[ PRESS RELEASE ](製品・サービス) |
2004-0035
2004年2月24日
富士通株式会社 |
ハンディターミナル「TeamPad」シリーズの新製品2機種を発売
〜長時間駆動の実現とカラー液晶画面の採用により、快適な業務運用を支援〜
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当社はこのほど、大容量バッテリを搭載するとともに、厳しい環境下での運用を想定し耐環境性をさらに向上させたハンディターミナル「TeamPad(チームパッド)7500W」「TeamPad500E」を2月24日より販売開始いたします。
今回の新製品により、店舗内での発注業務はもとより、防滴性・耐衝撃性などの点で高い耐環境性が求められる屋外業務についても、バッテリ切れ、天候の変化、滑落などにより起こりうる作業の障害を軽減し、安心かつ効率的に進めることが可能になります。
また、両機種ともカラー液晶を採用することで、画面の視認性向上を図り、操作性向上を実現しています。
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業務用モバイル携帯端末は、これまでの小売業、運輸・物流業といった流通分野から、製造、金融、自治体、電力、ガスなど、様々な業種・業態で利用されるようになっています。それに伴い、屋外で使用される機会が増え、バッテリの長時間利用、雨天時でも使える防滴性、落下しても壊れにくい耐衝撃性、さらには利用者の疲労・負担を軽減するための優れた携帯性・操作性が要求されるようになっています。
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TeamPad7500W |
TeamPad500E |
当社はこのほど、これらのニーズに応えた新製品として、以下の2機種を販売いたします。
大画面タイプ「TeamPad7500W」
約6時間(従来比2倍)の長時間駆動を実現し、IP54(注1)に準拠した防滴防塵性を今回サポート。耐落下性については、当社の落下テスト基準(注2)をクリア。さらにモバイル携帯型の専用端末としては最大級の10.4インチXGA TFTカラー液晶画面を採用。
プリンタ内蔵タイプ「TeamPad500E」
約15時間の長時間駆動を実現し、従来同様、JIS防滴II形(注3)に準拠した防滴性をサポート。耐落下性については、当社の落下テスト基準(注2)をクリア。さらにプリンタ内蔵タイプとしては初めて反射型と透過型の両方の特長を兼ね備えたカラー液晶を採用。
両機種とも大容量バッテリを搭載しながら、従来機種とほぼ同等の本体重量を実現しており、作業者への負担には影響を与えません。加えて、新たにOSにMicrosoft®Windows®CE.NET4.2を採用し、オープンなユーザアプリケーション開発環境をサポートすることで開発効率の向上が見込まれます。
今回発表した新製品は、3月2日から3月5日まで東京ビッグサイトで開催される第20回流通情報システム総合展「RETAILTECH JAPAN2004」の富士通ブースに出展いたします。
【販売価格、および出荷時期】
製品名 |
販売価格(税別) |
出荷時期 |
TeamPad7500W |
オープン価格 |
4月1日 |
TeamPad500E |
22万8,000円から |
3月1日 |
【販売目標】
2006年度末までに、各製品50,000台 (当社の決算期は3月末日です。)
【「TeamPad7500W」の特長】
大容量バッテリを採用しながら軽量化を実現(新規)
従来の約2倍の運用時間を実現した大容量バッテリを採用しながら、約990gという軽量化を実現しました。そのため、長時間運用時にも作業者の負担は軽減されます。
高解像度(XGA)カラー液晶の採用による操作性の向上(新規)
モバイル携帯端末としては大きい10.4インチのTFTカラー液晶を用い、解像度をXGA(1024x768ドット)にいたしました。そのため、視認性が高まり操作性が向上いたしました。
豊富なインタフェースのサポート
高速無線LAN(IEEE802.11g(注4))をサポート(新規)いたしました。また、スキャナ接続用のRS232C、PCMCIAカードスロット、CFカードスロット、USBインタフェースを標準装備しております。さらに、携帯プリンタと接続可能なBluetoothモジュールを内蔵(新規)し、運用にあわせたシステムの構築が容易になりました。またオプション品であるクレードルの使用により、同一の本体で携帯運用と据置運用を可能としています。
【「TeamPad500E」の特長】
大容量バッテリの採用により長時間運用を実現(新規)
従来の約2倍の大容量バッテリの採用により、カラー液晶画面を内蔵しながら、約15時間という長時間運用を実現しました。そのため、屋外運用の際に持つ予備のバッテリの個数が減るため、作業者の負担が軽減されます。
見やすいTFTカラー液晶の採用による操作性の向上(新規)
反射型と透過型の両方の特長を兼ね備えたカラー液晶を採用したことにより、屋内外での視認性が向上しました。
またカラー画面の採用により、誤ったデータが入った場合のエラーを赤字で表示させたり、重要なキーを目立たせるなど柔軟かつ分かりやすい画面設計が可能となり、操作性が向上しました。
内蔵フラッシュメモリへのバックアップ機能の搭載による信頼性の向上(新規)
内蔵フラッシュメモリのサポートにより、大切なデータの保護を実現しました。さらにアプリケーションが自動的に保存されることにより、容易なシステム復旧が可能となり、安心して業務にお使いいただけます。
用紙交換を簡素化した高速プリンタの採用による操作性の向上
プリンタ部は、これまで同様、お客様に好評なイージーローディングメカニズム(注5)を採用しており、スピーディな用紙交換ができます。特に屋外での用紙交換時には、立った状態での用紙交換が簡単に出来、作業効率が向上します。
【主な仕様】
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TeamPad7500W |
TeamPad500E |
CPU |
Intel®PXA255 400MHz |
OS |
Microsoft®Windows®CE.NET4.2 |
メモリ |
RAM:128MB ROM:128MB |
RAM:64MB ROM:64MB |
表示部 |
XGA(1024x768ドット) TFTカラー10.4インチ |
QVGA(320x240ドット) TFTカラー3.5インチ |
インタフェース |
無線LAN,Bluetooth,RS232C, USB,PCMCIAカードほか |
RS232C,USB, Bluetooth,CFカードほか |
運用時間(注6) |
約6時間 |
約15時間 |
寸法(バッテリ含む)、 および重量 |
W290xD205xH25(ミリメートル)、約990(グラム) |
W105xD257xH50(ミリメートル)、約550(グラム) |
※TeamPad500Eの寸法、および重量は、ロール紙カバーを含みます。
【商標について】
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
用語説明
- (注1)IP54
- 国際規格「IEC 529 IP54」のこと。塵埃に対する防護レベル:5(埃の侵入から完全に保護されているわけではないが、装置の良好運転を妨げるような埃は侵入しない)と雨に対する防護レベル:4(いかなる方向からの水の飛沫を受けても有害な影響がないもの)の両方を持ち合わせる。
- (注2)落下テスト基準
- 装置の6方向(面)を各1回、1.2mの高さからコンクリート上に落下させ、内部メモリにあるアプリケーションや各種データが保持されていること。
- (注3)JIS防滴II形
- 日本工業規格。機器を正規の取り付け状態にして、4方向(前後左右)に鉛直から15°傾け、その上方200mm以上の高さから毎分3〜5mmの降水量で10分間水を滴下する試験を行った時、機器の内部に正常な動作を阻害するような侵入がないこと。ただし、プリンタ部については、別途レインカバー(オプション品)が必要となります。
- (注4)IEEE802.11g
- IEEE(米国電気電子技術者協会)が定めた無線LAN規格。
- (注5)イージーローディングメカニズム
- 用紙のセット性を容易にしたプリンタメカの
構造
- (注6)運用時間
- 満充電の新品電池を常温かつ一番暗い輝度で使用した場合の値です。アプリケーション動作や使用条件により変わります。
関連リンク
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