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[ PRESS RELEASE ](製品・サービス)
2004-0009
2004年1月15日
富士通株式会社

デジタルスチルカメラ向け画像処理システムLSI新発売

〜動画処理など、画像処理機能を強化した「Millennia-3」シリーズ〜

当社は、富士通ヴィエルエスアイ株式会社(注1)、および株式会社富士通研究所(注2)と共同で、デジタルスチルカメラ向け画像処理システムLSI「Millennia(ミレニア)」ファミリにおいて、MPEG4処理機能を内蔵するなど、画像処理性能を強化した「Millennia-3」シリーズを開発し、1月15日より販売活動を開始します。

デジタルスチルカメラ向け画像処理システムLSI「Millennia」ファミリは、画像処理機能をワンチップに搭載しており、製品の開発期間短縮や部品点数の削減に貢献し、多くのデジタルスチルカメラメーカに採用されています。

今回開発した「Millennia-3」シリーズは、従来シリーズの画像処理性能全般を強化した「Millennia-3」と、同製品にMPEG4処理機能を加えた高機能品の「Millennia-3MM」で構成されています。

「Millennia-3」
「Millennia-3」

「Millennia-3」、「Millennia-3MM」ともに、静止画撮影時の色処理エンジンを改良し、エッジ強調やノイズ除去の効果を改善したのに加え、パソコンなどと接続した際に高速なデータ通信を実現するUSB2.0インタフェースや、お客様からの要望が多いデジタルLCDインタフェースを搭載しています。

「Millennia-3MM」は、VGAサイズ(640ドット×480ドット)の画像を、毎秒30フレームの速さで圧縮、および伸張ができるMPEG4処理機能を搭載しているため、デジタルビデオカメラ並みの鮮やかな動画の撮影が可能となります。

お客様は、本シリーズを利用することにより、デジタルスチルカメラのさらなる多機能化や小型化への対応、および開発期間の短縮が可能となります。

【サンプル販売価格、および出荷時期】

製品名 販売価格(税別) 出荷時期
Millennia-3 (「MB91380」、「MB91381」) 4,000円 2月1日より
Millennia-3MM(「MB91382」、「MB91383」) 5,000円 2月1日より

「MB91380」、「MB91382」は、SDカードインタフェース搭載。

「MB91381」、「MB91383」は、SDカードインタフェース非搭載。

【販売目標】

月産10万個(4品種合計)

【本製品の特長】

  1. 毎秒30フレームのVGA動画処理を実現するMPEG4処理機能(「Millennia-3MM」)
    • MPEG4に準拠したVGAサイズの動画を、毎秒30フレームの速さで圧縮・伸張できるため、デジタルビデオカメラ並みの本格的な動画撮影が可能です。
    • 動画内の物体の動きを予測することで処理効率を向上する「動き予測機能」や、画像の高周波ノイズをカットして圧縮効率を向上させる「プレフィルタ」を、ハードウェアとして搭載します。
  2. 静止画撮影時の色処理エンジンを改良
    • 色処理部には当社独自の色処理アルゴリズムを用いており、従来品と比べてエッジ強調効果やノイズ除去効果を大幅に改善しています。
    • 画像処理専用のハードウェアを搭載しているため、大量の画像データの色処理や、JPEGへの圧縮・伸張などを、低消費電力で高速処理できます。
  3. デジタルスチルカメラの利便性を向上する各種インタフェース
    • パソコンなどへの高速なデータ転送を可能にするUSB 2.0インタフェースを搭載しています。
    • デジタルスチルカメラの液晶モニタのデジタル化に対応するデジタルLCDインタフェースを搭載しています。

【主な仕様】


「MB91380」「MB91381」「MB91382」「MB91383」
プロセステクノロジ0.18マイクロメートル CMOSプロセス
電源電圧内部:1.7V〜1.95V、周辺:3.0V〜3.6V
入力クロック12MHz(PLL(注3)内蔵)
CPUコア 動作クロック(最大)96MHz(当社CPUコア「FR71」を搭載)
画像処理部(最大)48MHz
画像処理機能
  • 画像前処理(取り込んだ画像に対する評価値を、後の色処理で使用するために事前に算出する機能)
  • シェーディング補正(レンズの歪みを、色データから補正する機能)
  • Knee・Deknee処理(CCDから取り込んだ多ビットのデータを圧縮し、色処理時の負担を軽減し、のちに復元する処理)
  • γ補正機能(色彩を鮮やかに出すため、入力値を理想の出力値に近づける機能)
  • 欠陥画素補正(CCDの欠陥画素を周りの色から補正する機能)
  • JPEGエンコーダ(圧縮)・デコーダ(伸張)
  • AE・AWB・AF処理(AE[Automatic Exposure]:自動で露光時間を決定する機能、AWB[Auto White Balance]:自動でホワイトバランスを決定する機能、AF[Auto Focus]:自動でフォーカスを合わせる機能)
USBマクロFunction 2.0 double buffer対応
SDカードインタフェース
MPEG4エンコーダ・デコーダ

【商標について】

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

用語説明

(注1)
富士通ヴィエルエスアイ株式会社:住所 愛知県春日井市、社長 武田 宏史
(注2)
株式会社富士通研究所:住所 神奈川県川崎市、社長 藤崎 道雄
(注3)
PLL(Phase Locked Loop):外部から入力される基準周波数を整数倍し、内部周波数とする回路。

関連リンク

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