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世界初、植物系素材を活用した筐体技術を開発〜植物系素材の用途拡大により、「石油資源の消費削減」を促進〜
近年、世界的に家電品やパソコン等の電子機器の環境配慮が求められるようになり、日本国内でも、グリーン購入法(注2)、改正リサイクル法(注3)、PRTR法(注4)等、環境関連法規の整備がなされています。このためマグネシウム合金やプラスチックで製造されているノートパソコンの筐体についても、そのリサイクルシステムの構築が積極的に進められています。 また、資源に限りがある石油の代替材料として、地球環境への負荷が小さい植物系素材のプラスチックの活用に関心が高まっています。 当社では、2002年6月に、トウモロコシ等の植物を原料とするポリ乳酸(注5)系組成の調整を行い最適化した植物系素材をノートパソコンの筐体小部品に採用する技術を世界で初めて開発し、ノートパソコン「FMV-BIBLO NB」に採用しました。しかし、植物系素材を筐体に適用し、用途を拡大していくためには、難燃性、強度、耐熱性が課題になっていました。 今回開発した技術は、トウモロコシなどの植物を原料とするポリ乳酸を主成分とし、ノートパソコンの筐体に必須となる難燃性と、ABS樹脂(注6)並みの強度や耐熱性を合わせもっています。これまでは小部品にしか使用できませんでしたが、難燃性の実現により、筐体などの大型部品にも適用できるようになります。今後さらに研究を重ね、2004年度から適用拡大を図ってまいります。 また、本技術を利用した筐体は、筐体製造時に必要なエネルギー消費量が従来の石油系樹脂と比べて約40%削減できるため、環境負荷の低減に貢献します。 本成果については「エコプロダクツ2003」(12月11日〜13日、東京ビックサイト)において展示発表します。 以上 用語説明
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