木村拓哉さんと、岸部一徳さんら異色の共演者が織り成す"不思議な掛け合い"と"不条理な世界"が好評のFMVのTV-CMシリーズ。第11弾のTV‐CM「何でもできるんだ」篇では、CGの映像技術により、岸部一徳さんのコピー人間（分身）が大勢登場し、木村拓哉さんをアッと驚かせます。

本篇のテーマは、"FMVでホーム・エンターテインメント"。高画質でテレビを楽しめるチューナーやDVDドライブを搭載しており、FMV1台でテレビやDVDを見たり、音楽を聴けるうえ、リモコンひとつでいろいろな操作が可能になりました。「見る」、「録る」、「残す」が自在になり、机に向かってパソコンを操作するこれまでのスタイルから、テレビや音楽を楽しむようなリラックスしたスタイルへと、家の中に新しく広がる"ホーム・エンターテインメント"の世界観を表現しています。

CMでは、木村さんが『FMV デスクパワーLシリーズ』で、TVのサッカー中継を見たり、DVDで映画を見たり、録りためた音楽を聴いたりと、リモコン操作できるFMVの充実した機能に感心していると、またもや謎の男（岸部さん）が木村さんの部屋に侵入してきて、背後からリモコンを勝手に操作して邪魔をします。

CMに登場する新しい『FMVデスクパワー Lシリーズ』は、インテリア性にすぐれた17型ワイド液晶一体型パソコンで、輝きのあるあざやかなスーパーファイン・パネル搭載液晶と臨場感あふれるサウンドを再生するトランソニック・スピーカーで、TVとDVDを楽しめます。また、あらゆるDVDメディアに対応したスーパーマルチドライブを搭載しており、思いのままにオリジナルDVDやCDが作れるホームネットワーク時代の高機能パソコンです。

なお、CMのオンエアにあわせ、CMの裏話を満載したホームページ「FMV CF Side B STORY」を、10月3日（金）から開設します。（URL=http://ad.fujitsu.com/） さらに携帯サイト「富士通イベントインフォメーション（携帯版）」（URL=http://ad.fujitsu.com/k/）でも同様に、CMをさらに楽しんでいただけるコンテンツを提供します。

自宅の部屋で、リモコン片手にFMVデスクパワーでTVやDVD、音楽を楽しんでいる木村さん。「便利だなー」と新しいFMVの機能に感心している。すると、謎の男が部屋に侵入してきて、木村さんの背後から自分が持っているリモコンで勝手にパソコンの画面を切り替えてしまう。「何すんだよ！」と振りかえり、腹をたてる木村さん。「何でもできてオレみたいって思っているのか？」とまたもイヤミをいう謎の男に、「思ってません！」と切り返す木村さん。最初は1人だった謎の男がいつの間にか3人に増えている。木村さんの言葉の勢いでついフラフラする3人の謎の男たち。すると、謎の男はみるみる増殖していき、押入れや部屋の入り口から謎の男の分身が続々部屋に侵入してきて、木村さんをあっという間に取り囲んでしまう。増殖すること何と25人！この信じられない光景に動揺しながらも、「あつくるしい！」とツッコミを入れる木村さん。すると、木村さんの言葉の勢いに今度は一斉にユラユラと揺らめく分身たち。その間抜けなリアクションに思わず笑ってしまう木村さん。

増殖した岸部さんはいつもの（よれよれ）グレースーツに身を固めて木村さんを取り囲みますが、目を凝らしてよく見てみると"一人だけ違う岸部さん"が！？

• 今回のCMは、岸部さんのコピー人間（分身）をCM上で何人も登場させるという設定。岸部さんの分身の撮影は、1つのカットに対し岸部さんの立ち位置を少しずつ変えながら25人の分身を順番に撮影していくという方式。岸部さんには、微妙にキャラクターが違う「岸部さん1号」から「岸部さん25号」までを根気よく演じていただきました。"ちょっととぼけた岸部さん"、"やじうま根性の強い岸部さん"、"Happyな岸部さん"などなど、微妙に違う岸部さんが見どころです。
• ジャンルに関係なく、映画は普段からよく見るという木村さん。今回の撮影のプロセスにも興味があるようで、撮影の待ち時間もスタジオを離れず、岸部さんの分身が作られていく様子を、モニターをのぞきこみながら興味深そうに見ていました。また、「自分の分身ができたら？」の質問には、「仕事に行ってもらいたいです（笑）。」と語ってくれました。
• アドリブ的な会話のライブ感が好評の当CMシリーズですが、今回は、コンピュータグラフィックスの合成作業が必要なため、撮影に入る前に、いつもより入念に打ち合わせが行なわれました。スタジオ内では、木村さん、岸部さん、監督、プランナーの4者間で活発に意見が交わされましたが、最もアイデア豊富だったのは木村さん。岸部さんの分身が増えるタイミングやツッコミのセリフなど、スタッフが感心するほどいろいろなアイデアを出し、積極的にCM作りに参加してくれました。
• 中島信也監督は、CGの合成技術を早くからCMに取り入れ、"テレビCMのデジタル化"を業界に広めてきた第一人者。過去にも多重合成により、いろいろなタレントの分身をCM上で作ってきた"元祖増殖ディレクター"ともいうべき存在です。今回の企画も中島監督のアイデアがベースとなっていますが、「木村さんのアイデアと岸部さんの演技力で、演出コンテからさらにパワーアップした新鮮で面白いCMになるでしょう」と撮影の手ごたえを語ってくれました。
• CM制作にあたりプランナーがこだわったのは、"エンターテインメント感の演出"。今までシリーズを通して構築されてきた木村さんと岸部さんの関係はそのままに、最初は1人だった岸部さんがどんどん増殖し、岸部さんのコピー人間（分身）が大勢画面上に登場するという演出により、本篇のテーマである「FMVでホーム・エンターテインメント」の世界観を表現しています。
• 今回の撮影でも、ひと昔前の日本の懐かしい家屋をイメージした、非常に凝ったセットがつくられました。和スタイルの部屋の中にはバス・フィッシングの道具が置かれ、魚拓などが飾られています。また、壁に飾られた賞状には、「木村拓哉殿」として、「山中湖バス釣り大会」で55センチの巨大バスを釣って3年連続で大会優勝した賞状が飾られており（もちろんニセモノです）、TVには映らないかもしれない細部にまでこだわった美術さんの心意気がうかがえます。