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[ PRESS RELEASE ]
2003年10月16日
富士通株式会社
9テラフロップスの超高速演算性能を実現

世界最大規模のスカラ型スーパーコンピュータシステム
京都大学様より受注

当社はこのたび、京都大学様(総長:長尾 真、京都府京都市)より、月額費 約1億円でスーパーコンピュータシステムを受注いたしました。今回のシステムは、計算ノードとしてSMP構成で128 CPUを搭載した「FUJITSU PRIMEPOWER HPC2500」11台とI/Oノードとして64CPUを搭載した同装置1台を高速接続した世界最大規模のスーパーコンピュータシステムであり、論理ピーク性能 9.185TFLOPS(*1)を誇ります。なお、このような超高性能スカラSMP(*2)型スーパーコンピュータシステムが国立大学に導入されるのは初めてのことです。

今回システムを導入する京都大学学術情報メディアセンター(旧大型計算機センター)は、全国研究者の学術研究を目的とした全国共同利用機関の1つであり、21世紀の科学技術立国を目指す日本において中核を担うセンターです。

当社は、スーパーコンピュータ国内ベンダー第一位の実績をもち、科学技術計算をはじめとする数々の大規模ベクトル型スーパーコンピュータシステムの開発と、構築・サポートサービスを提供してきました。今回、京都大学様に納入される「FUJITSU PRIMEPOWER HPC2500」システムは、ベクトル型スーパーコンピュータで培った「最先端プロセッサ技術」、「並列命令計算処理技術」、「高速インターコネクト技術」と、UNIXサーバで培った「共有メモリ技術」、「メモリアクセス制御技術」を結集して開発した高い信頼性をもつ世界最大のスーパーコンピュータシステムです。

新システムは、「FUJITSU PRIMEPOWER HPC2500」を計算ノードとして11台、I/Oノードとして同装置1台を超高速光インターコネクトで接続します。京都大学様の現行のベクトル型スーパーコンピュータシステム「VPP800」(富士通製)と比較した論理ピーク演算性能は18倍以上、主記憶容量は11倍以上と大幅に処理能力が向上しており、利用ユーザの多様で高度な要求にお応えします。

新システム稼動により、構造解析・分子軌道解析等の大規模シミュレーションや数値解析結果のリアルタイムビジュアリゼーション、大容量主記憶装置を使用した大規模演算が可能となり、精度の高い実用数値シミュレーションが実現されます。

また、必要な計算リソースに対し、ネットワーク上に分散した複数の計算機をひとつの高性能コンピュータとして利用可能とする「グリッドコンピューティング」にも対応し、グリッドコンピューティングの基盤サーバとして環境構築を強力に支援します。

本システムは、来年春に本格稼働を開始する予定です。

【FUJITSU PRIMEPOWER HPC2500について】

平成14年8月22日販売を開始した、世界最高の論理ピーク性能(85.1TFLOPSと拡張性(最大128プロセッサ×128ノード=16,384プロセッサ)を持つ、大規模並列スカラ型スーパーコンピュータです。UNIXサーバ「PRIMEPOWER」のHPC分野向け最上位モデルをして位置づけられています。

【商標について】

  • 記載されている製品名等の固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

用語説明

(*1)TFLOPS(テラフロップス):
1秒間に1兆回の浮動小数点演算ができる演算能力です。
(*2)SMP(対称型マルチプロセッサ):
Symmetric Multi-Processorの略です。複数のCPUが1つのメモリ空間を共有し、基本的に同等なものとして振る舞うことができるマルチプロセッシングの方法です。 複数のCPUを使って同時に処理を行うことができます。

関連リンク

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