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[ PRESS RELEASE ](製品・サービス)
2003-0162
2003年9月4日
富士通株式会社

待ち受け時の消費電力を抑える 携帯機器向け電源IC新発売

消費電流を20マイクロアンペアまで抑えるDC/DCコンバータIC

当社はこのほど、富士通ヴィエルエスアイ株式会社(*1)と共同で、携帯機器の待ち受け消費電力を抑える、超小型パッケージ搭載電源IC「MB39C001」を開発し、9月4日よりサンプル出荷いたします。

近年、国内外を問わず携帯電話機、デジタルカメラといった携帯機器市場は飛躍的に増大しております。それら携帯機器は長時間利用できるように、待ち受け時の消費電力を抑えることが重要となっています。また、限られたスペースにいかに搭載するかということから小型パッケージ化、さらには、トータル部品点数を抑えることも重要になっており、これらの要求に応える携帯機器用電源ICの必要性が高まっています。


MB39C001

本製品は、入力電圧より低い電圧を出力するDC/DC(直流/直流)コンバータICで、携帯機器の待ち受け時など電力軽負荷時には、IC自身の消費電流を20マイクロアンペアまで抑えることが可能であるため、携帯機器全体の電力軽負荷時の消費電力を抑えることに貢献します。

また、当社製DC/DCコンバータICとして初めて、超小型BCC-18Pパッケージ(2.4mm×2.7mm×0.45mm、実装面積当社従来比66%減)にスイッチングトランジスタ(*2)を内蔵しました。このため外部部品はコイルとコンデンサのみでの構成が可能となり、携帯機器の小型化、軽量化に貢献します。

【サンプル販売価格および出荷時期】

製品名 販売価格(税別) 出荷時期
「MB39C001」 150円 9月4日

【販売目標】

100万個/月

【本製品の主な特長】

  1. 低消費電力

    消費電流を20マイクロアンペアまで抑えることが可能です。

  2. 超小型パッケージ搭載

    当社製DC/DCコンバータICとして初めて、超小型BCC-18Pパッケージ(2.4mm×2.7mm×0.45mm、実装面積当社従来比66%減)にスイッチングトランジスタを内蔵しました。

  3. カレントモード採用

    当社製DC/DCコンバータICとして初めて、カレントモード(*3)を採用したことにより負荷急変時の応答性が向上しています。

【本製品の主な仕様】

プロセスBiCMOS
電源電圧2.5V〜5.5V
変換効率最大96%
低消費電流20マイクロアンペア(PFM時)
出力電流最大600ミリアンペア
動作周波数1.0MHz(PWM時)
低ドロップアウト動作100%オンデューティ対応
高精度基準電圧源内蔵1.25V±2%
出力電圧内部設定(3bit:1.1V〜3.3V)/外部設定可(任意)
シャットダウン時消費電流1マイクロアンペア以下
スイッチングトランジスタ内蔵PMOSトランジスタ 0.4Ω(標準)、
NMOSトランジスタ 0.3Ω(標準)
制御方式カレントモード
その他の機能温度保護機能
パッケージプラスチックBCC-18ピン
パッケージサイズ2.4mm × 2.7mm × 0.45mm

【商標について】

  • 記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

用語説明

(*1)  富士通ヴィエルエスアイ株式会社:
本社;愛知県春日井市、社長;武田 宏史
(*2)  スイッチングトランジスタ:
高効率で電圧変換を行うトランジスタです。
(*3)  カレントモード:
DC/DCコンバータのコイル電流を制御する方式で、負荷変動への応答が速い特徴があります。

関連リンク

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