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MEMSミラーを用いた高速多チャネル光スイッチを開発
本技術の詳細は、9月21日からイタリア・リミニで開催された光通信の国際会議ECOC-IOOC 2003(European Conference on Optical Communication-International Conference on Integrated Optics and Optical Fibre Communication)で発表しました。 【開発の背景】ブロードバンド・インターネットを流れる膨大なデータを効率的に伝送するため、光ファイバネットワークの有効運用や、ネットワーク相互接続などを行うクロスコネクト装置の需要が拡大しています。しかし従来の装置では、光信号を一旦電気信号に変換する必要があったため、WDM(*3)などの多重光信号を処理するには限界がありました。そのため、光信号をそのまま切替えることの可能なオール光型の光クロスコネクト装置の実用化が望まれています。 【課題】多チャネル光クロスコネクト装置としては、MEMSミラーに光を反射させて、ミラーを偏向することで光路を立体的に切替える3次元型MEMS光スイッチが有望とされています。しかし従来の光スイッチではMEMSミラー自体の応答速度が遅く、さらに切替え時にミラーの機械的共振が発生するため、高速切替えが不可能でした。また、多チャネルにすると光スイッチのサイズが大きくなるという問題もありました。 【開発した技術】今回開発したのは80チャネルの3次元MEMS型光スイッチです。その特長は、以下の通りです。
【効果】これらの技術を用いることにより、多チャネル光スイッチとしては世界最高となる信号切替え時間1ミリ秒、光スイッチの小型化(150×400×300mm)、光パワー安定度±0.5dB以下を実現しました。 【今後】今回開発した技術により、多チャネルMEMS光スイッチを光クロスコネクト用途のみならず、より高速切替えが必要な将来の光バーストスイッチング(*6)を用いたネットワークへ適用することが可能となります。今後は、さらなる多チャネル化、高速切替えの実現に向け、開発を加速していきます。 なお、本研究の一部は、通信・放送機構(TAO)の「光バーストスイッチングを用いたフォトニックネットワーク技術の研究開発」の委託契約に基づいて実施したものです。
以上 用語説明
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