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Japan
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[ PRESS RELEASE ](製品・サービス)
2003-0172
2003年9月19日
富士通株式会社
画像処理部の実装面積の半減と、110ミリワットの低消費電力を実現

携帯型AV機器向けディスプレイコントローラLSI新発売

当社は、株式会社富士通研究所(本社:神奈川県川崎市、社長:藤崎 道雄)と共同で、大容量メモリとロジックチップを業界で初めて1パッケージ化したディスプレイコントローラLSI「MB86275」を開発し、9月19日より販売活動を開始します。

近年、デジタルビデオカメラやモバイルテレビをはじめとする携帯型AV機器市場では、多機能性と同時に、コンパクトで長時間稼動が可能であることが、重要な差別化要因となっています。

MB86275
ディスプレイコントローラLSI「MB86275」

本製品は、複数のチップを単一パッケージに搭載するSiP(System in Package)技術により、64メガビットFCRAM(*1)とロジックチップを1パッケージ化したディスプレイコントローラLSIです。基板上にメモリとロジックチップを個別に実装するよりも、画像処理部の実装面積を約半分に縮小できるため、機器の小型化が図れます。

また、本製品の各部へのクロック入力をコントロールし、無駄な電力消費を回避するパワーマネージメント機能の内蔵により、画像表示時でも110ミリワット(以下、mW)の低消費電力を実現しています。

そのため、本製品を利用することで、携帯型AV機器の小型化、および長時間稼動の実現が可能となります。

サンプル販売価格、および出荷時期

製品名 販売価格(税別) 出荷時期
「MB86275」 9,000円 9月19日より

【販売目標】

10万個/月

【本製品の特長】

  1. 1パッケージ化で部品実装面積を縮小

    SiP技術により、64メガビットFCRAMとロジックチップを1パッケージ化しています。基板上にそれぞれのチップを個別に搭載するよりも、画像処理部の実装面積を約半分に縮小できるため、携帯型AV機器の小型化を実現できます。

  2. 低消費電力

    本製品の各部へのクロック入力をコントロールし、無駄な電力消費を回避するパワーマネージメント機能を内蔵することで、画像表示時でも110mWの低消費電力を実現しています。そのため、携帯型AV機器の長時間稼動が実現可能です。

  3. ITU-RBT601/656(*2)に準拠したビデオキャプチャ機能搭載

    ITU-RBT601/656に準拠したビデオ映像を取り込めるビデオキャプチャ機能を搭載しています。また、取り込んだビデオ映像は、拡大・縮小表示することが可能です。

    さらに、最大4,096ドット×4,096ドットの解像度のビデオ映像を取り込む機能を搭載しているため、デジタルカメラなどの高解像度の映像も取り込めます。

  4. さまざまなディスプレイ表示が可能

    QVGA(320ドット×240ドット)からXGA(1,024ドット×768ドット)までの解像度に対応しているため、さまざまなディスプレイ表示に対応できます。また、最大6つの映像を重ね合わせて表示可能です。

【本製品の主な仕様】

プロセステクノロジCMOS 0.18ミクロンプロセス
動作電圧内部回路部、およびメモリ部:1.8±0.15V
I/O部:3.3±0.3V
動作周波数(最大)80MHz(外部供給クロック:14.32MHz)
消費電力110mW(50MHz/ビデオキャプチャ動作時)
パッケージFLGA(*3)-256ピン(サイズ:14mm×14mm)

【商標について】

  • FCRAMは、富士通株式会社の登録商標です。
  • 製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

用語説明

(*1)FCRAM(Fast Cycle RAM):
当社独自開発の高速・低消費電力型のメモリです。
(*2)ITU-RBT601/656:
デジタルテレビ信号の標準仕様です。
(*3)FLGA(Fine-pitch Land Grid Array):
表面実装パッケージの一種で、パッケージの裏面に、リード(半田ランド)を定間隔で格子状に配置したパッケージです。

関連リンク

プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。

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