[ PRESS RELEASE ](製品・サービス) |
2003-0156
2003年8月21日
富士通株式会社 |
障害者のネットワーク社会への積極的な参加を支援
「らくらくブラウザ」新発売
近年、インターネットの普及にともない、ネットワークを活用したさまざまなサービスが提供されるようになっています。また、障害者にとっては、インターネットを利用することにより、地理的、身体的な制約を受けることなく、ネットワーク社会への主体的な参加が可能になり、その容易な活用が課題となっています。
当社では、その解決の一環として、Webページにアクセスするためのブラウザの対応が必要と考え、今般、経済産業省の支援の下、知的障害や肢体不自由障害へのアクセシビリティに配慮した「らくらくブラウザ」を開発しました。
これまで、知的障害者や肢体不自由者がWebページにアクセスする場合、漢字の読みやキーボード・マウスの操作が困難なケースがありました。本製品は、Webページの漢字をひらがなに自動変換して表示する機能、Webページを音声で読み上げる機能、ソフトウェアキーボード・外部入力スイッチによる入力支援機能などを組み込むことで、こうした困難をクリアし、インターネットの利用を可能にしたものです。
当社は、これまでユニバーサルデザイン(*3)への取組みを実践し、アクセシビリティの高い製品を開発、提供してまいりました。今後とも「みんなが、IT社会に参加できること」を目標に、デジタル・ディバイドの解消に向け、アクセシビリティの高い製品の開発を推進していきます。
【販売価格および出荷時期】
製品名 |
販売価格(税別) |
出荷時期 |
「らくらくブラウザ」 |
9,500円 |
10月中旬より |
【本製品の特長】
- ひらがな変換
- 漢字の読みが困難な方のために、Webページの漢字をひらがなに自動的に変換して表示します。表示形式は「ひらがなのみ」「分かち書き」「直後の括弧」「るび」「ツールチップ」から選ぶことができます。
- 音声読み上げ
- Webページを音声合成で読み上げます。読み上げによる支援で、知的障害の方も容易に内容を把握することができます。
(本文とリンク部を男性音、女性音で区別して読み上げます。)
- 入力支援
- 通常のキーボード操作が困難な方のために、ソフトウェアキーボードを利用して文字、URLの入力ができます。
- キーボードやマウスだけでなく、1〜2個の外部入力スイッチを利用して操作することができます。
- マウスクリックの操作が困難な方のために、マウスが一定時間停止した場合、自動的にクリックします。
【動作条件】
- OS:
- Microsoft® Windows®98SecondEdition、Me、2000Professional、XPが動作するPC/AT互換機(InternetExplorer 5.5 SP2以上必須)
- CPU:PentiumII266MHz以上
- メモリ:128MB以上
- ハードディスク:100MB以上の空き
- ディスプレイ:800×600ドット以上、HighColor以上表示が可能なもの
- CD-ROMドライブ:インストール時に必須
- サウンドカード:Windows®で音声の再生ができるもの
【商標について】
- 記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
用語説明
- (*1) 平成14年度障害者等用情報通信機器等開発事業
- (*2) アクセシビリティ:
- 本来は、「利用できるかどうか」を表す言葉。近年では、特に高齢者、障害者が利用できるかどうか、および利用のしやすさの度合いを表す意味で用いられるようになっています。
- (*3) ユニバーサルデザイン:
- 年齢や身体的条件に関わらず誰でも使えることを最初から想定して、製品やサービス、空間をデザインすることです。
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。
|