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[ PRESS RELEASE ]
2003年7月2日
富士通株式会社
株式会社富士通研究所
アンリツ株式会社
住商エレクトロニクス株式会社
株式会社コムワース
東京エレクトロン株式会社
株式会社東陽テクニカ
株式会社パワードコム
日立電線株式会社
ファウンドリーネットワークスジャパン株式会社

10ギガビットイーサネット相互接続の共同実験を実施

− マルチベンダー間でのフルワイヤー接続に成功 −

富士通株式会社、株式会社富士通研究所、アンリツ株式会社、住商エレクトロニクス株式会社、株式会社コムワース、東京エレクトロン株式会社、株式会社東陽テクニカ、株式会社パワードコム、日立電線株式会社、ファウンドリーネットワークスジャパン株式会社の10社は、共同で10ギガビットイーサネット相互接続実験を実施し、機器間の仕様上の差異を解消することで、各社が持ち寄った10ギガビットイーサネット機器それぞれの間でのフルワイヤスピード(*1)の中継性能を確認しました。複数ベンダーが共同して、10ギガビットイーサネット相互接続検証を行うのは、国内では初の試みです。

上記10社は、10ギガビットイーサネット対応のレイヤ2/レイヤ3のイーサネットスイッチ、ルータ、伝送装置に加え、10ギガビットイーサネット対応のパケット性能測定器やアナライザを持ち寄り、マルチベンダー間での相互接続試験および性能測定を実施しました。

今回の実験で10ギガビットイーサネット機器の相互接続性が確認されたことにより、ブロードバンド化が進む基幹ネットワークやインターネットデータセンターでの10ギガビットイーサネット製品の導入に加速がつくことが期待されます。

今回の技術的成果は、6月30日から幕張メッセで開催されている「NETWORLD+INTEROP 2003 TOKYO」会場の通信バックボーンにも適用されており、実験内容についての発表もおこないます。

今回行なった相互接続検証の概要は以下の通りです。

【実験の目的】

10ギガビットイーサネット製品の相互接続に関わる実績作り、およびマルチベンダー相互接続のためのノウハウの蓄積。

【実験対象と提供ベンダー】

イーサネットスイッチ/ルータ:
GeoStream R980(富士通)
ワンチップ10ギガビットL2スイッチ(試作版)(富士通、富士通研究所、米国富士通研究所)
BigIron 15000(ファウンドリーネットワークス)
Extreme社BlackDiamond6808(東京エレクトロン)
Force10社E600(日立電線)
Procket社PRO/8801(東京エレクトロン)
TiMetra社SR-1(住商エレクトロニクス)
伝送装置:
XGMC-1001L(日立電線)
測定器/アナライザ:
データクオリティアナライザ MD1230A(アンリツ)
Finisar社XgigBERT(コムワース)
Spirent社SmartBitsR(東陽テクニカ)

【実験期間】

本年5月中から6月末まで

【実験の内容】

今回の実験構成(基本構成)(図)に示します。今回実験に参加した各ベンダー製品の組み合わせ毎に相互接続性を実証しました。

主な実験項目は次の通りです。

  1. 基本接続検証
  2. 性能検証
  3. ジャンボフレーム(*2)接続性検証(ベンダ独自方式)
  4. VLAN(*3)接続性検証(IEEE(*4)標準、ベンダ独自方式)
  5. リンクアグリゲーション(*5)接続性検証(IEEE標準)
今回の実験構成(基本構成)
図 今回の実験構成(基本構成)

【期待される効果】

この実験実績によって、次のような効果が期待できます。

  1. ネットワーク構築費用の軽減
    マルチベンダー間の相互接続の確立により、効果的な組み合わせによるネットワーク構築が可能となります。
  2. スピーディなネットワーク構築
    他社相互接続ノウハウが蓄積したことにより、実際の導入に際し、より短期間でのネットワーク構築が可能となります。

今後、各社は、本実験により得た相互接続に関わる技術ノウハウを用いて、より安定した10ギガビットイーサネット製品の提供と、その普及を図っていきます。

【用語解説】

(*1)
フルワイヤースピード:理論上出せる最高速度。10ギガイーサネットでは、10ギガビット毎秒となる。
(*2)
ジャンボフレーム:IEEE標準で定められた最大長を超える長さのフレーム。ベンダーにより最大長などの仕様が異なる。
(*3)
VLAN:物理的な構成にとらわれず、仮想的なネットワークを構成する技術。
(*4)
IEEE:The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.(米国電気電子学会)の略称。
(*5)
リンクアグリゲーション:複数のリンクを論理的に1本のリンクとして扱う技術。

【商標について】

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

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