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[ PRESS RELEASE ](製品・サービス) |
2003-0098
2003年5月21日
富士通株式会社 |
ギガヘルツプロセッサ搭載UNIXサーバ
「PRIMEPOWER」ミッドレンジモデルのグローバル販売開始
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当社は、ギガヘルツ(GHz)プロセッサ「SPARC64TM V(スパーク64 ファイブ)」を搭載したUNIXサーバ「PRIMEPOWER(プライムパワー)」のミッドレンジモデル4モデルのグローバル市場での販売活動を5月21日から開始します。
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本シリーズは、従来ハイエンドサーバにしか搭載していなかったメインフレームと同等の高い信頼性を実現するRAS(Reliability, Availability and Serviceability)技術を備え、また、整数演算性能を最大1.4倍(当社従来機比)に強化しております。
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今回グローバル販売を開始するのは、最新のマイクロアーキテクチャを採用した、動作周波数1.1GHzの「SPARC64 V」を搭載した「PRIMEPOWER250」(最大2プロセッサ搭載可能)、「PRIMEPOWER450」(最大4プロセッサ搭載可能)と、動作周波数1.35GHz/1.08GHzの「SPARC64 V」を搭載した「PRIMEPOWER650」(最大8プロセッサ搭載可能)、「PRMEPOWER850」(最大16プロセッサ搭載可能)の4モデルです。
これらの製品には、すでにハイエンドモデルに採用し好評を得ている、メインフレームと同等の高信頼化を実現する、命令リトライ機能(*1)やキャッシュ縮退機能(*2)などのRAS技術と、最新テクノロジを採用した高速・高帯域クロスバー(*3)などの高速処理を実現する技術を搭載しています。
今回販売するミッドレンジモデルは、これらの高信頼、高速処理性能によって、グローバルに展開するお客様のビジネスチャンス拡大とIT投資の効率化に貢献します。
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PRIMEPOWER250 ラックマウントタイプ |
欧州・中東アフリカ市場へは富士通・シーメンス・コンピューターズが、米国市場へは富士通テクノロジーソリューションズが、アジア・パシフィック市場へは当社が販売します。
なお、日本国内では、各国に先駆け2003年4月23日より販売を開始しています。
UNIXサーバ「PRIMEPOWERシリーズ」は、富士通の「TRIOLE(*4)」のひとつとなる製品です。今後も企業情報システムの中核を担うプラットフォームとして「オープン系基幹システムへの対応」、「業務の継続性と効率性の向上」をポイントに、ハードウェア、ソフトウェア両面での強化に注力していきます。
【販売価格および出荷時期】
(参考:日本国内)
製品名 | 販売価格(税別) | 出荷時期 |
PRIMEPOWER250 (1.1GHzCPU×1 , 1GBメモリ , 36.4GBテ゛ィスク×1) | 105万円より | 4月末より 出荷開始済 |
PRIMEPOWER450 (1.1GHzCPU×1 , 1GBメモリ , 36.4GBテ゛ィスク×1) | 217万2000円より | 4月末より 出荷開始済 |
PRIMEPOWER650 (1.08GHzCPU×2 , 4GBメモリ , 36.4GBテ゛ィスク×2) | 775万円より | 5月末 |
PRIMEPOWER650 (1.35GHzCPU×2 , 4GBメモリ , 36.4GBテ゛ィスク×2) | 995万円より | 8月末 |
PRIMEPOWER850 (1.08GHzCPU×4 , 2GBメモリ , 36.4GBテ゛ィスク×1) | 2510万円より | 5月末 |
PRIMEPOWER850 (1.35GHzCPU×4 , 2GBメモリ , 36.4GBテ゛ィスク×1) | 3060万円より | 8月末 |
【販売目標】
2004年度末までに、全世界で3万2000台(「PRIMEPOWERシリーズ」全体)
※当社の決算期は3月末日です。
【本製品の特長】
- 高いシステム運用の継続性を実現
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- (1)「SPARC64 V」を採用しRAS機能を強化
- 高精度なエラー検出、ECC(error-correcting code)と命令リトライ機能によるエラー訂正、キャッシュ縮退機能など、プロセッサ自身のRAS機能を強化することでお客様の大切なデータを保護します。
- (2)主要コンポーネントの冗長化により可用性を向上
- 電源ユニット、ファン、ディスクなどの主要コンポーネントを冗長化することで、システムの可用性を向上します。
- (3)自己監視・自己修復機能を装備
- 「SPARC64 V」の優れたRAS機能やデータ保護機能、およびXSCF(*5)による容易な運用管理機能、さらにCPU/メモリ/PCIバス障害時には自動で再立ち上げを行い、障害箇所を切り離し運用を継続する機能など、自己監視・自己修復機能を備えています。
- 優れたシステム処理能力により業務の効率性を向上
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- (1)GHzプロセッサを搭載
- 世界最先端CMOSテクノロジ(0.13マイクロメートル(m)銅配線)を採用し、GHzで動作する「SPARC64 V」を搭載し、整数演算性能を最大1.4倍(当社従来機比)に強化しています。
- (2)高速なクロスバーによるシステムの高速化
- 当社従来比で最大3.7倍のデータ転送速度を持つ、高性能クロスバーを搭載し、システム全体の高速化を図っています。
【用語説明】
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- (*1)
- 命令リトライ機能:演算器、レジスタでエラー検出した場合に、再度演算を行う機能のことです。SPARC64 Vはソフトウェアの助けを借りずに、ハードウェアのみで高速な命令リトライ機能を実現しています。
- (*2)
- キャッシュ縮退機能:キャッシュの一部が機能しなくなった場合、またはエラーが頻発した場合に、その区画のみ切り離して使用をやめる機能のことです。
- (*3)
- クロスバー: 高速にデータをやり取りするために、複数のCPUやメモリの間を、
1対1で直結させる仕組みです。
- (*4)
- :TRIOLEとは、社会・企業活動に要求される「ビジネスの成長・拡大」「スピー
ディーな業務構築」「システムの安定運用とTCO削減」を実現する富士通のIT基盤です。
- (*5)
- XSCF:eXtended System Control Facility.独立した専用プロセッサで構成されたシステム監視・制御機能でWebブラウザによるコンソール機能を提供(PRIMEPOWER250,PRIMEPOWER450のみサポート)
【商標について】
- すべてのSPARC商標は、米国SPARC International,Inc.のライセンスを受けて使用している同社の米国およびその他の国における商標または登録商標です。
- UNIXは、The Open Groupの米国ならびにその他の国における登録商標です。
- SPARC64は、米国SPARC International,Inc.のライセンスを受けて使用している同社の商標です。
- 記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以 上
関連リンク
- 製品写真 JPEG 103KB
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。
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