| [ PRESS RELEASE ]（製品・サービス） |
2003-0063
2003年4月9日
富士通株式会社 |
製薬・医療・食品分野のバイオ研究向け
遺伝子間の関連性発見を支援するソフトウェア
「XminerTM-Lite」販売開始
当社は、独自に開発した遺伝子辞書から得られる遺伝子間関連性の情報を、表示・分析するソフトウェア「XminerTM-Lite（エックスマイナー-ライト）」の販売活動を4月9日より開始します。本製品は、製薬・医療・食品分野を中心としたバイオ研究で、遺伝子間の関連性の発見を支援します。
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「XminerTM-Lite」では、ヒト・マウス・ラットの遺伝子情報8万件と、それらの遺伝子間の関連性を探るための情報（遺伝子機能*1、文献情報*2など）6億6,000万件を登録した遺伝子辞書Connection Index（コネクション インデックス）を独自に開発しました。
さらに、その辞書を検索して得られた遺伝子間の関連情報をさまざまな視点から抽出・整理（フィルタリング・マイニング機能）し、関連性がある遺伝子間を直線で結んでグラフィカルに表示する（*3）Connection Miner（コネクション マイナー）を備えています。
研究者は本製品を使用し、遺伝子に関する膨大な情報の中から、研究対象となる遺伝子間の関連情報を効率的に収集できます。これにより、従来ゲノム創薬（*4）などで膨大な時間が必要だった、研究対象となる遺伝子の絞込み作業を迅速におこなえます。
今後当社では、「XminerTM-Lite」のフィルタリング・マイニング機能を強化するとともに、遺伝子配列を表示するGenome Miner（ゲノム マイナー*5）を加えた個人研究者向け製品「XminerTM-Personal（エックスマイナー-パーソナル）」と、既存の研究業務システムとの連携インタフェースを機能追加した研究組織向け最上位製品「XminerTM-Enterprise（エックスマイナー-エンタープライズ）」を、2003年夏に発売する予定です。
【販売価格および出荷時期】
| 製品名 | 販売価格（税別） | 出荷時期 |
| XminerTM-Lite（Windows版） | 25万円 | 2003年4月9日より |
| XminerTM-Personal（Windows版） | 未定 | 2003年夏（予定） |
| XminerTM-Enterprise（Solaris版） | 未定 | 2003年夏（予定） |
【販売目標】
今後2年間で、XminerTM-Lite/Personal/Enterpriseを合わせて100本、売上5億円
【本製品の特長】
- 豊富な情報量を持つ遺伝子辞書Connection Index
LocusLink（ローカスリンク*6）とUniGene（ユニジーン*7）から遺伝子情報を抽出し、さまざまな視点から関連付けをおこなって作成した遺伝子辞書です。遺伝子は8万件（ヒト2万件、マウス4万件、ラット2万件）、全遺伝子間の関連情報は6億6,000万件が登録されています。
- 抽出した遺伝子群の関連性を多角的に分析するConnection Miner（特許出願中）
Connection Indexから抽出した遺伝子間の関連性をグラフィカルに表示できます。さらに、表示された遺伝子の関連性を自動的に見やすく再配置する機能や、遺伝子機能・文献情報・発現組織（*8）などの7つの項目（*9）で絞込みができるフィルタリング・マイニング機能を用いて、さまざまな視点から容易に情報の抽出・整理ができます。
また、画面上に表示された遺伝子の詳細な情報（*10）は、インターネットを介して参照できます。
【動作条件】
「XminerTM-Lite」推奨スペック
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| OS | : | Windows® 2000、Windows® XP |
| CPU | : | Intel® Celeron®プロセッサ 500MHz以上 |
| ディスク | : | 空き容量40MB以上 |
| メモリ | : | 256MB以上 |
【用語説明】
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- （*1）
- 遺伝子機能：遺伝子から作られるタンパク質の機能や働きのことです。
- （*2）
- 文献情報：研究論文等の概要、著者、出典などの情報です。
- （*3）
- 関連性のある遺伝子間を直線で結んでグラフィカルに表示する：本機能に関しては特許出願中です。
- （*4）
- ゲノム創薬：人間や他生物の遺伝子情報を基に得られた知識を活用して、病気や病態に効果を示す新しい医薬品を論理的に研究開発しようとする取り組みのことです。
- （*5）
- Genome Miner：Connection Minerと連動して、遺伝子配列を表示するツールです。遺伝子に含まれるSNPs情報やマーカー等を同時にも表示します。「XminerTM-Personal」と「XminerTM-Enterprise」に搭載する予定です。
- （*6）
- LocusLink：世界的に著名なバイオテクノロジー インフォメーション センターである米国NCBI（National Center for Biotechnology Information）から提供されている、インターネット遺伝子関連情報検索サービスです。
- （*7）
- UniGene：米国NCBIから提供されている、インターネット遺伝子配列検索サービスです。
- （*8）
- 発現組織：遺伝子が発現する生体組織です。
- （*9）
- 7つの項目：遺伝子機能・文献情報・発現組織・細胞内局在性・組織・タンパク質ドメイン・EC番号の7項目です。
- （*10）
- 遺伝子の詳細な情報：バイオ関連情報の提供サービス（PubMedやPfam、KEGG）にインターネットでアクセスし、詳細情報を参照できます。
【商標について】
Xminerは富士通株式会社の商標です。
掲載されている商品名はそれぞれの会社の商標または登録商標です。
以 上
関連リンク
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。
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