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[ PRESS RELEASE ]
2003-0058
平成15年3月31日
株式会社富士通研究所

世界初!非接触型手のひら静脈認証技術を開発

株式会社富士通研究所(社長:藤崎道雄、本社:川崎市)は、世界で初めて、非接触で手のひらの静脈パターン(*1)を読み取り、本人であることを認証できる個人認証技術を開発いたしました。

手のひらの静脈は、人によってすべて異なり、大きさ以外は生涯変わらず、しかも、体の中にあるため、他人がわかりにくいという信頼性の高い生体情報です。2002年8月28日に発表した接触型に比べると、今回開発した非接触型の認証技術は、複数の利用者で装置を共用する場合の心理的、衛生的な問題が緩和され、さらなる普及促進が期待できます。

なお、本技術の詳細は、日本医学会が主催する第26回日本医学会総会「学術展示」(会期:4月3〜6日、福岡国際センター(福岡市博多区築港本町2-2))にて展示する予定です。

【開発の背景】

近年、電子行政、医療システム、入退室管理、旅客システム、在宅勤務、在宅学習などで、本人確認の重要性が高まっています。本人を確認する技術として、暗証番号、パスワード、ICカードなどの技術が利用されてきましたが、これらには、盗難、忘却、偽造、不正譲渡などの危険性がありました。そこで、それを補う、または、その代わりとなる技術として、生体情報を利用するバイオメトリクス認証技術の導入が期待されています。

富士通グループでは、バイオメトリクス認証技術として、指紋、声紋、顔、手のひら静脈に基づく技術や、複数の異なる種類のバイオメトリクス認証技術を組み合わせるマルチバイオ認証システムに取り組んでいます。現在、バイオメトリクス認証技術は、企業や自治体などで導入が始まっていますが、今後、さらに多くの方が利用するようになると、簡便さはもちろん、利用者の心理的、衛生的問題を解決する必要があります。

そこで、声紋や顔を用いた認証などをはじめとする、生体情報センサ装置に接触することのない非接触型のバイオメトリクス認証技術の開発と、その高精度化、実用化が望まれていました。

【開発した技術】

今回開発したのは、非接触で手のひらの静脈パターンを読み取る装置(写真)と、読み取った静脈パターンを基に本人を確認するソフトウェアです。装置上面の上方にかざした手のひらを、近赤外線を用いて撮影し、ソフトウェアにより静脈パターンの抽出、および、登録済みの静脈パターンとの照合を行います。

非接触型では手のひらが宙に浮くため、手のひらがかざされる位置が縦、横、高さとも定まりません。そこで、装置がさまざまな場所に設置されても高速かつ安定に手のひらを検出して照合する技術、さまざまな手のひらのかざされ方に対して最適に照明および撮影を制御する技術を、新たに開発しました。

10代から70代のさまざまな生活環境の方、700人にご協力いただき、両手1400種類の手のひらデータを使った実験の結果、本人受理率99%、他人棄却率99.5%、等価エラー率0.8%の認識精度(*2)を達成できました。

本装置内部の機器は、さまざまな装置に組み込むことが可能です。たとえば、壁に組み込めば、入退室管理に適用でき、電子機器の一部に組み込めば、電子機器の利用者認証に適用できます。特に、公共の場や医療分野など、衛生面の要求が高い場面には、非接触型の認証としての応用が期待されます。

また、セキュリティを目的とする応用だけでなく、個人に適したサービスを提供するためのサービス利用者の確認、物流や旅客における持ち物の所有者の確認、従業員や学生の出欠管理など、幅広い場面への応用も期待できます。

今後は、装置への組込、各種システムとの連携をおこなって実運用の試験を重ね、さまざまなソリューションとして提供していく予定です。

【用語解説】

*1 手のひらの静脈パターン
手のひらの静脈パターンには、次の特長があります。
(1)一人一人異なり、右手と左手でも異なる。
(2)胎内で定まったあと、大きさが変化する以外、生涯不変。
(3)体の中にある情報なので、他の人に知られにくい。
*2 認識精度
本人受理率は本人を本人と正しく認識する率、他人棄却率は他人を他人と正しく認識する率、等価エラー率は他人を本人と認識するエラー率と本人を他人と認識するエラー率が等しくなるように調整したときのエラー率です。本認識精度は、手のひら静脈パターンを2枚登録しておき、そのうち1枚と照合したときに本人と認識する場合の精度で、手のひら静脈パターンを1枚登録したときの精度に基づいて算出しています。

以 上

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