[ PRESS RELEASE ] |
2003-0029
平成15年2月5日
富士通株式会社 |
ネットワークサーバ「IPCOM」新モデル販売開始
〜 業界最高のレイヤ7負荷分散、帯域制御性能を達成 〜
当社は、サーバの負荷分散、ネットワークの帯域制御を行い、大規模かつ安全なネットワークを実現するネットワークサーバ「IPCOM(アイピーコム)」のハイエンドモデル「IPCOM 300」、ミッドレンジモデル「IPCOM 150」および、帯域制御専用モデル「IPCOM 50」の3モデルを2月5日より販売開始いたします。
「IPCOM 300」は、より高度な負荷分散を実現するために重要となるレイヤ7負荷分散(*1)性能を強化したモデルです。レイヤ7負荷分散性能(26,000セッション毎秒、以下session/s)および帯域制御(*2)性能(400メガビット毎秒、以下Mbps)において業界最高の処理性能を実現しました。また、SSL(*3)アクセラレータ搭載タイプを提供することで、より安全なネットワーク環境構築を可能にします。
近年、ブロードバンド・インターネットの急速な普及とともにITシステムが多様化、複雑化する中、システム全体の効率運用や業務処理レスポンスの安定化が大きな課題となっています。このような課題を解決するため、当社では、サーバの負荷分散やネットワークの帯域制御により、安定したネットワーク環境を実現する「IPCOM」を昨年5月より提供しております。
【本製品の特長】
- 「IPCOM 300」(ハイエンドモデル)
業界最高のレイヤ7負荷分散性能、帯域制御性能を誇る2U(1Uは約45mm)のラック型モデルです。SSLアクセラレータ搭載モデルなど4タイプを提供し、大規模かつ安全なネットワーク環境の構築に最適です。
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- [レイヤ7負荷分散性能]26,000session/s(業界最高性能)
- [帯域制御性能]400Mbps(業界最高性能)
- [SSL 処理性能]1,400tps*(トランザクション毎秒)
- *SSL アクセラレータ搭載タイプのみ
- 「IPCOM 150」(ミッドレンジモデル)
1Uサイズの薄型筐体に負荷分散、帯域制御機能を搭載したラック型モデルです。ギガビット・イーサネットにも対応し(オプション)、中小規模のネットワーク環境の構築に最適です。
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- [レイヤ7負荷分散性能]12,500(15,000*)session/s
- [帯域制御性能]180(400*)Mbps
- *ギガビット・イーサネット使用時
- 「IPCOM 50」(帯域制御専用モデル)
低価格な帯域制御専用の卓上型モデルです。企業の支店、営業所などの小規模拠点への設置に最適です。
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- [帯域制御性能]20Mbps
本製品は、当社プラットフォームコンセプト「TRIOLE(トリオーレ)」に基づき、サーバ、ストレージ、ネットワーク、ミドルウェアの製品技術を結集し開発したものです。
【販売価格(税別)】
「IPCOM 300」 420万円(1000BASE-Tモデル)より
「IPCOM 150」 320万円
「IPCOM 50」 70万円
【出荷時期】
「IPCOM 300」、「IPCOM 150」 | 2月中旬 |
「IPCOM 50」 | 3月初旬 |
【販売目標】
「IPCOM」全体で、今後2年間で3千台
【用語解説】
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- *1 レイヤ7負荷分散:
- OSI(Open Systems Interconnection)が制定した7階層のネットワークプロトコル「OSI基本参照モデル」の最上位層(アプリケーション層)で、アプリケーション(業務)の種類に応じてクライアントからの要求をサーバに振り分けます。これにより、お客様の要望に応じたきめ細かな負荷分散が可能となり、レスポンスの平準化が図れます。
- *2 帯域制御:
- QoS(Quality of Service:サービス品質)技術により、トラフィック競合を解決し、通信帯域を保証するものです。これにより、基幹業務や音声通話(VoIP)等の通信品質を保証し、安定した通信を実現できます。
- *3 SSL(Secure Sockets Layer):
- WebサーバとWebブラウザ間のデータを暗号化し、安全な通信を実現する業界標準の通信プロトコルです。
【商標について】
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以 上
関連リンク
- 製品写真 JPEG 109KB
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