[ PRESS RELEASE ] |
2003-0022
平成15年1月27日
富士通株式会社 |
国内初!最適なネットワークに自動的に切り替えるミドルウェア
「Seamlesslink V1.0」新発売
当社は、国内で初めて、モバイルパソコンを通信速度や通信料金などの設定条件により、その場の最適なネットワークに自動的にかつ通信を継続したまま切り替えるミドルウェア「Seamlesslink(シームレスリンク) V1.0」を開発し、1月27日より販売開始いたします。
近年、ノートパソコン、PDAなどの各種携帯情報端末を業務において利用することが本格化し、通信環境も無線LANや携帯電話網と多様化しております。こうした中、どこでも安全で簡単に最適なネットワークを利用し通信することが望まれています。
本製品を利用することで、モバイルパソコンなどを使用中に、通信を継続したままその場の最適なネットワークに自動的に切り替えて接続されるため、これまで行っていたネットワークを切り替えるために必要な操作や設定が不要となります。例えば、大容量の添付ファイルをダウンロードする際には無線LANの高速通信で、通常の通信にはPHSのネットワークでと、利用者は現在どのネットワークに接続しているかを意識することなく、最適なネットワーク環境で業務を遂行できます。
さらに、無線LANにおけるセキュリティの脆弱性をカバーするため、IPsec(*1)によりデータを暗号化することで、企業における安全な無線通信環境を実現します。
なお、本製品の機能は、株式会社富士通研究所が開発したシームレスローミング技術(*2)の成果を活かして実現されたものです。
【本製品の特長】
- 最適な通信環境を自動選択
無線LAN、携帯電話、PHSなど、異種のネットワークを自動的に切り替え、継続した通信環境を提供します。切り替えは利用者が予め設定したルールに従って行うため、従来のような複雑な手動操作が不要になり、利用者の煩わしさの解消や通信費の抑止を可能にします。
さらに、MobileIP(*3)技術により、通信環境が切り替わってもアプリケーションを終了させることなく利用できるため、利用者は通信手段や場所を意識せずに通信を行えます。
- 無線LANセキュリティの強化
無線LANで通信する場合には、自動的にデータの暗号化を施し、第三者への内容漏洩を防止します。IPsecにより、安全なデータ通信が可能で、ビジネス利用にも適しています。
- 端末の簡易な所在地情報を提供
端末の位置情報取得のためのアプリケーションインタフェースを提供します。アドレスフリーレイアウト環境(*4)でも誰がどこにいるかを知る手段として利用できます。
【販売価格(税別)】
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「Seamlesslink V1.0」 | :75万円(サーバ1CPUライセンス、クライアント同梱) |
「Seamlesslink 所在管理オプション V1.0」 | :15万円 |
「Seamlesslink IPsecサーバ追加オプション V1.0」 | :25万円 |
【動作環境】
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<サーバ> | OS: | Red Hat Linux Advanced Server 2.1, Red Hat Linux 7.3 |
<クライアント> | OS: | Windows® XP Professional / Windows® XP Home Edition |
【出荷時期】
- 平成15年1月27日より
【販売目標】
- 今後3年間で1万サーバ
【用語解説または注釈】
- *1:IPsec
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IETF(Internet Engineering Task Force)で規定される暗号化通信方式です。IPプロトコルの通信データに整合性を持たせ、暗号化することでデータを保護します。
- *2:シームレスローミング技術
- 平成14年5月14日発行のプレスリリース「無線LANや携帯電話網を自動的に切り換えるシームレスローミング技術を開発」をご参照下さい。
- *3:MobileIP
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IETFで規定されるプロトコルで、移動先でも同一のIPアドレスを使用することが可能です。ネットワークを移動しても途切れることなく、通信を継続できます。
- *4:アドレスフリーレイアウト環境
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個人に割り当てられた机をもたず、チーム単位、グループ単位で効率的に作業スペースを共有する環境。
【商標について】
- 記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以 上
関連リンク
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。
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