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[ PRESS RELEASE ]
2002-0278
平成14年12月2日
富士通株式会社
ブロードバンド・インターネットを支える富士通No.200
プロダクト

利用者の状況に応じたプッシュ型の情報配信を実現するソフトウェア
「FLAIRINC(フレアリンク)」販売開始

当社は、利用者の状況に応じたプッシュ型の情報配信を実現するソフトウェア「FLAIRINC(フレアリンク)」を、12月2日より販売開始いたします。

本製品は、ホームページの閲覧や電子メールのような利用者が情報を取得するためにサーバなどにアクセスする必要があるプル型のシステムに比べ、人同士のメッセージの送受信から施設の空き状況、商品の割引き情報、位置情報など様々な状態の変化までプッシュ型で情報配信することで、リアルタイムな情報伝達(*1)を実現します。

また、本製品は、利用者がその時使用している機器(PCやPDA、携帯電話)に応じて情報配信先を判断したり、利用者の時間、場所、必要な情報の内容に応じて情報配信することができ、状態の変化に即応したシステムを構築できます。

本製品を活用することで、具体的には以下のようなシステムが実現できます。

  • ホテルや駐車場などの施設予約システム
    利用者の現在位置や希望施設の情報から、施設管理者が空き状況やクーポン設定などをリアルタイムに情報提供するシステム
  • 会議アレンジシステム
    会議の開始時間の変更通知を発信すると、関係者全員に通知するだけでなく、会議室の予約時間の変更まで人手を介さず自動的におこなうシステム
  • 情報収集エージェントシステム
    利用者が時間、場所、状態の変化など設定した条件(*2)に従い、自動的に情報収集をして、利用者にリアルタイムに情報を配信するシステム
  • ドライブ情報配信システム
    運転中に車の位置情報から付近の天候、道路状況、観光地などの必要な情報を車載器に配信し、目的地に着いたら携帯電話への情報配信に切り替わるシステム

本製品の機能は、富士通研究所がこれまで研究してきたインスタントメッセージに関する技術の成果を活かして、実現されています。

【「FLAIRINC」の特長】

(1) 配信する情報の内容や配信対象に応じた柔軟なシステムを実現
  • 配信したい内容に応じて、情報を自由に定義することができます。
  • ユーザが使用している機器(PC、PDA、携帯電話)に応じた情報配信が可能です。
  • 配信元や配信先に応じて、情報の受発信を制限したり、公開する情報の内容を制御することが可能です。
(2) ビジネス利用を想定したセキュリティを確保
  • TLS、HTTPSによる暗号化通信が可能です。
  • すべての情報配信のログを取得することで、ユーザの利用状況の把握や異常な通信の検出が可能です。
(3) クライアントソフト開発キットで柔軟なクライアント環境を実現
  • PC、PDA、携帯電話など機器に依存しないシステムを実現します。
  • 既存のシステムとの連携や、お客様の目的、要望に応じたクライアント・アプリケーションを作成できます。
(4) 標準プロトコル準拠
  • IETF(*3)のIMPP-WG(*4)で標準化されているSIP(*5)/SIMPLE(*6)に準拠しており、今後、異なるFLAIRINCシステムや既存のSIP/SIMPLEに準拠したシステムとの連携を実現する予定です。

【販売価格】

1ユーザライセンス:2千円 ※最少100ユーザライセンスからの販売になります。

【販売目標】

今後2年間で300万ユーザライセンス

【動作環境】

サーバ :Solaris 8(SPARC)

クライアント:PC(JDK1.2.2)、PDA(PersonalJava1.2)、携帯電話(iアプリ、ezplus、JavaTMアプリ)、BREW(個別対応、*7

【用語解説または注釈】

*1
ネットワークに常時接続している時に限り、リアルタイムな情報配信が可能です。ただし、FLAIRINCのE-mail転送機能の設定により、端末や接続形態に関わらず配信された情報をE-mailに転送できます。
*2
時間、場所、状態の変化など設定した条件
具体的には以下のような条件です。
「7:00-9:00 東京駅から新宿駅の電車情報を取得 | "勤務中の設定" 部員のスケジュールを取得 | "位置情報公開" 近辺の飲食店情報を取得 | 23:00-6:00 情報配信を拒否」
*3
IETF(Internet Engineering Task Force)
インターネット上の新技術に関する標準化コンソーシアム
*4
IMPP-WG(Instant Messaging and Presence Protocol Working Group)
IETFでインスタントメッセージに関する標準化を行っているワーキンググループ。(株)富士通研究所もその策定メンバの一員として貢献しています。
*5
SIP(Session Initiation Protocol)
IPネットワーク上でマルチメディアセッションを確立・変更・終了するための、アプリケーション層のシグナリングプロトコル
*6
SIMPLE(SIP for Instant Messaging and Presence Leverage)
SIPをベースとしたIMの標準プロトコル
*7
BREW(Binary Runtime Environment for Wireless)
米Qualcommが提供する、携帯電話で動作するプログラムの開発・実行環境。当社と富士通研究所は、今年6月よりクアルコムジャパン株式会社のBREWインハウストライアル向けに試作品を開発しています。

【商標について】

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以 上

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