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業界初、自社回収したパソコンの筐体樹脂をノートパソコンに再生利用〜プラスチック部品のリサイクルを進め、パソコンのさらなるグリーン化を推進〜富士通株式会社と富士通化成株式会社(社長:幅田尚嗣、本社:横浜市)、株式会社富士通研究所(社長:藤崎道雄、本社:川崎市)は、ABS樹脂事業を展開する大手材料メーカUMG ABS株式会社(社長:宮本利雄 本社:東京都中央区)と共同で、回収した使用済みパソコンのボディ(筐体)に使用されているABS樹脂(*1)を新しいパソコンの筐体材料として再利用する新しいリサイクルシステムを開発し、この再生材を2002年秋冬モデルのノートパソコン「FMV-BIBLO LOOX S」に適用しました。今後、一層の適用拡大を図り、資源再利用率(*2)の向上につなげてまいります。 2001年4月に施行された改正リサイクル法(*3)により、法人ユーザ様から排出される使用済みパソコンについては、製造事業者による回収、再資源化が義務づけられました。当社は同法施行に先立ち、1997年より全国5カ所のリサイクルセンターにおいて、使用済みパソコンの回収、解体、材料別の分類を行い、リサイクルを進めております。 これまでの再生樹脂は、回収品の品質のバラツキ(組成の差異、外観の汚れ、異物混入)などにより、成形性や色調、強度特性などを初期材料と同等にすることが難しく、そのまま新しいパソコンの筐体に活用(クローズドリサイクル)(*4)することは、出来ませんでした。そのため、回収樹脂は、他業界にて設備用品や日用雑貨などに再生するか、もしくは、サーマルリサイクル(*5)を行ってまいりました。 今回、新たに開発したリサイクルシステムは、クローズドリサイクルとオープンリサイクル(*6)を組み合わせたセミクローズドリサイクルシステムで、UMG ABS株式会社のご協力により達成いたしました。富士通リサイクルセンターが回収したリサイクル原資(クローズド材)とUMG ABS株式会社が調達したリサイクル原資(オープン材)、およびバージン材のブレンド・調整を行うことで、初期材料を使用した場合と比較して遜色のない性能を確保するとともに安定供給に成功したものです。これにより、お客様から回収した筐体樹脂を自社製品に再利用することで、樹脂素材の有効活用、ひいては資源再利用率の向上が可能になるものです。 富士通グループは、循環型社会形成に向け、最新の環境技術を積極的に活用し、IT分野のトップランナーとして、環境配慮を強化したグリーン製品の開発を推進してまいります。なお、本成果につきましてはエコプロダクツ2002(12/5〜7、東京ビッグサイト)において展示発表します。 【用語説明】
【UMG ABS株式会社 概要】
以 上 関連リンク
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