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[ PRESS RELEASE ]
2002-0246
平成14年10月23日
富士通株式会社
ブロードバンド・インターネットを支える富士通No.181

Linuxによる事業展開について

〜 大規模基幹システムへの適用を目指して 〜

当社は、オープンソースソフトウェア(*1)であるLinux(*2)を次世代ITシステムの基盤OS(基本ソフトウェア)の一つと位置付け、Linuxによる大規模基幹システムを3年後に実現するための事業を新たに展開していきます。

本日、その第一弾として、Linux対応のミドルウェア、パッケージソフトウェア9製品を提供します。

社会活動や企業活動の基盤として重要性を高めるITシステムは、お客様のニーズの拡大に応じて、益々高度化してきております。高度化するITシステムにおいて、企業活動に伴うシステムの拡張を支える「ソフトウェアの成長性確保」は、IT投資最適化の観点からも求められています。特に、システムの根幹をなすOSについては、お客様のニーズを直接機能強化に反映できるオープンソースソフトウェアへの期待が高まっています。このニーズに応え、当社では次世代ITシステムの基盤OSの一つとして、オープンソースソフトウェアである「Linux」に積極的に取り組んでいきます。

近年、Linuxは、インターネット分野における重要なサーバOSとして認知されるとともに、ディストリビュータ(*3)によるアプリケーションの互換性保証、保守期間の延長等によりビジネスOSへと変貌しつつあります。

当社では、この動きを加速させ、下記の取り組みを順次実施していきます。

  • ディストリビュータと連携したアプリケーションの互換性保証、長期サポートの実現
  • オープン・ソース・コミュニティへの貢献/協調によるLinux OSの改善/強化
  • 当社のミドルウェア/パッケージソフトウェアなどの企業システム向けソリューションの提供及び整備
  • オープンソースソフトウェアを含むシステムをサポートする体制の確立
  • Linuxシステムの拡張性/信頼性を向上するハードプラットフォーム/基盤ソフトの提供

今回、その第一弾として、以下の3点を実施します。

1. Linux対応のミドルウェア 7種の提供(2002年10月より順次)
(1)コラボラティブビジネスインテグレーション「Interstage(インターステージ)」
(2)統合運用管理ソフトウェア「Systemwalker(システムウォーカー)」
(3)データベース&ビジネスインテリジェンス「Symfoware(シンフォウェア)」
(4)高信頼基盤ソフトウェア「PRIMECLUSTER(プライムクラスタ)」
(5)データ連携ソフトウェア「Linkexpress(リンクエクスプレス)」
(6)キャリア/プロバイダ向け高可用ミドルウェア「GeoServe HA(ジオサーブ エイチエー)」
(7)開発ツール「NetCOBOL(ネットコボル)」

2. キャリア/プロバイダ向けLinux対応のソリューションパッケージソフトウェア 2種の提供(2003年3月より順次)
(1)VoIP交換機機能を実現するパッケージ「GeoServe SCS(ジオサーブ エスシーエス)」
(2)簡易メッセージサービスパッケージ「GeoServe IMS(ジオサーブ アイエムエス)」

3. ディストリビュータ RedHat社との協調

Linuxによる安定したシステム環境の提供を目的に、RedHat社と協調し、当社IA(Intel® Architecture)サーバ「PRIMERGY」の「Linuxサービスバンドルモデル」に「RedHat Linux Advanced Server」の適用を2002年12月より開始いたします。

これにより、アプリケーションの互換性保証と長期サポートを実現します。また、当社製ミドルウェア、オラクル社「Oracle 9i」を初めとするサードパーティアプリケーションの動作を保証します。「RedHat Linux Advanced Server」には、企業システムで必要となる下記機能を追加しております。

(1)システム運用機能(トラブル時の原因究明機能、性能解析機能)
(2)IPv6(*4)への対応(ネットワーク機能)

【Red Hat Inc様からのコメント】

"The adoption of Linux in enterprise computing will be accelerated by Fujitsu's strong commitment to the Japanese market," said Matthew Szulik, Chairman and CEO, Red Hat Inc. "The continuous and strategic Asian alignment with Fujitsu moves Linux into the enterprise mainstream."
Red Hat Inc. Chairman and CEO
Matthew Szulik

(和訳)
米国レッドハット社マシュー・ズーリック(Matthew Szulik)会長兼CEOは、「本日の富士通の確固たるコミットメントによって、国内の企業における基幹システムでのLinuxの採用が、ますます加速されるでしょう。また、弊社との継続的かつ戦略的な協調により、アジア地域全域で、Linuxが基幹システムの主流となっていくことを確信しています。」

【日本オラクル株式会社様からのコメント】

日本オラクル株式会社は、富士通株式会社のLinuxへの取り組みに賛同いたします。オープンソースのOSであるLinuxはますます信頼性と安定性を増し、今後のエンタープライズ・システムを支える重要なITプラットフォームとなっていきます。日本オラクルでもLinux対応版のオラクル・データベースの提供をはじめとして、Linuxに積極的に取り組んでいます。今回の富士通株式会社の取り組みが、IT業界全体のLinuxへの取り組みを牽引していくものと期待しております。

日本オラクル株式会社 執行役員 パートナー営業本部長
三澤 智光

以 上

【用語解説】

(*1) オープンソースソフトウェア:
ソースコードが公開されている利用・コピー・修正・配布が自由にできるソフトウェア
(*2) Linux:
Linus Torvalds氏がフィンランド ヘルシンキ大学大学院在学中に開発した、自由に再配布可能なUNIX互換の基本ソフトウェアです。
(*3)ディストリビュータ:
RedHat,IncやTurbolinux,IncなどのLinux基本ソフトウェア商品とサポートを提供する会社
(*4) IPv6:
IPv6はInternet Protocol Version 6の略です。インターネットプロトコルとは、インターネットで共通に使われている通信手順(プロトコル)の名前です。現在一般に使われているものは、バージョン4ですが、これの次のバージョンがIPバージョン6です。IPv4では、一台一台のマシンにつけるIPアドレス(電話でいう電話番号のようなもの)が足りなくなる恐れがありますが、IPv6では十分な数のIPアドレスが確保されます。

【商標について】

  • Linuxは、Linus Torvalds氏の米国およびその他の国における登録商標あるいは商標です。
  • 記載されている会社名・製品名などの固有名詞は各社の商標または登録商標です。

以 上

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