FUJITSU
Worldwide|サイトマップ
THE POSSIBILITIES ARE INFINITE
Japan
元のページへ戻る本件に関するお問い合わせ先 English
[ PRESS RELEASE ]
2002-0219
平成14年9月19日
富士通株式会社
最大動作周波数 50MHz

デジタル家電向け高性能32ビットRISCマイコンシリーズ2製品を発売

当社は、富士通ヴィエルエスアイ株式会社(本社:愛知県春日井市 社長:武田 宏史)と共同で、オーディオ機器やデジタルTV、DVDなどのデジタル家電製品向けに、32ビットRISC(*1)マイコン MB91350シリーズ 「MB91F353」「MB91F355」の2品種を開発し、2002年9月19日より販売開始いたします。

本製品は、50MHz最高動作周波数により、マイコン処理の高速化を実現しております。

近年、家電製品には、インターネット接続のためのTCP/IP(*2)対応機能やJPEG(*3)処理機能が搭載されるなどの高機能化が進んでおります。それらの処理をおこなうシステム制御用マイコンには、大規模プログラムの格納かつ高速性が求められております。また、映像、音声処理用等の各種デバイス制御のためのシリアルインタフェースの充実が必要となっております。

これらのご要望に対応するため、32ビットRISCマイコンのフラッシュメモリ内蔵製品展開として動作周波数の向上を行うと共に、独立動作可能な多チャネルのシリアルインタフェースを搭載したMB91350シリーズを開発いたしました。

今回販売開始する新製品の特長は以下の通りです。

  • 最大動作周波数 50MHzにより、64ミップス(*4)の高速化を実現しました。
    (当社製16ビットCISC(*5)マイコン(3ミップス)に比べ約20倍の高速化)
  • MB91F355では、全9チャネルと豊富なシリアルインタフェース機能搭載により、映像、音声処理などのシステム制御が容易に行えます。
  • 32kHz時計クロック機能およびクロックギア(*6)機能などの豊富なパワーマネジメント機能搭載によりCPUとして低消費電力化を実現しました。
  • 搭載するプログラムサイズは、16ビットCISCマイコンと同等レベルの コンパクト化を実現しました。

当社は、今後も、組み込みフラッシュメモリ技術を核として、メモリ展開の拡充/搭載パッケージラインナップ展開による、実装面積の小型化、部品点数の削減を行い、デジタル家電、AV機器やPC周辺機器用の高性能システム制御用マイコンのラインアップを強化してまいります。

【税別サンプル価格】

「MB91F355」: 1,700円

「MB91F353」: 1,500円

【サンプル出荷時期】

2002年10月上旬より(順次)

【販売目標】

30万個/月(2製品合計)

【「MB91350シリーズ」の主な仕様】

・プロセステクノロジ:CMOS 0.35ミクロンメートル
・電源電圧:3.3V±0.3V
・動作周波数:50MHz
・搭載メモリ:4メガビット(フラッシュメモリ)、192キロビット(RAM)
・外部バス部:「MB91F355」: アドレス部 :24ビット
「MB91F353」: アドレス部 :21ビット  データ部 : 8/16ヒ゛ット (2製品共)
・シリアルインタフェース機能:「MB91F355」:UART(*7)×5、SIO(*8)×3、I2Cインタフェース(*9)×1
「MB91F353」:UART×4、SIO×2、I2Cインタフェース×1
・A/Dコンバータ:8/10ビット
・D/Aコンバータ:8ビット
・タイマ機能:リロードタイマ(*10)、U-timer(*11)、PPG(*12)、ICU(*13)、OCU(*14)、
アップダウンカウンタ(*15)、Watch Dog(*16)機能
・パッケージ:「MB91F355」: JEDEC準拠プラスチックLQFP(*17)-176ピン
「MB91F353」: JEDEC準拠プラスチックLQFP(*17)-120ピン

【用語説明】

*1 RISC(Reduced Instruction Set Computer):
必要最小限の基本的な命令セットをもったCPUです。
*2 TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol):
インターネット業界の標準となっている水平分散プロトコルです。
*3 JPEG(Joint Photographic Experts Group):
静止画像の圧縮/伸張方式の一種です。
*4 ミップス(MIPS;Million Instructions Per Seconds):
1秒間に処理できる命令数をしめす単位です。
*5 CISC(Complex Instruction Set Computer):
高級言語などのサポ―トを行うのために複雑な命令セットを持つCPUです。
*6 クロックギア機能:
CPU、内蔵周辺機能の各々の動作周波数を変更できる機能です。システムの低消費電力化に利用できます。
*7 UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter):
調歩同期式シリアル通信機能マクロです。本マクロはクロック同期通信も可能です。
*8 SIO(Serial I/O):
クロック同期通信機能マクロです。
*9 I2C(Inter IC BUS)インタフェース:
Inter ICバス通信機能マクロです。
*10 リロードタイマ(Reload Timer):
設定した任意の時間毎に繰り返し信号を発生させることができるタイマです。
*11 U-Timer(UART Timer):
UARTの転送レート生成用のタイマです。通常の16ビットリロードタイマとしても使用できます。
*12 PPG(Programmable Pulse Generator Timer):
任意の周期およびパルス幅の出力波形を発生させるこができます。
*13 ICU (Input Capture Unit):
入力波形のパルス幅を測定することができます。
*14 OCU (Output Compare Unit):
任意のパルス幅の出力波形を発生させることができます。
*15 アップダウンカウンタ(Up/Down Counter):
入力イベントの計数用カウンタです。
*16 Watch Dog (Watch Dog Timer):
CPUの暴走検出用のタイマです。
*17 LQFP(Low-profile Quad Flat Package):
取り付け高さが1.7ミリメートル以下の表面実装型プラスチックパッケージの一種です。

【商標】

  • 製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以 上

元のページへ戻る ページの先頭へ

プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。


All Right Reserved, Copyright (C) FUJITSU