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[ PRESS RELEASE ] |
2002-0267
平成14年3月22日
富士通株式会社 株式会社米子富士通 |
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液晶ディスプレイ事業の統合・再編について
〜「富士通ディスプレイテクノロジーズ株式会社」として事業開始〜
富士通株式会社(本社 : 東京都千代田区 以下「富士通」)と株式会社米子富士通(本社 : 鳥取県米子市 以下「米子富士通」)は、本日、液晶ディスプレイ事業の意思決定の迅速化と事業効率化により市場環境変化への適応力を高め、事業基盤の強化を図るべく、平成14年6月1日付で会社分割制度により富士通の液晶ディスプレイ事業を米子富士通に統合することを決定いたしました。
記
- 会社分割の目的
富士通は全額出資子会社である米子富士通を製造拠点として、大型高精細を中心とする液晶ディスプレイの開発、製造、販売を行っております。
昨年来、市場の環境変化に迅速に対応できる機動的な事業組織に再編すべく、液晶ディスプレイ事業の抜本的な見直しを検討してまいりました。今般、富士通の液晶ディスプレイ事業を分社の上、米子富士通と統合し、独立事業会社「富士通ディスプレイテクノロジーズ株式会社」として開発から製造・販売まで一貫した液晶ディスプレイの事業を開始いたします。これにより、同社は新たな経営の効率化とシナジー効果を追求しつつ、同事業の更なる発展を図ってまいります。
具体的には、今回の再編に伴い、同社はMVA技術(*1)など独自の優位技術をコアに、大型高精細ディスプレイを中心とする高付加価値製品分野へのシフトを加速し、利益体質のさらなる向上を図るとともに、最先端応用市場の新規開拓や各種ノウハウ提供や技術支援などのエンジニアリング・サービス事業を積極的に展開し、併せて独自技術の普及・標準化も進めてまいります。また近年、本業界では国際的な再編が進んでおりますが、補完的関係を中心とした他社との提携を積極的に推進することで、事業環境の変化に柔軟に対応し、事業基盤の安定・強化に努めてまいります。
なお、本件は昨年8月20日に発表した構造改革の一環であり、同社は今回の分社化を新たなる挑戦への契機と位置付け、液晶ディスプレイの先端技術開発力・設計力をベースとしたソリューション提供型の新たなビジネスモデルへの転換を進め、独立事業会社として自立的な発展を目指すことになります。
- (*1) MVA;Multi-domain Vertical Alignment
-
解説 | 富士通が開発した高視野角、高コントラスト、高速応答の高画質技術。ラビングレス方式・液晶滴下注入方式により高い生産性と高い信頼性を実現。 |
- 会社分割の要旨
- 分割の日程(富士通)
分割契約書承認取締役会−平成14年3月22日
分割契約書承認株主総会−簡易分割のため、承認を得ずに分割いたします。
分割期日−平成14年6月1日(予定)
分割登記−平成14年6月1日(予定)
- 分割方式
- 分割方式
富士通を分割会社とし、米子富士通を承継会社とする吸収分割(分社型)です。
- 当分割方式を採用した理由
開発から製造・販売までを手がける液晶ディスプレイ専業の独立事業会社とするため、会社分割制度に基づく吸収分割(分社型)方式を採用して、富士通の開発・販売機能と米子富士通の製造機能を統合いたします。
- 株式の新規発行
米子富士通は富士通の全額出資子会社であるため、今回の分割に伴う新株の発行は行いません。
- 承継会社が承継する権利義務
分割日現在の富士通の本件事業に係わる資産・負債およびこれに付随する権利・義務
- 債務履行の見込み
分割後の富士通および米子富士通の負担すべき債務について履行の見込みがあると判断しております。
- 分割会社(富士通株式会社)及び承継会社(株式会社米子富士通)の概要
(1)商号 |
富士通株式会社(分割会社) |
株式会社米子富士通 (承継会社) |
(2) 事業内容 |
ソフトウェア・サービス、情報処理、通信及び電子デバイス分野の製品の開発、製造、販売及びサービスの提供 |
TFT-LCD の開発/製造 |
(3) 設立年月日 |
昭和10年6月 |
平成3年3月 |
(4) 本店所在地 |
神奈川県川崎市中原区上小田中 4丁目1番1号 |
鳥取県米子市石州府字大塚ノ弐650番 |
(5) 代表者 |
代表取締役社長 秋草 直之 |
代表取締役社長 糸賀 正直 |
(6) 資本金 |
3,149億円 |
1億円 |
(7) 発行済株式総数 |
1,982,517,793株 |
2,000株 |
(8) 株主資本 |
10,555億円 |
△17億円 |
(9) 総資産 |
31,463億円 |
82億円 |
(10) 決算期 |
3月31日 |
3月31日 |
(11) 従業員数 |
41,396名 |
557名 |
(12) 主要取引先 |
官公庁、通信事業会社、製造業、流通業、金融機関各社 |
富士通 |
(13) 大株主及び持株比率 (平成13年9月30日現在) |
富士電機(株) | 9.72% |
富士通(株) | 100% |
日本トラスティー・サービス信託銀行(株)(信託口) | 5.58% |
--- |
朝日生命保険(相) | 5.05% |
--- |
(株)第一勧業銀行 | 3.23% |
--- |
三菱信託銀行(株)(信託口) | 2.50% |
--- |
(14) 主要取引銀行 |
(株)第一勧業銀行 |
(株)第一勧業銀行 |
(15) 当事会社の関係 |
資本関係 |
富士通は米子富士通の発行済株式の100%を所有しております。 |
人的関係 |
米子富士通の役員のうち3名(非常勤)は富士通の従業員を兼任しております。 |
取引関係 |
米子富士通の売上のうち100%が富士通への売上です。 |
(16)最近3決算期間の業績
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富士通(分割会社) |
米子富士通(承継会社) |
決算期 |
11年3月期 | 12年3月期 | 13年3月期 |
11年3月期 | 12年3月期 | 13年3月期 |
売上高 |
31,911億円 | 32,512億円 | 33,822億円 |
294億円 | 328億円 | 296億円 |
営業利益 |
398億円 | 538億円 | 1,002億円 |
△3億円 | 15億円 | 6億円 |
経常利益 |
157億円 | 158億円 | 1,074億円 |
△5億円 | 9億円 | 5億円 |
当期純利益 |
△215億円 | 136億円 | 466億円 |
△5億円 | 8億円 | 1億円 |
1株当たり当期純利益(円) |
△11.47 | 7.06 | 23.70 |
△278,263.18 | 417,748.70 | 94,325.62 |
1株当たり配当金(円) |
10 | 10 | 10 |
- | 30,230 | 28,500 |
1株当たり株主資本(円) |
568.32 | 590.99 | 619.20 |
△266,985.79 | 150,762.90 | 214,858.52 |
(注)上記記載事項は平成13年9月30日時点のものです
- 分割する事業部門の内容
- 液晶ディスプレイ製品の開発・製造・販売
- 承継資産、負債の項目および金額
資産 | 負債 |
項目 | 帳簿価額(億円) | 項目 | 帳簿価額(億円) |
流動資産 | 45 | 流動負債 | 67 |
固定資産 | 81 |
| -- |
合計 | 126 | 合計 | 67 |
- 分割後の会社の状況
- 分割会社(富士通)
(1) | 商号 | 富士通株式会社 |
(2) | 事業内容 | ソフトウェア・サービス、情報処理、通信及び電子デバイス分野の製品の開発、製造、販売及びサービスの提供 |
(3) | 本店所在地 | 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番1号 |
(4) | 代表者 | 代表取締役社長 秋草 直之 |
(5) | 資本金 | 本件分割による変動はありません。 |
(6) | 総資産 | 承継会社に承継する負債の額だけ減少します。 |
(7) | 決算期 | 3月31日 |
(8) | 業績に与える影響 | 平成14年3月期の業績見通しについては、平成14年1月29日発表の「2001年度(平成13年度)第3四半期連結決算概要」に当該会社分割を織り込んだ数値を記載しております。 |
- 承継会社(米子富士通)
(1) | 商号 | 富士通ディスプレイテクノロジーズ株式会社(商号を変更いたします。) |
(2) | 事業内容 | 液晶表示装置の開発・製造・販売 |
(3) | 本店所在地 | 川崎市中原区上小田中4丁目1番1号 |
(4) | 資本金 | 4億5千万円 |
(5) | 決算期 | 3月31日 |
(6) | 大株主及び持ち株比率 | 富士通 100% |
以 上
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。
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