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[ PRESS RELEASE ] 2001-0276
平成13年12月14日
富士通株式会社

最新のデータマイニング技術を用いた
金融機関向け「ローン審査支援システム」が地銀3行で稼動


当社は、最新のデータマイニング技術(MBR)(*1)を世界で初めて金融機関のローン審査業務向けに実用化し、新世代のスコアリング(*2)エンジンを実装した「ローン審査支援システム」を開発いたしました。本システムを活用した無担保ローンのシステムが9月に北海道銀行(本店 : 北海道札幌市 頭取 : 藤田恒郎)、10月に静岡銀行(本店 : 静岡県静岡市 頭取 : 松浦康男)、七十七銀行(本店 : 宮城県仙台市 頭取 : 丸森仲吾)で、相次いで稼動いたしました。

本システムは、スコアリングを行なうことで融資可否の判定を行うシステムであり、近年個人向け貸出に注力する金融機関での導入が活発化しております。 本システムでは、審査項目の情報を全て活用したスコアリングによる高精度な審査を実現しております。また、モデルリフレッシュメント機能(*3)の実現により、スコアリングモデル更新に伴なうコストの7割低減が可能です。

本システムの主な特長は以下の4点です。
  1. 新世代のスコアリングエンジンの開発により、高精度の審査を実現
    [従来]影響度の強い項目のみに絞ったスコアリング。
    [MBR]全項目の情報をフルに活用したスコアリングを行うため、高精度の審査が可能。

  2. モデルリフレッシュメント機能の実現
    スコアリングモデルの経年劣化対応は、金融機関にとって切実な課題であります。
    [従来]モデル更新のための分析作業が発生するため多大な再投資が必要。
    [MBR]モデル更新のための分析作業を大幅に効率化。当社のデータ分析の専門家による検証のみとなったため、モデル更新のためのコストの7割低減が可能。

  3. データ分析の当社専門部署を整備/拡充
    金融業界におけるデータ分析ニーズの増大に対応し、当社では自社内にデータ分析の専門家集団を整備/拡充。データ分析からシステム構築まで、当社が一貫してサービスを提供いたします。

  4. 営業店/本部/保証会社を含めたトータルな事務効率化/迅速化
    ローン申込書の受付から外部個人信用情報機関への自動照会、審査結果表出力までを自動化することで、営業店/本部/保証会社のトータルな事務効率化と迅速化を実現します。

当社は今後、地銀以外の他業態/他業種も含めた展開を図ってまいります。


【用語解説】
*1 : MBR :
Memory Based Reasoning (類似性分析) : 過去の既知データに基づき、未知データの行動を予測するデータマイニングの一手法。富士通研究所の先行研究に基づき、当社がデータマイニングソフト"SymfoWARE Mining Server" として初めて製品化。
本システムは、SymfoWARE Mining Serverを素材として、金融機関のローン審査業務へ適用したものです。
*2 : スコアリング :
ローン審査の際に行う、ローン申込書・金融機関社内情報・外部個人信用情報機関情報等に基づいた点数化。
*3 : モデルリフレッシュメント機能 :
スコアリングモデルに対し、データ分析作業を加えることなく新規データの追加を可能にする技術。従来はデータ追加の度に追加データ・既存データを含めたデータ分析作業が必須であり、多大な負荷とコストが必要であった。

【商標】
掲載されている会社名、商品名はそれぞれの会社の商標または登録商標です。

以 上

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