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[ PRESS RELEASE ] 2001-0131
平成13年7月5日
富士通株式会社
ブロードバンド・インターネットを支える富士通No.027
プロダクト


世界初!! 2万枚のデジタルカメラ画像を保存する
3.5型光磁気(MO)ディスク装置新発売

〜2.3ギガバイトの大容量と毎秒8.38メガバイトの高速データ転送を実現〜

MCJ3230AP


当社はこのほど、90mm×94mm×6mmとコンパクトなフロッピィサイズに世界で初めて300万画素のデジタルデータを2万枚(*1)保存することが可能な3.5型光磁気(MO)ディスク装置「MCJ3230AP」を開発し、国内においては富士通コワーコ株式会社より、海外においては当社の海外拠点を通じて7月5日より販売を開始いたします。

本装置は当社の磁気超解像(MSR:Magnetically induced Super Resolution)技術(*2)と大容量記録を可能とするランド/グルーブ記録方式(*3)の組み合わせにより、これまでのMOディスク装置の約1.8倍となる2.3ギガバイト(GB,ギガは10憶)の大容量化を実現いたしました。
さらに媒体の回転数を上げることにより、毎秒8.38メガバイト(MB,メガは100万)の高速なデータ転送も実現しています。これにより、一万通の電子メール(約500MB)を10分間でバックアップできます。

本装置は、当社とソニー株式会社が共同で策定したGIGAMO(*4)2.3GB規格を初めて採用した3.5型MOディスク装置です。高画質なMPEG2映像なら1時間以上、デジタルカメラの画像なら2万枚ものデータを簡単かつ高速に保存することができます。
さらに、これまでお使いのMOメディア(128MB,230MB,540MB,640MB,1.3GB)も利用できるので、これ一台で全てのMOメディアに保存されているデータの読み取りと書き込みが行えます。

また、3.5型MOの最新機能で、音楽や映像などデジタルコンテンツの著作権保護機能を実現する「メディアID機能」(2000年9月発表)にも対応しています。この機能を利用し、ブロードバンド・インターネットの時代にデジタル映像の著作権を保護しながらデータ保存できるという、新たなリムーバブルストレージのソリューションを提供いたします。

さらには、MOの持つ使い勝手の良さや信頼性の高さを継承するとともに、1.3GB GIGAMOで実現したセキュリティ機能がサポートされていますので、ネットワークを利用した電子政府、電話交換機やコールセンタ、医療機器など高いセキュリティを必要とする市場において最適な大容量記憶装置としてお使いいただけます。
当社は、本装置を従来のオフィスワークだけでなく、デジカメ画像や映像などの娯楽コンテンツの保存といったブロードバンド・インターネット時代にふさわしいコンパクトな大容量メディアとして幅広く普及を進めていきます。

【OEMサンプル価格】
6 万円 (税別)
【OEM出荷開始時期】
サンプル平成13年7月より
量産平成13年8月より
【販売目標】
今後3年間で200万台
【MCJ3230APの特長】
  1. 最大2.3GBの大容量を実現
    GIGAMO 1.3GB規格に採用されている磁気超解像(MSR:Magnetically induced Super Resolution)技術に加えて、大容量記録を可能とするランド/グルーブ記録方式を採用することで、コンパクトな3.5型MOで初めて2.3GBの容量を実現いたしました。これは第一世代である128MBの17倍の容量にあたります。またインタフェースは、パソコンへの内蔵を容易にするATAPIインタフェースを採用しています。本装置をベースにしてIEEE1394(FireWire)やUSBに対応したMO装置の製品化も可能です。今後、他インタフェースへの展開も予定しております。

  2. 世界最高速のデータ転送速度を実現
    2.3GB媒体使用時におけるデータ転送速度を3.5型MOでは世界最高速となる毎秒8.38MBを実現しました。また1.3GB媒体使用時には、ヘッド位置によって最適なディスク回転数に切り替え高速記録を実現するZCLV方式を採用しており、8Mbpsの高画質MPEG2データを直接GIGAMO媒体へ記録できます。

  3. インターネットコンテンツの著作権を保護するメディアID機能に対応
    MO業界標準として先に発表した、デジタルコンテンツの著作権やコンピュータデータのセキュリティを実現するメディアID機能を搭載しています。この機能により、ブロードバンドインターネットから配信されるデジタル映像の著作権を保護しながらデータの保存が行えます。

  4. 従来媒体との互換性を維持
    従来の128MB、230MB、540MB、640MB、1.3GB媒体との互換性を維持することで、従来のお客様の資産をそのまま活用できるようにしています。

【用語説明】
*1 デジタルデータを2万枚
104KB/枚(640×480ドット構成をJPEGに圧縮)にて保存した場合。
*2 磁気超解像(MSR: Magnetically induced Super Resolution)
MSR方式は、データ再生時にビーム径が光学的要因により制限を受けることなく、ビーム内の温度分布と磁性を利用することで光学限界以上に光の実効ビーム径を小さくし、光学限界より微小な磁気的に記録されたマークを読み取り識別する方式です。 1.3GB GIGAMO規格にて世界で初の実用化をしております。
*3 ランド・グルーブ記録方式
従来のランド記録方式でトラッキング案内溝として用いていたグルーブ部の両方に記録する方式で、記録密度を高められるので、大容量化が可能です。
*4 GIGAMO
富士通とソニー株式会社が共同で開発した1GBを超える大容量3.5型MO(光磁気)のフォーマット規格名称。従来の1.3GB規格に加え、今年3月に2.3GB規格が策定されました。それぞれ個別の規格となりますが、双方とも規格に対応した装置は現在市場に多く存在するISO/IEC国際規格のMO媒体(メディア)に対しても、記録・再生の互換を有しております。
【商標】
  • 記載されている製品名等の固有名詞は、各社の登録商標または商標です。

以 上

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