欧州通信子会社再編により営業・開発・サポート体制を強化
〜米、日、欧三極体制を確立し、グローバル・汎欧州キャリア向けワンストップソリューションを実現〜
当社は、このたび、欧州に拠点を持つグローバルキャリアや汎欧州キャリアによる通信ネットワークビジネスの市場拡大に対応する目的で、現在欧州に展開している以下の3社の再編を行います。
- 1. Fujitsu Europe Telecom R&D Centre Limited(以下、FTRC)
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| 本社 | : | 英国、ミドルセックス州 ウクスブリッジ |
| 主業務 | : | 通信機器の研究・開発、欧州の市場調査 |
- 2. Fujitsu Telecom Deutschland GmbH(以下、FTD)
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| 本社 | : | ドイツ、ヘッセン州 ドライアイヒ |
| 主業務 | : | ドイツを中心とした通信機器の販売、保守 |
- 3. Fujitsu Telecommunications Europe Limited(以下FTEL)
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| 本社 | : | 英国、バーミンガム州 バーミンガム |
| 主業務 | : | 英国を中心とした、通信機器の開発・製造・販売 |
再編は二段階に分けて行います。まず、本年7月1日にFTRCとFTDを統合し、Fujitsu Networks Europe Limited(本社:英国、ロンドン 以下、FNEL)を設立します。さらに、2002年3月末をめどに、FNELとFTELを統合し、存続会社をFNELとして欧州の通信ネットワークビジネスを1社に集約する予定です。これにより、現在強化を進めている日本と北米の体制とあわせ、グローバルキャリアおよび汎欧州キャリア向けのワンストップソリューションを実現する三極体制を確立いたします。
近年の欧州では、インターネットサービス関連市場の急成長により、大容量の通信ネットワークの整備が急務となり、北米や欧州の主要キャリアによる汎欧州ネットワークの構築が活発化しています。これに伴い、グローバルもしくは汎欧州規模での光ネットワークの構築や運用支援および、そのネットワークを利用したIDC(インターネットデータセンター)の構築や運用支援などのニーズが高まってきています。
また、汎欧州ネットワーク構築の際には、欧州各国にまたがる通信ネットワークを効率よく構築するために、お客様窓口の一本化と、迅速かつ的確な対応が求められてきています。
当社は、こうした市場および主要キャリアのニーズに応えるため、これまでは欧州各国の現地拠点にて個別に行っていたお客様への対応を1社に集約します。2002年3月末をめどに展開を予定している新会社では、以下の2部門を柱として通信ネットワークビジネスを展開していきます。
- (1)ネットワーク・システムズ事業本部
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グローバルキャリア、汎欧州キャリアをターゲットとし、グローバル光ネットワークを支えるプラットフォームの提供及びソリューションビジネスを推進。
- (2)ブロードバンドアクセス事業本部
- アクセスシステムの開発・製造を含むプラットフォームの提供及びソリューションビジネスを推進。
また、欧州における北米発のグローバルキャリア向け保守・運用サービスビジネスについては、すでに北米のFujitsu Network Communications, Inc. (以下、FNC)のアムステルダム支店にて展開中です。今後、新会社はFNCと連携しながら、ソリューションビジネスを支える保守・運用サービス部門も1つの本部として開設していく予定です。
当社は、"Everything on the Internet" の事業戦略のもと、ブロードバンド・インターネットに関連するビジネスに注力しております。通信のソリューションビジネス分野では、国内においても5月25日発表しました通り、富士通システムコンストラクション株式会社の完全子会社化を核として、事業の再編・強化を進めております。日欧での再編後は、北米FNCとの連携により、グローバルキャリア、xSP(※)向けの「ネットワークの設計・構築・保守・運用等のアウトソーシングまでを行う、ワンストップソリューション体制が整うことになります。今回の一連の再編によるグローバルな通信ネットワークビジネスの体制強化によって、市場に対応したソリューションビジネスに積極的に取り組んでいきます。
※xSP | : | サービスプロバイダーの総称。具体的には、ISP(インターネット・サービス・プロバイダー)やASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)などがある。 |
当社はこれまでにも、欧州にて、カナダのグローバルキャリアである360networks社が展開する汎欧州ネットワーク(8か国20都市)を、北米FNC経由で受注しており、当社光伝送システムの「FLASHWAVE 320G」(DWDM:波長多重伝送システム、10Gbit/s×32波、1.2Tbit/sまで拡張可能)および「FLASH-192」(10Gbit/s光伝送システム)を納入しています。今回の再編により、欧州での通信ネットワークビジネスのさらなる発展に注力し、2003年度に1,000億円の売上を目指します。さらに、将来的には、欧州市場で通信機器ベンダのトップ3に入ることを目標として展開していきます。
【新会社概要】
1. 社名 | : | Fujitsu Networks Europe Limited |
2. 資本金 | : | 700万 英ポンド(2001年7月時点) |
3. 本社 | : | 英国 ロンドン |
4. 総従業員数 | : | 約1,650名(2002年3月末時点) |
【再編対象会社】
- 1. Fujitsu Europe Telecom R&D Centre Limited
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| 資本金 | : | 87万1000 英ポンド |
| 代表者 | : | 取締役社長 太田 幸一 |
| 設立 | : | 1990年5月 |
| 本社 | : | 英国 ミドルセックス州 ウクスブリッジ |
| 従業員数 | : | 62名(2001年3月末現在) |
| 事業内容 | : | 伝送アクセス、通信無線、交換装置の開発、市場調査 |
- 2. Fujitsu Telecom Deutschland GmbH
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| 資本金 | : | 300万 ドイツマルク |
| 代表者 | : | 取締役社長 藤井 克哉 |
| 設立 | : | 1997年11月 |
| 本社 | : | ドイツ ヘッセン州 ドライアイヒ |
| 従業員数 | : | 21名(2001年3月末現在) |
| 事業内容 | : | 通信機器の販売・保守並びに技術サポート |
- 3. Fujitsu Telecommunications Europe Limited
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| 資本金 | : | 500万 英ポンド |
| 代表者 | : | 取締役社長 海上 重之 |
| 設立 | : | 1991年4月 |
| 本社 | : | 英国 バーミンガム州 バーミンガム |
| 従業員数 | : | 1,553名(2001年3月末現在) |
| 事業内容 | : | 通信機器の開発、製造、販売、工事、据え付け |
【商標について】
- 記載されている会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。
【添付資料】
以 上
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