ミノルタと富士通、 カラーレーザプリンタ事業で 合弁会社を設立
ミノルタ株式会社【社長:太田 義勝(おおた・よしかつ)、以下ミノルタ】と 富士通株式会社【社長:秋草 直之(あきくさ・なおゆき)、以下 富士通】は、カラーレーザプリンタの開発を主体とした合弁会社 「エフ・アンド・エム・イメージング・テクノロジー株式会社」の設立について、4月23日に合意いたしました。
レーザプリンタの市場はビジネス用途を中心に着実に伸びており、特にカラー機は2000年度に全世界で約60万台、今後は高速化と機能向上により2004年度には200万台を超える規模になると想定されます。
今回の合弁会社は、この増大するビジネス用カラープリンタの需要に対応すべく設立するものです。具体的には両社の技術を活用したタンデム方式 (※)のカラープリンタ製品を早期に開発し、ミノルタ、富士通それぞれのルートで販売、2002年春に本格的に市場参入する予定です。
ミノルタと富士通は、プリンタ分野においてこれまで独自の事業活動を行ってきました。ミノルタは、デジタル複写機などで培った電子写真技術と画像処理技術、トナー、あるいは高性能の光学ヘッドにおいて技術的優位性をもち、また欧州・米国を中心とした販売ルートに強みをもっています。一方、富士通はシステム制御技術やコントローラ開発技術、回路設計技術に優れ、加えてシステムプリンタまでカバーする豊富な商品ラインアップに裏付けられた技術ノウハウがあり、また国内に強い販売チャネルを有しています。
当合弁会社を設立する狙いは、上記のような両社の強みを掛け合わせ、商品開発の早期化や販売チャネルの拡大を行うことにより、今後カラーレーザプリンタの主力になると思われるタンデムプリンタ分野において世界のトップグループ入りを果たすことにあります。
ミノルタと富士通は、成長するプリンタ市場に高速・高画質でコストパフォーマンスの高い製品を提供し、オフィスにおけるビジネスドキュメントのカラー化をより一層促進するよう、積極的な事業展開を行ってまいります。
【合弁会社の概要】
名称 | : | エフ・アンド・エム・イメージング・テクノロジー株式会社 (英語名:F&M Imaging Technology Co., Ltd.) |
本社予定地 | : | 東京都港区高輪二丁目19番13号 NS高輪ビル |
出資者 | : | ミノルタ株式会社、富士通株式会社 |
資本金 | : | 4億円 |
出資比率 | : | 60:40(ミノルタ:富士通) |
社長 | : | 瓜生 紀雄 (うりゅう・のりお) [現職:ミノルタ株式会社取締役、ミノルタインダストリーズ(HK)リミテッド社長] |
当初人員 | : | 120名程度 |
設立予定時期 | : | 2001年5月16日 |
営業開始予定時期 | : | 2001年6月1日 |
事業内容 | : | カラーレーザプリンタの開発、生産、販売 |
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- ※タンデム方式:
- 1列に配置した4色のドラムが、1回のプロセスで4色を連続して紙に転写する印刷方式。通常のカラープリントは、4色に色分解した画像を1色ずつ4回のプロセスで転写する機構を採用しているため、モノクロプリントの約4倍の時間を必要としますが、タンデム方式を採用することにより、モノクロと同じ速さでプリントすることが可能となります。
以 上
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