ブロードバンド時代の企業間電子商取引に最適な B2Bルータ「Si-Rシリーズ」新発売
〜 10万円を切る低価格ルータで初めてIPv6に対応 〜
当社はこのほど、通信キャリア様が提供するサービスを利用し、企業間の電子商取引を行うシステムに最適な低価格B2Bルータ「Si-Rシリーズ」を開発し、4月12日より販売を開始いたします。
本シリーズは、B2B向けに通信キャリア様が提供する各種サービス、および、実用化が進められているIPv6による次世代のサービスを有効活用するための機能を盛り込んだ最新鋭のIPアクセスルータです。
当商品により、お客様が、通信キャリア様が提供するIP-VPNサービス (*1)を利用し、企業間の電子商取引を導入する際に、ルータ1台あたり10万円(税別)を切る低価格でシステムを構築することができます。
インターネットの急速な普及は、ビジネスのスタイルを大きく変えています。企業の経営戦略では、企業間の電子商取引B2Bへの取り組みが課題となっています。
また、企業にネットワークを提供する通信キャリア様は、B2Bを推進するために、IP-VPNサービスやブロードバンドサービスなどの高いセキュリティと品質を確保したデータ通信サービスを低価格で提供しています。これらのサービスを利用し、B2Bに最適なネットワークを構成するために、通信キャリア様で提供する専用のネットワークプロトコルに対応する低価格なルータが求められています。
本シリーズは、上記の課題に応える、B2Bを推進する、以下の特長を有しております。
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- (1)IP-VPNサービスに対応
- IP-VPNサービスで使用される業界標準プロトコルBGP4(*2)をサポート
- (2)ブロードバンドサービスに対応
- フレッツ・ADSLや光アクセスなどの地域IP網(*3)による高速インターネットアクセスで使用される業界標準プロトコルPPP over Ethernetをサポート
- (3)IPv6(*4)に対応
- 次世代のインターネットプロトコルIPv6をサポート
- (4)高いセキュリティと品質を実現
- マルチホーミング機能(*5)および、ファイアウォール機能を搭載
【価格と出荷時期】
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「Si-R130」:9万9,800円(税別)、平成13年5月1日から
「Si-R150」:9万9,800円(税別)、平成13年8月下旬から
※ | なお、ISDN対応に特化したルータ「Si-R30」(税別4万9,800円)も4月12日より出荷開始いたします。 |
【販売目標】
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「Si-Rシリーズ」全体で、年間5万台の販売を予定しております。
【「Si-Rシリーズ」の主な特長】
- 1.IP-VPNサービス対応(「Si-R130」「Si-R150」)
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IP-VPNサービス対応の業界標準プロトコルBGP4をサポート(Si-R150 Si-R130:10万円以下同クラス製品初)。
IP-VPNを利用する際に、動的経路制御が可能。既存のネットワークを活かし障害に備えた冗長構成がとれる等、信頼性の高いネットワークを実現できます。
- 2.ブロードバンドサービス対応(「Si-R150」)
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ブロードバンド(広帯域)アクセスの業界標準プロトコル「PPP over Ethernetクライアント機能」を搭載しているため、以下のネットワーク利用形態に対応。
- 3.IPv6対応(「Si-R130」「Si-R150」)
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「e-Japan戦略」などで実用化が進められているIPv6による次世代IPサービスへいち早く対応が可能。
また、「IPv4 トンネリング機能」を備えており、既存のIPv4ネットワークを経由したIPv6通信が行えるため、IPv6環境への移行を段階的に進めることが可能。
- 4.マルチホーミング機能(「Si-R130」「Si-R150」)
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既存のネットワークに本商品を追加するだけで、インターネットへのアクセス経路二重化を実現するマルチホーミング機能を搭載。DA128、DR128、INSネット64などの回線サービスを利用して、回線の増強や高信頼化によるインターネットアクセス環境の改善を図ることができる。
- 5.ファイアウォール機能(「Si-R130」「Si-R150」)
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IPフィルタ、NAT等のルータ基本のアクセス規制に加え、URLフィルタ、リアルタイム警告(SYSLOG通知)が可能。本商品単体で、簡易ファイアウォールの機能を提供します。小規模オフィスでのインターネット常時接続時のセキュリティ対策を容易に実施することができます。
【用語説明】
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- *1 IP-VPN
- 通信事業者の閉域IPネットワーク網を通信経路として用いる仮想的な私設網。IP-VPNでは、複数のプロバイダのネットワークを経由する必要があるインターネットとは異なり、専用線接続のようなセキュリティ、回線品質が確保されたデータ通信が可能。当社のFENICSビジネスIPサービスをはじめ、SOLTERIA(日本テレコム)、Arcstar IP-VPN(NTTコミュニケーションズ)、ANDROMEGA IP-VPN (KDDI)などが既に提供されています。
- *2 BGP4 (Border Gateway Protocol 4)
- インターネットにおいてドメイン(プロバイダ)間の経路制御に用いられている業界標準プロトコルです。
- *3 地域IP網
- NTT東日本株式会社様、およびNTT西日本株式会社様が提供するフレッツ・ISDNサービスなどで使用されている収容局(電話局)同士を接続したIPネットワーク。契約者がインターネットへアクセスするには最寄りの収容局までは通常の電話回線を使用し、収容局から地域IP網に入り、契約したISPに接続することになります。
- *4 IPv6(Internet Protcol version 6)
- 現在のプロトコルであるIPv4で起こりうる、アドレスの枯渇問題などに対応したインターネットプロトコル。また、セキュリティを確保するための暗号化や認証の機能、マルチメディアを効率的に扱う機能などを標準で備え、次世代のデータ通信サービスに向け、早急な実用化が望まれています。
- *5 マルチホーミング機能
- 同一エリア内に、外部から見て異なる複数のネットワークアドレスの割り当てを可能とする経路制御の方式です。
【商標】
- フレッツ・ADSLは、NTT東日本株式会社、およびNTT西日本株式会社のサービス商品の登録商標です。
- その他、製品名等の固有名詞は、各社の登録商標または商標です。
以 上
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