当社はこのほど、低価格な小型ディスクアレイ「GR710」を開発し、SAN(Storage Area Network)対応の「GR700シリーズ」のローエンド機として、2月8日から販売を開始いたします。
当社は、ストレージシステムの体系「Storplex(ストアプレックス, (*1))」に基づき、オープンシステム向けのディスクアレイ「GR700シリーズ」を開発し、販売しております。
今回、「GR710」の投入により、ディスクアレイ「GR700シリーズ」において、今回のローエンド機の「GR710」からミッドレンジ機の「GR720」「GR730」、エンタープライズ機の「GR740」までのフルラインアップが完成いたしました。
近年、企業が扱う情報は爆発的に増大しております。 特に、IDC(Internet Data Center)やxSP(Internet Service Provider、Application Service Provider、Storage Service Provider、など)のインターネットを中核とするビジネス分野において、処理される情報量は2003年には現在の2.5倍になると言われています。
当商品は、 ディスクアレイの容量を柔軟に拡張できるモジュラー方式(*2)を採用しております。これにより、信頼性と省スペース性を重視するIDCやxSP分野において,お客様別のデータや、各アプリケーションデータなどを独立させ、効率的に管理することができます。ディスクアレイとしては3U(高さが約13cm) の小型の筐体でありながら、記憶容量は最大286GB (*3)です。また、ラックマウントモデルでは、最大10台まで専用ラックに搭載できるため、最大2.8TB(テラバイト)まで拡張でき、 お客様のご要望に応じてさまざまな構成をお選びいただきます。
- 【販売目標】
- 今後2年間で、全世界において2万台の販売を計画しております。(「GR710」のみ)
- 【価格】
- タワー/ラックマウントモデル(72GB構成時,(*4)) : 183万円より(税別)
- 【出荷開始時期】
- 平成13年2月28日
【新製品の特長】
- ・容易な導入と柔軟な拡張性
- GR710は1システム当たり、最大12台のディスクドライブが搭載できます。3Uのコンパクトな筐体で、記憶容量は最大286GBであり、小規模なシステムからの容易な導入が可能です。また、データ量の急激な増加にも柔軟に対応するため、モジュラー方式を採用しており、専用ラックには最大10台のGR710が搭載可能で、最大記憶容量は2.8TBまでをカバーします。
- ・高速なドライブインタフェースにファイバチャネルを採用
- ドライブインターフェースに、最大100MB/秒のファイバチャネルを採用することにより、高速なデータ転送が可能です。また、用途に応じ、18GBと36GBのディスクドライブが使用可能です。73GBの大容量ディスクのサポートも計画しております。
- ・コンポーネントの二重化構成による高信頼性
- ファン、コントローラ、電源の主要なコンポーネントの二重化構成が可能であり、高い信頼性を実現しております。
- ・豊富なアプリケーションとの連携
- 当社のストレージ統合監視ソフトウェア「SystemWalker/StorageMGR」や、高可用性を実現するソフトウェア「SafeCluster」との連携により、ミッドレンジからハイエンドをカバーする「GR700シリーズ」の上位モデルと同等の管理・監視機能を提供いたします。
【注釈】
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- (*1) Storplex :
- 富士通が目指すストレージシステムの体系で、「フレキシブルコネクティビティ」、「ダイナミックスケーラビリティ」「コンティニュアスデータアクセス」「エンタープライズストレージマネージメント」からなります。富士通は、SAN環境のストレージシステムに求められるソリューションを提供するために、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワークなどを合わせた複合体(Complex)として、ソリューションを提供します。
- (*2) モジュラー方式 :
- 専用ラックに複数台の装置を搭載することができ、容易に装置の拡張を可能にする方式
- (*3) ディスク容量 :
- 36GBディスク、RAID-5(4データ+1パリティ+1スペア)構成時
- (*4) ディスク容量 :
- 18GBディスク、RAID-5(4データ+1パリティ+1スペア)構成時
- 【登録商標について】
- 社名、製品名はそれぞれ各社の登録商標または商標です。
以 上
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