当社はこのほど、UNIXサーバ「PRIMEPOWER(プライムパワー)」に、動作周波数563MHzの「SPARC64(TM) GP」搭載タイプを追加するなど、全6モデルの処理性能を最大1.25倍に向上し、1月18日より販売を開始いたします。
今日、インターネットを核とした、IT(情報技術)の普及に伴い、ビジネスの形態は大きく変貌を遂げようとしています。この新しいビジネス形態に対応する情報システムでは、より高度で複雑化する業務処理と、瞬時に変化する膨大なトランザクション処理 (*1)に、スピーディかつ確実に対応することが求められています。
また、ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)、インターネット・データセンタといったインターネット上での新たなサービスを提供する企業では、業務量の急激な変化に対応し、サービスを素早く提供できる、より高性能なサーバが必要とされています。
このような要望に応えるため、インターネット時代の新たなビジネス形態を支えるキーコンポーネント「PRIMEPOWER」に、563MHzまたは500MHzで動作する「SPARC64 (TM) GP」搭載タイプを追加いたしました。これにより、従来タイプと比較してトランザクション処理性能を最大1.25倍向上し (*2)、全社規模の基幹業務やEC(Electronic Commerce)ビジネスなどのプラットフォームとして、さらに余裕をもった性能を提供します。
【価格と出荷時期】
- 「PRIMEPOWER2000」
:1億2,630万8千円(税別:563MHzCPU8個,2GBメモリ,18.2GBディスク) より
- 「PRIMEPOWER1000」
:4,571万2千円(税別:563MHzCPU4個,1GBメモリ,18.2GBディスク)より
- 「PRIMEPOWER800」
:3,281万2千円(税別:563MHzCPU4個,1GBメモリ,18.2GBディスク)より
- 「PRIMEPOWER600」
:877万円(税別:500MHzCPU2個,512MBメモリ,18.2GBディスク) より
- 「PRIMEPOWER400」
:242万円(税別:500MHzCPU1個,512MBメモリ,18.2GBディスク)より
- 「PRIMEPOWER200」
:102万円(税別:500MHzCPU1個,256MBメモリ,18.2GBディスク)より
平成13年2月1日より提供いたします。
【販売目標】
UNIXサーバ全体で、今後2年間に国内と海外をあわせて3万台の出荷を予定しております。
【今回発表商品の主な特長と仕様】
UNIXサーバ「PRIMEPOWER」は、搭載する富士通のプロセッサ「SPARC64(TM) GP」の一次/二次キャッシュをエラー訂正機構(ECC: Error Checking and Correcting)により保護し、ハードウェア異常や環境異常の自動検出を行うシステム監視機構(SCF:System Control Facility)を標準で搭載し、上位モデルでは1台のマシンを複数の独立したオペレーティング環境に分割して利用できるパーティショニング機能を提供するなど、高い信頼性と柔軟な運用性を実現した、インターネット環境に最適なサーバです。
今回発表の商品では、当社従来モデルと比較し、高い処理性能を実現しました。
- 動作周波数563MHzの「SPARC64(TM) GP」を搭載したモデルでは、450MHzの「SPARC64(TM) GP」を搭載したモデルと比較し、プロセッサ単体で、整数演算性能(SPECint2000)において395*と、1.25倍の性能を実現
* 当社推定値
- 動作周波数563MHzの「SPARC64(TM) GP」を64個搭載した構成では、450MHzの「SPARC64(TM) GP」を64個、当社データベース管理システム「SymfoWARE Server」を搭載した構成で実現した、オンライントランザクション性能「183,770.97tpmC」と比較し、約1.25倍の性能を実現予定
- 動作周波数500MHzの「SPARC64(TM) GP」を搭載したモデルでは、400MHzの「SPARC64(TM) GP」を搭載したモデルと比較し、プロセッサ単体で、最大1.25倍の整数演算性能を実現
1. 「PRIMEPOWER2000」
- SMP(*3)方式で最大128個までCPUを搭載可能な大規模サーバです。
今回、動作周波数563MHzの「SPARC64(TM) GP」搭載タイプを追加し、提供いたします。
- 仕様
- プロセッサ | : | SPARC64(TM) GP |
- 動作周波数 | : | 563MHz,450MHz |
- 1CPU当りのキャッシュメモリ | : | 命令:128KB+データ:128KB(一次) 命令/データ共通:8MB(二次) |
- プロセッサ数 | : | 8〜128 |
- メモリ | : | 〜256GB |
- ディスク容量 | : | 内蔵:〜4TB |
- I/Oスロット | : | PCIスロット×12〜192 |
- 最大パーティション数 | : | 15 |
2. 「PRIMEPOWER1000」「PRIMEPOWER 800」
- SMP方式で最大32個 (PRIMEPOWER1000)16個 (PRIMEPOWER 800)までCPUを搭載可能な大規模サーバです。
今回、動作周波数563MHzの「SPARC64(TM) GP」搭載タイプを追加し、提供いたします。
- 仕様
- プロセッサ | : | SPARC64(TM) GP |
- 動作周波数 | : | 563MHz,450MHz |
- 1CPU当りのキャッシュメモリ | : | 命令:128KB+データ:128KB(一次) 命令/データ共通:8MB(二次) |
- プロセッサ数 | : | 4〜32,4〜16 |
- メモリ | : | 〜64GB,〜32GB |
- ディスク容量 | : | 内蔵:〜2TB,〜1TB |
- I/Oスロット | : | PCIスロット×6〜48,6〜24 |
- 最大パーティション数 | : | 8,4 |
3. 「PRIMEPOWER600」
- SMP方式で最大8個までCPUを搭載可能な中規模サーバで、ペディスタルタイプとラックマウントタイプを選択できます。
今回、動作周波数500MHzまたは400MHzの「SPARC64(TM) GP」搭載タイプを提供いたします。
- 仕様
- プロセッサ | : | SPARC64(TM) GP |
- 動作周波数 | : | 500MHz,400MHz |
- 1CPU当りのキャッシュメモリ | : | 命令:128KB+データ:128KB(一次) 命令/データ共通:8MB(二次) |
- プロセッサ数 | : | 2〜8 |
- メモリ | : | 512MB〜32GB |
- ディスク容量 | : | 内蔵:〜200.2GB |
- I/Oスロット | : | PCIスロット×6(拡張オプション搭載時:12) |
4. 「PRIMEPOWER400」「PRIMEPOWER 200」
- SMP方式で最大4個 (PRIMEPOWER400)2個(PRIMEPOWER 200)までCPUを搭載可能な小規模サーバで、ペディスタルタイプとラックマウントタイプ(PRIMEPOWER400は4Uまたは10U(*4))を選択できます。
今回、動作周波数500MHzの「SPARC64(TM) GP」搭載タイプを追加し、提供いたします。
- 仕様(PRIMEPOWER400)
- プロセッサ | : | SPARC64(TM) GP |
- 動作周波数 | : | 500MHz,400MHz,300MHz |
- 1CPU当りのキャッシュメモリ | : | 命令:128KB+データ:128KB(一次) (500MHz,400MHz) 命令:64KB+データ:64KB(一次) (300MHz) |
- プロセッサ数 | : | 1〜4 |
- メモリ | : | 512MB〜16GB |
- ディスク容量 | : | 内蔵:18.2GB〜200.2GB (ペディスタル,ラックマウント[10U]タイプ) 内蔵:18.2GB〜54.6GB (ラックマウント[4U]タイプ) |
- I/Oスロット | : | PCIスロット×10 (ペディスタル,ラックマウント[10U]タイプ) PCIスロット×6 (ラックマウント[4U]タイプ) |
- 仕様(PRIMEPOWER200)
- プロセッサ | : | SPARC64(TM) GP |
- 動作周波数 | : | 500MHz,400MHz,250MHz |
- 1CPU当りのキャッシュメモリ | : | 命令:128KB+データ:128KB(一次) (500MHz,400MHz) 命令:64KB+データ:64KB(一次) (250MHz) 命令/データ共通:4MB(二次) |
- プロセッサ数 | : | 1〜2 |
- メモリ | : | 512MB〜16GB (ラックマウントタイプ[500MHz,400MHzのCPU搭載タイプ]) 256MB〜16GB (ペディスタルタイプ,ラックマウントタイプ[250MHzのCPU搭載タイプ]) |
- ディスク容量 | : | 内蔵:18.2GB〜273GB (ペディスタルタイプ) 内蔵:18.2GB〜54.6GB (ラックマウントタイプ) |
- I/Oスロット | : | PCIスロット×6 |
【補足説明】
- *1 :トランザクション処理
- 中央処理システムが、端末装置の利用者から要求されたサービスを処理し、応答を返す仕事の単位。
- *2 :トランザクション処理性能を最大1.25倍
- 単一時間に1.25倍の量の処理を行えることを意味します。
- *3 :SMP(Symmetrical Multi Processing)方式
- すべてのプロセッサが共通のメモリを介して連携しながら動作する並列処理方式。 動作に必要なデータを常に共有しているため、効率の良い並列処理プログラムを作成できる。
- *4 :EIA標準のラック高の単位。1Uは約44mm。
【商標について】
- すべてのSPARC商標は、米国SPARC International,Inc.のライセンスを受けて使用している同社の米国およびその他の国における商標または登録商標です。
- SPARC商標が付いた製品は、米国Sun Microsystems,Inc.が開発したアーキテクチャに基づくものです。
- UNIXは、X/Open Company, Ltd.が独占的にライセンスしている米国ならびに他の国における登録商標です。
- SPARC64は、米国SPARC International, Inc.のライセンスに基づく富士通株式会社の商標です。
- その他名称については、各社の登録商標または商標です。
以 上
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