当社はこのほど、 回転速度が毎分7200回転で、ディスク1枚あたり20.4GBの大容量(従来の約2倍)を実現した3.5インチ磁気ディスク装置「MPG3xxxAH-Eシリーズ」2機種(20.4GB、40.9GB)を開発いたしました。国内では 富士通コワーコ株式会社より、海外は当社の各拠点より、10月5日からOEM販売を開始いたします。
あわせて、回転速度が毎分7200回転で、ディスク1枚あたりの容量が15GBの30.7GBモデルの販売も開始します。
当製品は、高性能で大容量の40.9GBまでサポートしているため、ハイエンドPC・ワークステーション・サーバ・Raid (*1)などの高性能・高信頼のハードウェアに最適です。
さらに今回、 業界では初めてFDB(*2)(流体軸受け)モータを全3機種に搭載し、静音性・信頼性・耐衝撃性及び耐久性を大幅に改善しております。なお 20.4GBモデルについて、FDBモータはオプション搭載となります。
[新製品の特長]
- 業界初、FDBモータを全3機種に搭載
当社は、99年7月にFDBモータを業界に先駆けて採用し、当製品は第5世代目になります。FDBモータは、従来からのボールベアリングモータに比べ、静音性、耐衝撃性、耐久性に非常に優れており、さまざまな用途で使用されるお客様より好評を得ております。
- 高速転送により、高性能のハードウェアに最適
回転速度が7,200回転/分、2MBバッファメモリーを標準搭載しています。平均シークタイムが8.5ミリ/秒(Read時)、内部データ転送速度(*3)も最大 486Mbpsと従来に比べ25%向上(当社比)することで、高性能を実現しております。これによりハイエンドPCやワークステーションなどの高性能のハードウェアに最適です。
- ウルトラDMA100に対応
最新のインターフェース規格であるATA-5(*4)のウルトラDMA-100(*5)転送をサポートしています。これにより、ディスク装置内とハイエンドPCなどとの間のデータ転送(インターフェースデータ転送)速度が最大で100MB/秒を実現しました。
- システムの信頼性向上
システムダウンを未然に防止するSMART機能(*6)に温度測定の機能を追加しており、当製品によりさらなるシステムの信頼性向上を実現することが可能となります。
[OEMサンプル価格(税別)]
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「MPG3204AH-E」 | 20.4GBモデル | : | 2万5千円 |
「MPG3307AH-E」 | 30.7GBモデル | : | 3万円 | 「MPG3409AH-E」 | 40.9GBモデル | : | 3万5千円 |
- [販売目標]
- 500万台(3機種累計)
- [サンプル出荷開始時期]
- 10月下旬より
[用語説明]
- (*1) Raid
- 複数のハードディスクをまとめて1台のハードディスクとして管理する技術。
- (*2) FDB(Fluid Dynamic Bearing)モータ
- 金属ボールベアリングではなく、粘性のあるオイルによる流体すべり軸受けを回転保持部として 用いるモータ。金属ボールベアリング搭載モータと比較して、回転軸のブレが少なく、ヘッド の位置決め精度が高いため、データのRead/Writeの信頼性を向上させます。
また、金属同士の接触による摩耗が無いため、静音性、耐衝撃性、耐久性に非常に優れたモータです。
- (*3) 内部データ転送速度
- ディスク媒体とディスク装置内のバッファとの間のデータ転送速度。
- (*4) ATA(AT Attachment)-5
- パソコン等のホストと磁気ディスク装置等の周辺装置の間のインタフェース規格。
ATA-4と比べ転送速度をさらに高めた規格であり、最大転送速度は 100MB/秒とATA-4の3倍となっている。
- (*5) ウルトラDMA100
- パソコンとハードディスクなどの記憶装置を接続するATA規格のインターフェース。「ウルトラATA/100」とも呼ばれ、転送速度は最大で100MB/秒とウルトラ ATA(/33)
の3倍となっている。
- (*6) SMART(Self Monitoring Analysis And Reporting Technology)機能
- 装置自身で内部の動作状態を監視し、エラーの増加等不安定な状態が見られた場合障害を予測し、システム側に事前にアラームを出す機能。システムダウンを未然に防止することが可能となる。
以 上
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