当社はこのほど、3.5型サイズでは世界最小・最軽量とコンパクトなボディで、持ち歩きにも便利な薄型3.5型光磁気(MO)ディスク装置(ドライブ)「モバイルMO」(製品名 : MCG3064AP)を開発し、9月19日より販売を開始いたします。
近年、日本市場におけるポータブル型パソコンの比率は非常に高くなっており、記憶装置に関しても大容量・コンパクトで消費電力の低いリムーバブル(可換型)装置の要求が非常に高くなってきています。
当社はMOディスク装置のリーディングメーカとして、これまでに3.5型サイズで1.3GBの大容量を実現した「GIGAMO(ギガモ)」 (*1)(98年12月発表)をはじめ、さまざまな市場ニーズに対応する製品を開発してまいりました。
今回新たに開発したMOディスク装置は、厚さが17mm、重量295gと従来の装置に比べ非常にコンパクトなボディ(体積比、重量比ともに当社比で40%減)で、鞄にいれて手軽に持ち運ぶことができます。また、可動部の軽量化や電力制御の最適化などを図ることにより消費電力の低減(当社比で25%減)を実現しており、IEEE1394(FireWire) のケーブルやPCMCIAカードから供給される電源を利用すればACアダプタなしでも利用できます。
また当製品は、インターネットで配信されるデジタルコンテンツの著作権保護を可能にする 「メディアID」機能(2000年9月13日発表)を、世界で初めて搭載しています。
MOディスク装置および媒体(メディア)は日本を中心に年率40%の成長率で普及し、今年度中に累積800万台の装置と1億枚以上の媒体が世界市場に出荷 (*2)されようとしています。今回の薄型でコンパクトなMOディスク装置は、これら1億枚のMO媒体と互換性を維持しながら、企業市場だけでなく家庭で手軽に使えるMO装置として提供することを目的に開発されました。従来のようなコンピュータ用途だけでなく、インターネットを楽しく使うためのMO、音楽や動画も楽しむためのMOなど、新しい市場の開拓に向けた第一歩として、当製品を位置付けております。
【OEMサンプル価格】 | 5万円(税別) |
【出荷時期】 | サンプル | 2000年10月1日より |
量産 | 2000年11月初旬より |
国内では、富士通コワーコ株式会社より販売を行います。 |
【販売目標】 | 出荷後2年間で300万台(「MCG3064AP」1機種で) |
【モバイルMO「MCG3064AP」の概要】
- 世界で最も薄く軽い装置
厚さ17mm、重量295gと従来機に比べ非常にコンパクトなボディ(体積比、重量比ともに当社比で40%減)を実現しています。
- これまでのMO装置で最も低い消費電力
ランダムリード/ライト時の消費電力を従来に比べ25%の省電力化(当社比)を実現しています。さらに装置の使われ方に応じてフレキシブルに電力をコントロールする方式を開発し、採用しています。
- インターネットコンテンツの著作権を保護するメディアID機能に対応
音楽や映像などデジタルコンテンツの著作権およびオフィスの電子化データのセキュリティ機能を実現する「メディアID機能」を、世界で初めて、3.5型MOディスク装置に搭載しました。
【注釈】
- (*1) GIGAMO
- 富士通とソニー株式会社が共同で開発した1.3GBの大容量3.5型光磁気ディスクシステム、およびそのフォーマット規格です。現在も多量に出荷されているISO/IEC国際規格のMO媒体(メディア)と記録・再生互換を持っています。
- (*2) 出典
- International Data Corporation、社団法人日本記録メディア工業会
【商標について】
- 記載されている製品名などは各社の登録商標、あるいは商標です。
以 上
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