富士通株式会社(代表取締役社長 : 秋草直之、東京都千代田区、以下富士通)と ニフティ株式会社(代表取締役社長 : 渡辺武経、東京都品川区、以下ニフティ)はこのたび、次世代のインターネットサービスを強力に進めるため、CATV会社様向けブロードバンド・インターネットサービス「Cable@nifty」を共同開発し、全国のCATV会社様への販売を8月22日より開始いたします。
「Cable@nifty」は、高速かつ常時接続のケーブルインターネットを通じて「@nifty」の豊富なサービスを提供する、ブロードバンド・インターネットサービスです。CATV会社様は、「Cable@nifty」を採用することにより、高品質で快適なインターネットサービスを、低リスクで早期に開始できます。これにより、本サービスを採用したCATV会社様の加入者は、「@nifty」の提供するサービスやコンテンツを手軽かつ安価に受けられるようになります。
<特長>
- 1,000加入者あたり6Mbps回線の提供による、高速常時接続
- 国内初のマルチISP機能(*1)の実現(既存のISPサービスと併用が可能)
- 従来のCATVでは実現が難しかった、ひとつのIDでダイヤルアップ接続利用も可能(国内191カ所のAP、世界100カ国、iモードなど携帯端末)
- No.1インターネット@niftyの全てのコンテンツが利用可能
- 全国のCATV会社様に対応できる支援体制(要員100名増強)
インターネット利用の進展は著しく、米国では、昨年より、電話線によるダイヤルアップ・インターネット接続よりも、高速かつ常時接続のメリットを活かしたCATV網やADSL網によるインターネット利用が急速に拡大しております。日本でも、高速かつ常時接続といったメリットが利用者に受け入れられ、ケーブルインターネット接続が急拡大することが予想されます。
富士通グループは、ニフティを核として、CATV会社様向けにインターネットサービスのラインナップおよび全国的な拡販体制を強化し、ブロードバンド・インターネットソリューションを積極的に展開することで、1,000万人のネットワーク仮想都市構想に向けた「@nifty」の会員増を図ります。
- 高速かつ常時接続の高品位インターネットサービスの提供
「Cable@nifty」では、CATV会社様と「@nifty」を繋ぐバックボーンネットワーク(上位接続回線)を富士通が提供(1,000加入者あたり6Mbps)し、国内最高速クラスの通信速度512kbps(ベストエフォート)の高品位な常時接続を実現いたします。これにより、CATV会社様は、自社サービスの加入者に対し、高速インターネットサービス(ホームページアクセスやマルチメディアコンテンツ利用)を提供できます。
さらに、複数のISPへの接続を可能とする国内初のマルチISP機能の実現により、すでにインターネットサービスを開始しているCATV会社様も、既存のCATV設備環境を大きく変更することなく「Cable@nifty」の導入が可能です。
- ケーブルインターネット利用者の全国・世界からのインターネット接続を実現
「Cable@nifty」は、CATV網での接続に加え、「@nifty」の提供する全国191カ所のアクセスポイントからのダイヤルアップ接続、世界100カ国以上からアクセス可能なグローバルローミングサービス、iモードなど携帯端末を利用したアクセスという多様な接続形態に対応した、国内初の総合ブロードバンド・インターネットサービスです。したがって、本サービスを採用したCATV会社様は、自社サービスの加入者に対し、CATVの高速接続と多様なダイヤルアップ接続によるインターネットサービスを合わせて提供することができます。
- 国内No.1インターネット「@nifty」(386万会員、7月末現在)のサービス/コンテンツのご提供
「Cable@nifty」は、国内No.1インターネットサービス「@nifty」の豊富なサービス/コンテンツを、CATV会社様向けインターネットサービスとして組み込んだサービスです。そのため、CATV会社様は、自社サービスの加入者に対して、コミュニティサービス、インターネットショッピングやデータベースサービスなど「@nifty」が提供する全ての付加価値サービスを提供することができます。また、PBIS(プライベートブランドインターネットサービス) (*2)を併用すれば、CATV会社様のオリジナルブランドによるインターネットサービスを簡単・迅速に構築することができます。
- 「FENICSネットワーク」と「富士通IDCサービス」の利用による、安定したサービスの提供
インターネット利用はますます高度化してきており、ネットワークインフラは、万全な災害対策、24時間365日運用監視、セキュリティ対策(ウィルス、ハッカー)、二重化などの高信頼設計等によるノーダウン化が必須です。「Cable@nifty」は、全国規模の高速ネットワークインフラ「富士通FENICSネットワーク」と国内最大級の「富士通IDC(インターネットデータセンタ)サービス」を活用した万全の体制によりサービスが運営されます。したがって、全国のCATV会社様は、安心してインターネットビジネス事業の拡大に注力いただけます。
- 全国のCATV会社様に対応できるサポート体制
富士通およびニフティでは、急速に展開することが予想されるCATVを中心としたブロードバンド・インターネット市場に対応するため、本サービスに従事する人員を、約100名増員します。インターネットサービスの運営はもちろん、ニフティによる広域マーケティングや全国版コールセンターによる対応、CATV会社様向けトレーニングなど、CATV会社様の運営するサービスへの加入者拡大に向けた支援を順次提供予定です。また、全国各地でインターネットソリューションに対応できる富士通の地域関係会社との連携を順次図り、地域事情に通じたきめ細かな対応を各CATV会社様へ提供してまいります。
【販売目標】
- 今後3年間で、CATV会社80社150万会員
【用語説明】
- (*1) マルチISP
- 従来のケーブルモデムセンター装置に2社のISPからのコンテンツ提供を可能とすることで、ケーブルインターネット加入者にISP選択の自由度を提供します。また、「@nifty」ブランドを採用いただくことによりCATV会社様のユーザ加入促進に好影響があるものと確信いたします。
なお、マルチISP対応はご使用中のケーブルモデムセンター装置により、時期、費用が異なりますので技術的な確認を前提といたします。
- (*2) PBIS
- オリジナルブランドで、ISPビジネスを始めるサービスです。Eメールアドレスに、CATV会社様指定のブランドを採用すること、会員限定の情報を発信することなどが可能です。
【商標】
- 「Cable@nifty」、「PBIS」は、富士通グループの登録商標です。
- その他商品名などの固有名詞は、各社の登録商標または商標です。
以 上
システム概要
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