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[ PRESS RELEASE ] 富士通
2000-0026
平成12年2月3日
富士通株式会社
インターネット時代におけるIT戦略を支援する

地方銀行向け、バンキングビジネス戦略ITモデル『Strategic BANK』を構築

当社はこのほど、地方銀行における情報技術(IT)戦略を支援するバンキングビジネス戦略ITモデル『Strategic BANK(ストラテジックバンク:Strategic BANKing model)(仮称)』を業界で初めて構築し、2月3日から販売開始いたします。

昨今の地方銀行を取り巻く環境は、金融ビッグバンの進展にともない、都市銀行や外資系金融機関をはじめ、他業種からの地銀マーケットへの参入計画など、競争激化の一途をたどっております。
このような中、地方銀行にとっては、高度なマネジメントによる経営基盤の強化、新商品/新サービスの迅速な提供、顧客ロイヤリティ向上のためのCRM(*1)推進等、ITを用いた新たな経営戦略とスピーディな実践が重要課題となっております。
この課題を解決するために、最新IT技術とインターネットを利用し、勘定系(バックオフィス)システムと、顧客サービス(フロントオフィス)や経営管理(ミドルオフィス)システムが、有機的に連携する地方銀行の新しいシステムモデル『Strategic BANK』を提供します。

『Strategic BANK』の中核ソリューションとして、新たに、次世代の地方銀行向けバックオフィスシステム「PROBANK(プロバンク)」と戦略データウェアハウス「SDS」を提供します。
これに、すでに提供しているミドル/フロントシステムを支援するソリューション群を加えた計3種のソリューションが、バック〜ミドル〜フロントシステムをトータルにサポートします。

さらに、『Strategic BANK』にお客様のご要望をより反映されるために、地方銀行18行と当社による「PROBANK研究会」を昨年12月より推進しております。

[PROBANK研究会ご参加行](五十音順)

青森銀行殿、岩手銀行殿、大分銀行殿、群馬銀行殿、佐賀銀行殿、十八銀行殿、
筑邦銀行殿、東邦銀行殿、名古屋銀行殿、北陸銀行殿 他 計 18行
【Strategic BANKの特長】(下図を参照)
Strategic BANK

(1) バックオフィスからミドル/フロントまで、トータルなソリューション体系
  • 金融機関向けEAI(*2)を実現する統合コミュニケーションシステム「Enterprise Conductor」により、勘定系バックオフィスシステム「PROBANK」と各ミドル/フロントシステムが有機的に接続されます。
(2) 戦略的なミドル/フロントシステムへのシフト
  • 次世代バックオフィスシステム「PROBANK」の新規提供により、勘定系システムの大幅なコスト削減を実現し、ミドル/フロントの戦略系システムへ、IT投資をシフトすることができます。
(3) インターネット時代の最新システムアーキテクチャーの適用
  • 基盤技術として、JAVAやCORBA(*3)等のインターネット時代に必要とされる最新アーキテクチャーを採用しており、今後追加される業務システムも容易に構築できます。
(4) トータルアウトソーシングサービスの提供
  • バックオフィスからミドル/フロントまでトータルアウトソーシングサービスをご提供いたします。これにより、システム技術者要員不足の解消と、ランニングコストの削減を実現いたします。
  • 当社の館林システムセンタと明石システムセンタを中核拠点として、サービスを提供いたします。

【各ソリューションの概要】

(1)バックオフィスソリューション[新製品]

次世代バックオフィスシステム「PROBANK(PROgressive Banking Solution)」:
提供時期:2002年度 提供価格:個別見積
  • コンポーネント化されたアプリケーションにより、コンポーネントの共通化や再利用が可能になり、アプリケーション開発における期間短縮とコスト削減が図れます。
  • 全店統一顧客番号、顧客別手数料管理等、充実した顧客管理機能
  • 24時間365日連続運転機能の標準提供
  • 統合コミュニケーションシステム「Enterprise Conductor」との連携により、インターネット、テレホンバンキング、コンビニATM等の新規チャネルとの接続が容易
  • バックアップシステムの標準提供
戦略データウェアハウス「SDS(Strategic Data warehouse Solution)」:
提供時期:2002年度 提供価格:個別見積
  • 「PROBANK」との連携により、複雑化されたバッチ処理をスリム化し、他情報システムへのタイムリーなデータの提供が可能。

(2)ミドルオフィスソリューション

統合コミュニケーションシステム「Enterprise Conductor」:提供済
  • これからのバンキングシステムの中核として、バックオフィスとフロントシステムを、シームレスに連携させます。
リテールバンキングソリューション「SSS(Strategic Sales Solution)」:提供済
  • 統合顧客情報データベース「Enterprise CIF(E-CIF)」により、各チャネルの顧客情報を一元管理
  • 顧客ニーズに基づいたタイムリーな提案によるセールスの拡大と収益の確保を同時に実現
戦略経営管理ソリューション「SMS(Strategic Management Solution)」:提供済
  • 各種リスクやコストの把握を可能とし、データ分析にもとづいた経営を実現

融資支援ソリューション「SLS(Strategic Loan Solution)」:提供済
  • 融資稟議資料の自動作成、融資先情報の一元管理等の機能により、融資の迅速化、審査業務の標準化、貸出資産の良質化を実現

(3)フロントオフィスソリューション

営業店システム「FBC(Financial Business Components)」/「ITF(Image Transaction Flow)」:提供済
  • FBC:オープンプラットフォーム/インターネットアーキテクチャ採用により、ハードウエアコストとTCOを削減
  • ITF:イメージ処理技術によりテラー/役席/後方の負荷を大幅に削減
テレホンバンキングソリューション:提供済
  • CTIパッケージ「Broad Channel」にょるテレホンバンキングサービス。
インターネットバンキングソリューション:提供済
  • アウトソーシングによるインターネットバンキング、モバイルバンキングサービス。

当社は、今後とも多様化する地方銀行のニーズに対し、最新の技術と豊富な金融システムノウハウを基に最適なソリューションをトータルに提供することで、お客様のビジネスを強力にサポートしてまいります。

以 上

[用語説明]
*1CRM : Customer Relationship Management
*2EAI : Enterprise Application Integration
企業内の異なる業務システム間や、企業間のシステムを相互に連携し、データやプロセスを統合するための技術。
*3CORBA : Common Object Request Broker Architecture
OMG(Object Management Group)が提唱しているオブジェクト指向の分散処理環境のアーキテクチャ。
[商標]
* JavaおよびすべてのJava関連の商標およびロゴは、米国およびその他の国における米国Sun Microsystems, Inc.の商標または登録商標です。

プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。
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