[ PRESS RELEASE ] |
1999-0198 平成11年10月4日 富士通株式会社 |
当社はこのほど、家庭内の一般電話回線を使って複数のパソコンをネットワーク化する新製品『Home PNAカード(型名:PNA-NAIP)』を開発し、10月4日より販売を開始いたします。
99年には、家庭でのパソコン普及台数は1200万台(*1)を超える見込みで、家庭に2台目、 3台目を導入されるケースも増えています。そして、家庭でのインターネットの利用も大幅に増えているため、パソコンが複数台になった場合、家庭内の限られた回線をインターネット接続のために効率的に使う方法が求められています。同時に、ファイル共有はもとより、プリンタ等の周辺機器を共有したいというニーズも高まっています。
本製品は、『HomePNA Spec1.0』(*2)に準拠したパソコン用拡張カード(PCIバス)で、デスクトップ系のWindowsパソコンに各々装着して使用するものです。このカードを経由して家庭内の電話回線(モジュラーケーブル)と接続することにより、1本の電話回線で、複数のパソコンから同時にインターネットに接続したり、それぞれのパソコンにあるファイルや周辺機器の共有を可能にします。
また回線共有ソフト『WinGate』を標準添付することにより、難しいネットワークの知識がなくても、誰でも簡単に使うことができます。
家庭向けのHomePNAカードは、日本で初めての発売になります。
【新商品の特長】
(1)電話回線を使って、安価で手軽に家庭内の複数のパソコンをネットワーク化
- 電話回線を使うので、配線やモジュラージャックをそのまま使え、手軽に、かつ経済的に設置ができます。ハブ(集線装置)も不要です。
- パソコンは標準3台まで、ソフトのアップグレード(有償)により最大計6台まで接続できます。(*3)
- 通信速度は最大1Mbpsを実現しています。
(2)難しいネットワーク設定も不要で、誰でも簡単にインストール
- アドレスの設定等、面倒なネットワークの設定は不要です。
- ドライバや、『WinGate』のインストールも対話式のメニューで簡単に行えます。
(3)1本の電話回線で、複数のパソコンからインターネット接続が可能
- 複数のパソコンから、同時に別々のホームページの閲覧が可能です。
- メールアカウントも別々に設定できます。(*4)
(4)ファイル共有/周辺機器共有を実現
- 任意のパソコンにあるファイル等のデータや、プリンタ、スキャナ等周辺機器(*5)の共有も可能です。
【販売価格】 【出荷時期】 【販売目標】 |
オープン価格 平成11年11月下旬より 今後1年間で1万台 |
(商標)
(*1) … IDC JAPAN調査による99年度の家庭でのパソコン普及台数予測(99年6月)。 (*2) … Home Phoneline Networking Alliance(パソコン/チップメーカ等合計約100社による電話回線を使った家庭内パソコンネットワークの標準化規格作成の推進団体。
ホームページ:http://www.homepna.org/)が定めた規格。
(*3) … 出荷時は、インターネットの接続は3台まで可能。4台以上の場合は、回線共有ソフト『WinGate』のアップグレード(有償)が必要。
(*4) … プロバイダー側で複数メールアドレスのサポートが必要。 (*5) … Windowsの共有リソースに対応する周辺機器。
以 上