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1999-0143
平成11年7月6日
富士通株式会社

〜システムLSIソリューションの中核〜

新プロセサファミリ「FR-V」を発売

当社は、このたび、システムLSIソリューションの中核として、デジタル民生機器や通信機器などの様々なアプリケーションに柔軟に適合できる、新プロセサファミリ「FR-V」(エフアール ヴイ)を開発し、本年末よりサンプル出荷を開始いたします。

デジタル民生機器や通信機器を構成するシステムLSIには、高機能、高性能、省電力、および柔軟性が求められています。

そこで、当社と(株)富士通研究所は、最先端半導体技術とコンピュータ技術を結集し、それらのニーズに応える新プロセサファミリ「FR-V」を開発し、このたび、プロセサコアの試作開発を完了し、所期の動作を確認いたしました。今後、当社は「FR-V」をコアとしたシステムLSIを提供してまいります。

本ファミリでは、画像、音声のメディア処理に特化した「FR500」と、超低消費電力の「FR300」の2シリーズを提供いたします。「FR500」は世界最高性能(*1)4300Mops(*2)/1000MFlops(*3)を可能にし、「FR300」は世界最少の超低消費電力、0.05mW/Mopsを実現いたします。

当社は、組み込み用プロセサとして、システム制御向けに「FR」、データ処理向けに「SPARClite」を販売しております。これらの機能、性能を包含した新プロセサファミリ「FR-V」を投入し、急激な市場拡大が予測されるデジタル民生機器や次世代携帯電話市場等多様なニーズに幅広く対応いたします。

「FR-V」ファミリは、ワールドワイドな展開を計画しており、米・英・独・仏・シンガポール・香港など、10箇所のサービス拠点の開設、拡充を行います。さらに、ソフトウェアとハードウェアの開発においてもワールドワイドな連携・協業を推進いたします。

【サンプル出荷開始時期】

(1)「FR500」プロセサコア
(2)「FR300」プロセサコア
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1999年12月末
2000年第4四半期
*価格はシステムLSI構成に応じて個別見積もり
【販売目標】
2002年(2002年1月〜12月):約1,000億円(ワールドワイド)
【販売地域/主な販売分野】
(1)日本: デジタル家電、次世代携帯電話器、パソコン周辺機器、車載情報機器
(2)米国: ネットワーク機器、インフォメーション・エンタテインメント機器
(3)欧州:車載情報機器、次世代携帯電話器
(4)アジア:パソコン周辺機器、デジタル家電
【FR-Vファミリの特長】
(1)アプリケーションに特化したプロセサファミリ

(2)VLIW(*4)(長命令語)方式による世界最高性能の実現

(3)システムLSIの機能変更がソフトウエアの修正のみで可能

(4)世界最少の超低消費電力

(5)ソフトウエアの開発効率の大幅向上

【用語説明】
(*1) 消費電力数ワットクラスのマイクロプロセッサで、世界最高性能を実現。
(*2) Mops( Million operations per second)
1秒間に実行できる処理性能。プロセサなどの性能指標に用いられる。
(*3) MFlops(Million floating-point operations per secod)
1秒間に実行できる浮動小数点演算の処理性能。プロセサなどの性能指標に用いられる。
(*4) VLIW(Very long instruction word)
命令長が長く(96,128,256ビットなど) 、一命令で複数の処理を同時に実行できるプロセサのアーキテクチャー。
【登録商標】

以 上


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