添付資料

【VPP5000シリーズの特長】
『Fast:超高速大容量処理』
(1) 世界最高のベクトル処理性能を支える最新テクノロジ
PEには、プロセス微細度0.22μm、集積度最大3,300万トランジスタのCMOS(相補型金属酸化膜半導体) LSIを採用しています。主記憶には、最大128Mビット/チップのSDRAMと、さらなる高速性を重視するため、16Mビット/チップのSSRAMも採用しています。
(2) スカラ処理も高性能
PE内のスカラユニットには、先進のVLIW(Very Long Instruction Word)型RISCアーキテクチャを採用しています。1サイクルあたり最大4命令の同時実行が可能です。
また1次キャッシュに加え、2次キャッシュも備えており、高いスカラ性能を実現します。
(3) 高速演算実行ハードアシスト機構
高精度な演算を要求される4倍精度浮動小数点演算および様々な計算アルゴリズムに利用されるインダイレクトメモリアクセスをハードウェアでアシストすることにより、飛躍的な高速演算を可能にします。
(4) 64ビットアーキテクチャ
PEあたり最大16GB、システム最大8TBもの大容量主記憶を利用できます。
(5) 高速入出力処理
  • 分散並列ファイルシステム(Distributed Parallel File System)
    1つのファイルのIO処理を、複数のIOPE(入出力を行うPE)に分割して並列に入出力処理することにより、外部記憶装置との高速入出力が可能になります。
  • フレキシブル高速ファイルシステム
    (Flexible&high Performance File System)
    入出力レコードが小さい場合はキャッシュ転送、大きい場合は直接転送と、2種類の入出力転送方式をサポートすることにより、ファイルサイズに関係なく高速IO処理を可能にしたファイルシステムです。
(6) 高速標準インターフェース/ネットワーク/デバイスのサポート
高速インターフェース:ファイバーチャネル(100MB/s)、HIPPIチャネル(800Mbps)
高速ネットワーク:1Gbit-Ethernet(1Gbps)、ATMネットワーク(622Mbps)
高速デバイス:装置あたり144GB、ラック搭載で1.15TBの大容量高速ディスクアレイ装置「Noble」をサポートします。
(7) 高性能言語処理システムの提供
Fortranコンパイラ(Fortran95仕様)、HPF2.0コンパイラ、Fortran/VPPコンパイラ、C言語コンパイラ、C++コンパイラ、メッセージパッシングライブラリ(MPI2.0、PVM3.3)など、豊富で高性能な言語処理システムを提供します。

PE
*PEボード

『Flexible:システムの柔軟性』
(1) スケーラビリティ
ベクトルパラレルアーキテクチャーの採用で、最大512PEまで自由に拡張することができます。
(2) ハイレベルジョブスケジューリング
混在するジョブを最適にスケジューリングするため、CPU資源の適正な割当を可能とするCPU配分制御や、並列処理の実行効率向上のため各PEが協調したスケジューリングを行える協調スケジューリング機能を提供します。加えて、PEやメモリの資源の有効活用を可能としたNQS-JS(Network Queuing System-Job Scheduler)を提供します。なお、1PE内では、最大4つの並列プロセスの実行ができ、並列ジョブの効率的なデバッグが行えます。
(3) 柔軟なシステム運用
ユーザ運用管理システム「UTMS-EX」により、ネットワークで連携したユーザ管理、予算管理が行なえます。また、1システムを論理的に分割して運用するシステムパーティーション機能により、本番システム/テストシステムの同時運用などができ、運用効率が向上します。
(4) 低コスト運転(縮退/拡張機能)
運転スケジュールにより、1システム内のPEグループ単位で縮退/拡張運転を行い、筐体単位で電源の投入と切断をコントロールできます。

『Friendly:ユーザとシステムの親和性』
(1) 標準化
様々な業界標準に準拠したOSと言語システムを提供します。
(2) パソコン/ワークステーションとのシームレスな連携
  • SystemWalker/ParallelWORKS
    WWWブラウザから、簡単なGUI操作でジョブ操作やファイル操作、システムの稼働状況、ジョブの実行状況、PEの負荷状況が確認できます。
  • 統合開発環境「VPPワークベンチ」
    クロスコンパイル機能、対話型デバッグ機能、プログラム投入/実行状況のモニタリングなどが、分かり易いGUIを提供します。
  • オンラインマニュアル
    WWWブラウザから必要な時に簡単にマニュアルを呼び出し、参照することができます。
(3) ハードウェアデバッグ機構
デバッグ実行時のエラー検出をハードウェアで行える機構を備えてるため、デバッグ時間の大幅な短縮が行えます。 また、プログラムの性能データと実行効率のデータを、ハードウェアで収集・報告する機能を備えています。
(4) 豊富なサービス商品の提供
システムの導入時、運用時、保守時のカスタマーサポートや、ユーザプログラムのチューニングサービスなど、長年にわたるシステムサポートの経験と実績に基づき、豊富なサービス商品を提供し、お客様に大きな安心をお届けします。