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1999-0075
平成11年4月15日
富士通株式会社

Pentium(R)III Xeon(TM) processor 550MHzを搭載した
IAワークステーション「FMV-PRO 8550T2」新発売

〜 ローエンドモデルにPentium(R)IIプロセッサ450MHzを採用 〜

FMV-PRO 7450E1 FMV-PRO 8550T2

当社はこのほど、Windows NT(R)を搭載したIA(Intel Architecture)ワークステーション「FMV-PRO(エフエムブイ・プロ)シリーズ」のラインナップに、インテル社の最新プロセッサPentium(R)III Xeon(TM) processor 550MHzを搭載した最上位機3モデル「FMV-PRO 8550T2 2Dモデル、3Dモデル、3D+モデル」を追加開発し、4月15日より販売を開始いたします。
あわせて、ローエンドモデルにPentium(R)IIプロセッサ450MHzを採用した2モデル「FMV-PRO 7450E1 2Dモデル、3Dモデル」の販売も開始します。

今回発表した「FMV-PRO 8550T2」は、CPUにインテル社の最新プロセッサを採用することにより、Pentium(R)II Xeon(TM) 450MHzを搭載した従来モデル「FMV-PRO 8450T1」と比較して、三次元のCADやCAEなどのエンジニアリング系アプリケーションの処理性能(*1)が15%以上早くなっています。

加えて、「FMV-PRO 8550T2 3D+モデル」は、INTERGRAPH社の最新グラフィックスアクセラレータ「Intense3D Wildcat 4000」を搭載することで、当社従来モデルと比較して約1.7倍(*2)と処理性能が向上しています。
また、「FMV-PRO 8550T2 3Dモデル」は、Pentium(R)III processorのストリーミングSIMD拡張命令(*3)に最適化されたEVANS & SUTHERLAND社製の最新グラフィックスアクセラレータ「E&S Lightning 1200」を搭載することで、当社従来モデルと比較して約2.8倍(*4)と大幅に処理性能が向上しています。

【主な価格と出荷時期】

「FMV-PRO 8550T2 3D+モデル」: 196万円(税別)、1999年5月下旬より出荷
(Pentium(R)III Xeon(TM) processor 550MHz、128MBメモリ、
9.1GBディスク、Intense 3D Wildcat 4000グラフィックスアクセラレータ)
「FMV-PRO 8550T2 3Dモデル」: 146万円(税別)、1999年5月下旬より出荷
(Pentium(R)III Xeon(TM) processor 550MHz、128MBメモリ、
9.1GBディスク、E&S Lightning 1200グラフィックスアクセラレータ)
「FMV-PRO 7450E1」: 42万8千円(税別)、1999年4月下旬より出荷
(Pentium(R)II 450MHz、64MBメモリ、4.3GBディスク、Millennium G200
グラフィックスアクセラレータ)
【販売目標】
FMV-PROシリーズ全体で、今後1年間に1万台の販売を見込んでいます。
今後も、IAワークステーション「FMV-PROシリーズ」は、常に当分野で最新・最高のテクノロジーを提供し、CAD/CG/解析などのエンジニアリング系アプリケーションの他、デジタルコンテンツ作成、地図情報システムなど高性能を必要とするあらゆる業務で最適なパフォーマンスを実現していきます。

なお、今回の新商品においても、現行のFMV-PROシリーズと同様に、カスタムメイドサービスによる出荷を行います。

今回の新機種追加により、IAワークステーション「FMV-PROシリーズ」は、6機種、14モデルのラインナップとなります。

【Pentium(R)III Xeon(TM) processor 550MHz搭載モデル「FMV-PRO 8550T2」の特長】

本商品は、「FMV-PROシリーズ」の最上位機に位置づけられ、グラフィックスアクセラレータには、INTERGRAPH社製「Intense 3D Wildcat 4000」(「FMV-PRO 8550T2 3D+モデル」に搭載)、EVANS & SUTHERLAND社製「E&S Lightning 1200」(「FMV-PRO 8550T2 3Dモデル」に搭載)、そしてMatrox社製「Millennium G200」(「FMV-PRO 8550T2 2Dモデル」に搭載)を採用し、ハイエンド三次元CAD、CG、解析系アプリケーションのプラットフォームとして最適なモデルです。
  1. 最新CPUアーキテクチャのPentium(R)III Xeon(TM) processor 550MHzを採用することで、Pentium(R)II Xeon(TM) 450MHzを搭載した従来のFMV-PRO8450T1に比較し、三次元CAD、CAEなどのエンジニアリング系アプリケーションにおいて15%以上の性能向上を実現しています。さらに、Pentium(R)III Xeon(TM)がサポートするストリーミングSIMD拡張命令にアプリケーション/ドライバが対応することにより、2D/3Dグラフィックス、ビデオ、サウンド、音声認識処理のさらなる高速化が可能となります。 ハイエンド三次元CADである Unigraphics(R)システムをはじめ、多くのアプリケーションがストリーミングSIMD拡張命令への対応を表明しています。

  2. 3Dモデルには、新たにEVANS & SUTHERLAND社製グラフィックスアクセラレータ「E&S Lightning 1200」を採用しました。そのOpenGLドライバは、EVANS & SUTHERLAND社とインテル社との協力によりいち早くPentium(R)IIIprocessorのストリーミングSIMD拡張命令に最適化されており、ジオメトリ処理(*5)の高速化で、ミッドレンジクラスの三次元CADやエントリCGアプリケーションで十分な性能を発揮します。(当社従来モデルと比較して、OpenGLベンチマークテスト Viewperf ProCDRSで約2.8倍の大幅な性能向上を実現しています。)

  3. 3D+モデルには、ジオメトリ処理を専用ハードウェアで高速に実行するアクセラレータ付きのINTERGRAPH社製の「Intense3D Wildcat 4000」を搭載しています。 多くのアプリケーションで実績のある「Intense3D Pro 3410GT」(従来の「FMV-PRO 8450T1 3D+モデル」に搭載)の技術を継承しながら、新しいコンセプトのパラスケールアーキテクチャの採用やジオメトリアクセラレータチップの集積度向上により飛躍的な性能向上を実現し、ハイエンド三次元CAD/CGの複雑なモデルの描画処理をスムーズに実行します。(当社従来モデルと比較して、OpenGLベンチマークテストViewperf ProCDRSで約1.7倍の大幅な性能向上を実現しています。)

  4. インテル社製の最新チップセット「440GX AGPset」の採用により、100MHzの高性能システムバスと最大2GBまでのメモリ拡張性を実現しています。

  5. ハードディスクには、毎分10,000回転のUltra Wide SCSIディスクを搭載し、3次元CAD、CGなどの大容量データの高速アクセスを実現しています。

  6. デュアルプロセッサ構成が可能であり、マルチスレッドアプリケーションの性能を存分に引き出します。

【ローエンドモデル「FMV-PRO 7450E1」の特長】

エントリ二次元/三次元機械CAD分野を始め、地図情報システム、デジタルコンテンツ作成、建築CADなど幅広い業務で活用できるIAワークステーションであり、今回、Pentium(R)IIプロセッサ450MHzを採用することでシステム全体の処理性能を向上しています。
  1. インテル社製チップセット「440BX AGPset」を採用し、100MHzの高性能システムバスと最大768MBまでのメモリ拡張性を実現しています。

  2. 二次元グラフィックスアクセラレータには、業界No.1の二次元性能を誇る先進のMatrox社製「Millennium G200」を採用しています。 また、三次元グラフィックスアクセラレータには、多くのアプリケーションで動作実績のあるINTERGRAPH社製「Intense 3D Pro 3410」を採用しています。

  3. Ultra ATA対応のハードディスクを採用しています。

  4. 省スペースタイプのミニタワー筐体を採用しています。

【用語説明】

*1: エンジニアリング系アプリケーションにおける性能向上
Pentium(R)II Xeon(TM)プロセッサ450MHz搭載機に対する、Pentium(R)III Xeon(TM) processor 550MHz搭載機における各種アプリケーションの性能向上の比率を以下に示します。
・Pro/ENGINEER V19 Bench98 (ハイエンド三次元CAD):116%
・ANSYS 5.5.1 (有限要素法解析プログラム):115%
・MSC/NASTRAN (構造解析プログラム):117%
*2: 当社従来モデルと比較して約1.7倍
OpenGLグラフィックスベンチマークテストViewperf ProCDRSで、「FMV-PRO 8550T2 3D+モデル」は、当社従来モデルと比較して約1.7倍の数値を計測しました。
*3: ストリーミングSIMD拡張命令
Intel(R) Pentium(R)III processorに新たに追加された70個の新命令群で、2D/3Dグラフィック、ビデオ、サウンド、音声認識などの処理を高速化します。
*4: 当社従来モデルと比較して約2.8倍
OpenGLグラフィックスベンチマークテストViewperf ProCDRSで、「FMV-PRO 8550T2 3Dモデル」は、当社従来モデルと比較して約2.8倍の数値を計測しました。
*5: ジオメトリ処理
三次元描画処理における座標変換、光源計算、クリッピングの処理を云い、膨大な浮動小数点演算を必要とします。
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インターネット情報サービス「GRANPOWER/OPEN WORLD(URL:http://www.fujitsu.co.jp/hypertext/granpower/)」では、お客様を対象にした無償の会員サービスを提供しています。本サービスは、ご利用のハードウェアをお使いの際に有効な技術情報、新着情報やセミナ等のメールサービスを提供します。現在、「FMV-PROシリーズ」、「GRANPOWER 5000シリーズ/FMサーバ」、「GRANPOWER 6000シリーズ/Kシリーズ」をご利用の方向けに、「GRANPOWER/OPEN WORLD」で、入会の申し込みを受け付けています。

サービス内容 : 技術資料、ご利用機種の詳細情報などのご提供。 新着情報や
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【商標について】

以上


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