[ PRESS RELEASE ] |
1998-0239 平成10年11月12日 富士通株式会社 |
当社はこのほど、先に東芝,NECと共通化したフラッシュメモリとSRAMを混載したスタック(積み重ね)型マルチ・チップ・パッケージ(MCP)仕様の製品第一弾として、16M/32Mビット・大容量フラッシュメモリと4MビットSRAMの組合せによる2品種「MB84VD2218x/19x,MB84VD2118x/19x」を開発し、11月12日から販売を開始いたします。
近年、携帯機器市場の拡大にともない、携帯電話などに使われるプログラム格納用のフラッシュメモリと、CPUの動作中に一時データを格納するSRAMの需要が増大しています。
また、携帯機器の高機能化への対応や、より携帯性を高めるために、各メモリ素子のパッケージの小型化への要求も強まっています。
今回の共通仕様準拠のMCPは、システムの小型化へのご要求にお応えするため、フラッシュメモリとSRAMをスタック(積み重ね)構造にして、パッケージ実装面積の省スペース化を図ったものです。
パッケージの外形は、フラッシュメモリとSRAMを搭載したBGA(Ball Grid Array)タイプで、システムにおける実装面積は、従来のTSOP(Thin Small Out-line Package) を2個使用したものと比べて、約70%削減でき、16Mビット・フラッシュメモリ搭載の「MB84VD2118x/19x」では、8mmx11mmと業界最小クラスを実現しております。
本共通仕様では、4/128Mビットのフラッシュメモリと1〜128MビットのSRAMを組み合わせたどの構成でも端子配列の互換性があります。
なお、本製品には大容量デュアルオペレーション・フラッシュメモリを搭載しております。これにより、携帯電話などで一般に使用されているEEPROM機能も本製品で実現できるため、より小型化・高機能化を進めることが可能です。
以上