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1998-0235
平成10年11月10日
富士通株式会社

IAサーバ「GRANPOWER(グランパワー)5000」
ミッドレンジとハイエンドサーバのラインナップを一新

granpower5000

当社はこのほど、IA(Intel Architecture)サーバ「GRANPOWER5000シリーズ」のミッドレンジとハイエンドサーバのラインナップを一新し、企業向けに11月10日より販売を開始いたします。

IAサーバは、部門・目的別などの小規模ネットワーク環境から、エンタープライズコンピューティングなどの大規模ネットワーク環境を構築するサーバとして、適用範囲がますます拡がっており、より一層の高速性・信頼性・拡張性が求められています。 このような環境の中で、近年、プロセッサ、メモリ性能の著しい向上とともに、より高速なI/Oインターフェースに対するニーズが高まっております。

今回、このような要望に応えるために「GRANPOWER5000シリーズ」のミッドレンジとハイエンドサーバのラインナップを一新し、ファイバーチャネル、Ultra2 Wide SCSI、GigaLANを採用することで、高速なI/Oインターフェースの機能強化を実施しました。 これにより、システム全体として更なる性能向上を図りました。 加えて、より高い信頼性と拡張性へのニーズにお応えするため、24時間のシステム遠隔監視サービス、ディスクアレイ装置「GR700」による低価格クラスタシステムの提供、新しい基本ソフトウェアの対応を行いました。

【今回発表のポイント】

(1) 「GRANPOWER5000 モデル380/580/680/780/880」において、最大100メガバイト毎秒という高速データ転送を実現するファイバーチャネルと、80メガバイト毎秒のUltra2 Wide SCSI、GigaLANを採用し、高速I/Oインターフェースを採用しました。
(2) ハイエンドモデル「GRANPOWER5000 モデル580/680」にPentiumII Xeon 400MHz(1メガバイトキャッシュ)タイプを追加しました。
(3) 「GRANPOWER5000シリーズ」のハードウェアとシステムを監視する、「24時間システム遠隔監視サービス」を提供します。

【税別価格と出荷時期】

「GRANPOWER5000 モデル380」 : 83万円より、1998年12月下旬から
「GRANPOWER5000 モデル580」 : 156万円より、1998年12月上旬から
「GRANPOWER5000 モデル680」 : 235万円より、1998年12月下旬から
【販売目標】
今後2年間で、IAサーバ(GRANPOWER6000シリーズ、teamserverを含む)全体で、国内/海外あわせて 20万台の出荷を予定しています。
【今回機能強化の概要】
  1. 高速I/Oインターフェースの採用
    対応機種は、「GRANPOWER5000モデル380/580/680/780/880」の新タイプです。
    CPU/メモリの大幅な性能向上を活かす、高速I/Oインターフェースを提供します。

    (1) ディスクアレイ装置接続用インターフェースの高速化のために、ファイバーチャネルインターフェースを採用し、最大100メガバイト毎秒という高速データ転送を実現します。
    オプションとして「ファイバーチャネルカード」を新たに提供し、高性能・大容量のディスクアレイ装置「GR700」との接続が可能になります。
    (2) ハードディスクインターフェースの高速化のために、Ultra2 Wide SCSIを採用し、従来比2倍の80メガバイト毎秒という高速データ転送を実現します。
    オプションとして、Ultra2 Wide SCSI対応のSCSIカード/内蔵ハードディスク/増設キャビネットや、32メガバイト(従来比2倍)の内蔵キャッシュを持つ高性能・高機能SCSIアレイコントローラカードを新たに提供します。
    (3) 幹線LANインターフェースの高速化のためにGigaLANを採用し、1Gbps(ギガビット毎秒)という高速データ転送を実現します。 これにより、増加するネットワークトラフィックを高速に処理し、ネットワークのボトルネックを解消します。
    オプションとして高性能LANカード(1000BASE-SX対応)を提供します。

  2. ミッドレンジサーバ「GRANPOWER5000 モデル580」、ハイエンドサーバ「GRANPOWER5000 モデル680」にPentiumII Xeon 400MHz(1メガバイトキャッシュ)タイプを追加
    基幹システム適用に最適な「GRANPOWER5000 モデル580」と「GRANPOWER5000モデル680」に、PentiumII Xeon 400MHz(1メガバイトキャッシュ)タイプを追加します。 本タイプは従来タイプ(512キロバイトキャッシュ)に比べ、15〜18%の性能向上を実現し、より高い処理性能を必要とする業務への適用が可能です。

  3. 24時間システム遠隔監視サービスの提供
    お客様のシステムと当社ネットワーク監視センターを公衆回線により接続することにより、24時間365日システム(サーバ本体/プログラムおよびアプリケーションプログラム)の監視を行い、万一のトラブル発生時には、お客様の指定連絡先(FAX,ポケットベル)に通知します。

    [GRANPOWER5000 システム遠隔監視サービスのメニュー]

    (1) ハードウェア監視
    サーバ停止(ハングアップ等)、電源異常(電源供給遮断、電源ユニットの故障)等のサーバ本体の環境異常を監視します。
    (2) システム監視
    ハードウェアの異常に加え、詳細なレベルでサーバ本体の環境異常を監視します。プログラムおよびアプリケーションプログラムの異常を監視します。

    [監視項目]

    サーバ停止(ハングアップ等)、電源異常(電源供給遮断、電源ユニットの故障)、SMM異常、電圧異常、温度異常、CPU(縮退)状態、システムファン停止、筐体開放、メモリECCエラー、冗長電源異常、SCSIエラー、RAIDエラー、プログラムおよびアプリケーションプログラムの異常など

  4. ミッドレンジサーバ「GRANPOWER5000 モデル380」のメモリ・ディスク容量を拡大
    基幹システムから部門サーバ・目的別サーバまで幅広く適用できる2Wayミッドレンジサーバ「GRANPOWER5000モデル380」のメモリ容量を最大1ギガバイトから2ギガバイトに拡張するとともに、18ギガバイト のハードディスクをサポートすることにより、最大内蔵ディスク容量を72.8ギガバイトから127.4ギガバイトに拡張しました。

  5. 低価格クラスタシステムの構築
    「GRANPOWER5000 モデル380新タイプ」、「GRANPOWER5000 モデル580新タイプ」では、ディスクアレイ装置「GR700」を使用したクラスタシステムの構築が可能です。 これにより、これまでより安価に、高信頼なクラスタシステムを構築することが可能となります。 「GR700 タワーモデル」は、210万円(税別)から、1999年1月末より対応します。

  6. 新Unix基本ソフトウェア「Solaris 2.6 Server」、新ネットワークOS(基本ソフトウェア)「NetWare5」のサポート

    (1) 「GRANPOWER5000 モデル580」の新タイプと「GRANPOWER5000 モデル280」の新タイプ(10月発表製品)において、UNIX基本ソフトウェア「Solaris 2.6」をサポートします。 なお、同モデルでは、Solarisバンドルタイプを提供いたします。
    (2) 「GRANPOWER5000 モデル380」の新タイプ、「GRANPOWER5000 モデル280」の新タイプ、「GRANPOWER5000 モデル180」において、新ネットワークOS(基本ソフトウェア)「NetWare5」をサポートします。 なお、同モデル180ではNetWare5インストールタイプを提供します。 これにより、お客様はWindows NT、NetWare/IntranetWareなど従来の基本ソフトウェアに加え、新たに追加された基本ソフトウェアをご利用できることになり、さまざまな用途でのIAサーバ「GRANPOWER5000シリーズ」の活用が可能となります。

  7. 新バックアップ装置の提供
    システムの信頼性を向上させるバックアップ装置の充実を図ります。 今回、DLT7000方式の高速・大容量「DLTライブラリ装置」(35GB×8、圧縮時560ギガバイト)、MLR3方式の高速・大容量「内蔵1/4インチCRMTユニット」(25GB,圧縮時50ギガバイト)、NS20方式の低価格・高信頼「内蔵TRAVAN NSユニット」(10ギガバイト,圧縮時20ギガバイト)を新たに提供いたします。 これらのバックアップ装置は、構成部品の削減や固定ヘッド方式の採用により、大幅な信頼性の向上を図っております。

「GRANPOWER5000シリーズ」は、当社のネットワークコンピューティング体系「SOLUTIONVISION」のベーシックレイヤに位置づけられ、高性能・高信頼なハードウェアプラットフォームです。 モバイルコンピューティングなどの新しいネットワークコンピューティング環境にも対応し、企業のグローバル化、新市場への参入、企業間ネットワークなど、さまざまな環境変化に対応するソリューションを実現します。

なお、今回のラインアップの一新により、「モデル180」1タイプ、「モデル380」24タイプ、「モデル580」38タイプ、「モデル680」30タイプ、「モデル780」3タイプ、「モデル880」1タイプが追加され、「GRANPOWER5000シリーズ」は、全7モデル159タイプのラインアップとなります。

「GRANPOWER5000シリーズ」は、11月18日(水)から20日(金)の3日間、池袋サンシャインシティ文化会館で開催する『富士通ソリューション・フェア』において展示する予定です。

【今回発表の主な製品の税別価格と出荷時期】

「GRANPOWER5000 モデル380」新タイプ : 83万円より、1998年12月下旬から
「GRANPOWER5000 モデル580」新タイプ : 156万円より、1998年12月上旬から
「GRANPOWER5000 モデル680」新タイプ : 235万円より、1998年12月下旬から
「GRANPOWER5000 モデル780」新タイプ : 407万円より、1998年12月下旬から
「GRANPOWER5000 モデル880」新タイプ : 1,020万円より
「Ultra2 wide SCSI対応SCSIカード」 : 11万円、1998年12月上旬から
「Ultra2 wide SCSI対応SCSIアレイコントローラカード」 : 36万円、1998年12月上旬から
「ファイバーチャネルカード」 : 34万円、1998年12月下旬から
「LANカード(1000BASE-SX対応)」 : 20万円、1999年2月上旬から
「DLTライブラリ装置」 : 288万円、1998年12月上旬から
「内蔵1/4インチCRMTユニット」 : 72万円、1998年12月下旬から
「内蔵TRAVAN NSユニット」 : 19万8千円、1999年2月上旬から
「24時間システム遠隔監視サービス」 : 1万1千円より(別途 初期導入費用が必要)、1998年11月10日から
【GRANPOWER/OPEN WORLD ユーザ様向け会員サービス】
インターネット情報サービス「GRANPOWER/OPEN WORLD (URL:http://www.fujitsu.co.jp/hypertext/granpower/)」ではお客様を対象にした無償の会員サービスを開始しています。 本サービスは、ご利用のハードウェアをお使いの際に有効な技術情報、新着情報やセミナ等のメールサービスを提供します。 現在、「GRANPOWER 5000シリーズ/FMサーバ」、「GRANPOWER 6000シリーズ/Kシリーズ」をご利用の方向けに、「GRANPOWER/OPEN WORLD」で、入会の申し込みを受け付けています。
【商標について】

以上


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