[ PRESS RELEASE ] |
1998-0130 平成10年6月25日 富士通株式会社 |
当社はこのほど、Windows98、Windows95、WindowsNT4.0で動作し、MS-DOS BASICからの移行支援機能を搭載した、BASIC統合開発環境「F-BASIC V6」を開発し、当社ならびに富士通ミドルウェア株式会社(代表取締役社長:渡邊 直昭、本社:神奈川県横浜市)より7月17日から販売を開始いたします。
現在のパソコンはWindowsが標準的なOSとなっていますが、以前は、MS-DOSが標準的なOSとして、多くの人に使われていました。このMS-DOS環境ではN88-BASICをはじめ、各種の BASIC言語にて、多くのプログラムが作成され、使われ続けています。しかし、急速にMS-DOSからWindows環境へと切り替わっているため、MS-DOS BASICにて作成された膨大なプログラム資産が、そのままでは利用できない状況となり、プログラム資産を簡単に、最新のWindows環境にて使い続けたいとの要望が高まっています。
このような状況の中、MS-DOS BASICと文法互換のある「F-BASIC 97」が、広く使われていました。しかし、多数あるMS-DOS BASIC言語とF-BASICには、多少の違いがあるため、手作業にて修正する必要がありました。
当社は、MS-DOS BASIC資産を、より簡単に最新のWindows環境へ移行できるようにするために、以下のような新機能を追加しました。
■ | N88-BASIC、MS-BASIC、QuickBASICなどのプログラムを自動変換する移行支援機能を搭載しました。また、変換しきれない機能や命令について、対処方法をアドバイスする移行専用のオンラインヘルプを付けています。これにより、従来の手修正に比べ、大幅な移行作業の削減が図れます。 |
■ | 最新のWindows98へ対応しました。新たに追加された、電源管理機能、赤外線通信機能、Windowsスクリプティングホスト機能*1などが利用可能となります。 |
■ | 作成したアプリケーションを第三者へ提供するとき必要となるセットアッププログラムを容易に作成できるオリジナルセットアップキットなどのサンプルを多く追加しました。 |
なお、本製品にはMicrosoft Windows Operating System Version3.1にて動作可能な16ビットアプリケーション「F-BASICコンパイラ for Windows V3.1」を同梱します。
【出荷開始】 | 平成10年7月17日 |
【提供媒体】 | CD-ROM |
【標準価格】 | 35,000円(税別) |
【販売目標】 | 3万本/1年間 |
<F-BASIC V6の新機能>
■ | N88-BASIC、MS-BASICプログラム自動変換機能 F-BASIC V6では、高度な移行支援機能を搭載しています。これによって、N88-BASICやMS-BASICなどのプログラムをF-BASIC上に読み込み、簡単なマウス操作だけで自動的にプログラムを変換します。また、行番号やラベルも自動修正されます。さらに、プログラムの動作上、手修正が必要な場合は、オンラインヘルプにより修正方法をアドバイスいたします。
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■ | Windows98対応 F-BASIC V6はWindows98上で動作する、統合開発環境を提供します。また、F-BASIC V6で作成されたアプリケーションも、Windows95、WindowsNT4.0をはじめ、最新のWindows98環境でも動作します。新たな拡張命令により、電源管理機能、赤外線通信機能、Windowsスクリプティングホスト機能などの、Windows98ならではの新機能を利用することができます。さらに、UNICODEデータ相互変換機能、シェルドロップ機能、インテリマウス制御、タスクトレイアイコン制御などの機能拡張を行っています。 | |||||
■ | 新数値データ変換ツール 従来、テキストコマンド形式で操作していた、ランダムファイルの数値データ変換ツールを、マウス操作とGUIを利用した画面で、簡単に操作できます。これによりMS-DOS BASICで作られたデータを容易にファイル交換することができます。 | |||||
■ | 多彩なサンプルを追加 インターネットで注目のCGI*2プログラムのサンプル。アプリケーションの配布時に必要となるインストール機能を簡単に作れる、セットアップキットサンプルなど豊富なサンプルを追加しました。これらのサンプルを利用することにより、より簡単にプログラム開発を行うことができます。 (F-BASIC V6にて作成できるCGIプログラムはWindowsNT4.0のWebサーバー用となります) | |||||
■ | その他 WindowsNT4.0のマルチユーザに対応いたしました。これにより、一つのクライアント環境から複数のユーザ名でログインして利用可能となります。また、ビジュアルプログラミングを実現するために利用される、GUIコントロールの初期設定項目を追加し、プログラミング作業を軽減することができます。 |
*1 | Windowsスクリプティングホスト機能とは、ユーザインターフェイスまたはコマンド行から直接スクリプト(自動的に実行できる一連のコマンド)を実行する機能です。 |
*2 | CGI(Common Gateway Interface)とは、外部のアプリケーション(CGIスクリプト)で生成した情報をWeb サーバー(http)経由でブラウザに送るためのインターフェイスの総称です。例えば、キーワードを入力して検索結果をブラウザに表示させたり、ユーザの入力を蓄えて集計を行うことが可能です。 |
【動作環境】
[F-BASIC V6]【バージョンアップサービス】
OS : Microsoft(R) WindowsNT(R)Workstation Operating System V4.0
Microsoft(R) Windows(R)95 Operating System
Microsoft(R) Windows(R)98 Operating Systemメモリ : 16MB以上(WindowsNT4.0環境では32MB以上) ハードディスク : 40MB以上 [F-BASICコンパイラ for Windows V3.1]
OS : Microsoft(R) Windows(R) 3.1 Operating System メモリ : 16MB以上 ハードディスク : 8MB以上
7月17日より、F-BASICコンパイラ for Windows V3.1、F-BASIC V4.1、F-BASIC97からのバージョンアップサービスを行います。
価格 : F-BASICコンパイラ for Windows V3.1
F-BASIC V4.1
F-BASIC97(V5.0)→
→
→F-BASIC V6
F-BASIC V6
F-BASIC V612,000円(税別)
12,000円(税別)
12,000円(税別)
- 以 上 -