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1998-0119
平成10年6月16日
富士通株式会社

OEM市場向け3.5インチ磁気ディスク装置-7機種新発売

ディスク1枚あたりの容量が3.24GBを実現したタイプ5機種、7200回転タイプ2機種

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当社は、3.5インチ磁気ディスク装置として、ディスク1枚あたりの容量が3.24GBを実現した「MPC30XXATシリーズ」5機種と、7200回転/分(以下rpm)を達成した「MPC30XXAHシリーズ」2機種を開発しました。両機種は6月16日より順次、国内および海外のOEM市場向けに販売を開始いたします。
いずれの装置もATA-3(*1)インタフェース対応で、ウルトラDMA転送をサポートしており、最大33.3MB/sの高速転送が可能です。

近年のマルチメディアの進展や、OS、アプリケーションソフトの肥大化等により、パソコンで扱う情報量は増え続けています。同時に、パソコン周辺機器のATAインタフェースも機能拡張により、パソコンのみならず、サーバ、FAX、通信カラオケ等、さまざまな機器に採用されるようになりました。こうした背景から、磁気ディスク装置も一層の大容量化、高速化が求められ、当社は両シリーズ製品を開発いたしました。

  1. 新製品の概要
    (1) 「MPC30XXATシリーズ」
    本シリーズは、EPRML信号処理(*2)技術の採用と、当社最先端技術を駆使した高性能MRヘッド(*3)の搭載により、線記録密度(*4)をこのクラスでは最高水準の200,882ビット/インチ(bpi)に高めました。さらに、トラック密度の向上と合わせ、3.5インチディスク1枚あたりの容量は、従来装置の1.5倍(*5)(当社比)の3.24GBを達成しました。
    また、1インチの厚さに、ディスクを1枚から3枚内蔵することで、3.24GB/4.32GB/6.48GB/8.45GB/9.74GBと幅広い記憶容量を実現しました。エントリーモデルのパソコンからPC サーバまで、さまざまなクラスのシステムに対応しています。
    (2) 「MPC30XXAHシリーズ」
    本シリーズでは、ディスク回転数を従来装置の5400rpmから7200rpmに高速化させ、ディスク回転待ち時間(*6)の短縮と、内部データ転送速度(*7)を大幅にアップさせました。
    このほか、512KBのデータバッファを搭載しており、効率のよいリード/ライト処理を行うことができます。平均シーク時間については、高速ポジショニング技術により9ミリセカンド(リード時)に短縮しました。これらの技術により、スループットの大幅な向上を図りました。
    また、1インチの厚さで4.5GB/6.5GBの記憶容量を持つ2機種を用意しました。ハイエンドのパソコン、PCサーバ、ワークステーション、通信システム等、高いパフォーマンスを要求するさまざまなニーズに応えます。

  2. 販売開始時期
    ・MPC30XXATシリーズ98年6月16日より
    ・MPC30XXAHシリーズ98年7月中旬以降

  3. 販売目標台数
    ・MPC30XXATシリーズ……1000万台
    ・MPC30XXAHシリーズ……100万台

  4. サンプル価格
    ・MPC3096AT(9.74GBモデル)12万円(税別)
    ・MPC3065AH(6.5GBモデル)11万円(税別)

【用語説明】
*1): ATA-3:パソコンなどのホストと、磁気ディスク装置等の周辺装置間の、インタフェースの規格。
*2): EPRML(Enhanced Partial Response Maximum Likelihood)信号処理
従来のPRML方式に比べ、隣接波形の相互干渉をより積極的に利用して、さらに波形を整えるための補正精度を向上させた、より高記録密度化対応のデータチャネル。
*3): MR(Magneto Resistive)ヘッド
磁気抵抗効果(金属に磁界をかけると電気抵抗値が変化する現象)を使ったヘッドで、従来のヘッドより大きな出力が得られるため、記憶容量を上げることができる。
*4): 線記録密度…ディスクの回転方向の記録密度。1インチあたりのビット数(bpi)で表わす。
*5): 従来装置の1.5倍…当社従来装置のMPB3021ATは、3.5インチディスク1枚あたりの容量は2.16GB。
*6): ディスク回転待ち時間…ヘッドが目的のトラックにオントラック後、目的のセクタがヘッドに到達するまでの時間。最小は0で最大はディスク1回転の時間となる。
*7): 内部データ転送速度…ディスク媒体とディスク装置内のバッファとの間の、データ転送速度。

以上


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