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1997-0135
平成9年6月25日
富士通株式会社

ライプニッツ研究センターよりスパコンVPP700を受注

富士通の提携会社である、ドイツのシーメンスニクスドルフ社 (Siemens Nixdorf Informationssysteme AG *1)は、ドイツのバーバリア 科学アカデミーのライプニッツ研究センター (Leibniz-Rechenzentrum der Bayerischen Akademie der Wissenschaften *2)から、富士通のスーパーコンピュータVPP700を受注し、このほど設置 が完了し、同研究センターの開所式が行われます。

今回受注したシステムは、富士通製パラレルスーパーコンピュータVPP700/52PE(プロ セッシング エレメント *3)であり、各プロセッシング エレメントは2.2GFLOPS(ギガフロップス *4)の性能を持ち、それぞれ2G バイトのメモリを持っており、システム全体で114GFLOPSの性能及び104G バイトのメモリ容量を持ちます。
今回の受注は、当社のスパコン設計思想(VPPアーキテクチャ)、および スパコンビジネス体制に対する信頼感、VPP700を大規模並列システムとし て試用した際の、実効性能の高さおよびプロセッサの拡張性(ベンチマー クテストで提出した性能とスケーラビリティ)、当社とシーメンスニクス ドルフ社の良好なチームワークに基づく顧客/システムサポートへの高い 評価が認められ、決定しました。
同研究センターには2度に分けてVPP700/52PEの設置が行われ、完了する とヨーロッパで最大級のベクトル計算機となります。

ライプニッツ研究センターの、パラレルスーパーコンピュータ VPP700/52PEは、バーバリア地方の研究者によって、主に天文学、生物学 、化学、電子工学、コンピュータ科学、機械工学、数学、気象学、物理学 、流体力学等、技術科学分野のアプリケーションに使用され、特に超高性 能および大容量を必要とする数多くの研究プロジェクトに使用されます。

現在、欧州最大のCMOSテクノロジーのベクトルパラレルマシンは、イギリ スの欧州中期気象予報センターに設置されている、富士通製VPP700/46PE です。
今回の受注により、欧州における「VX/VPP300/VPP700シリーズ」の受注数 は24台となり、スパコン全機種の累計受注数は58台となりました。

(*1)シーメンスニクスドルフ社
名 称 :Siemens Nixdorf Informationssysteme AG
所在地 : Otto-Hahn-Ring 6, D-81739 Muenchen, Germany
代表者 : Gerhard Schulmeyer
資本金 : 11,414百万マルク(シーメンス社)SNI社は
その親会社であるシーメンス社の一部門会社であるため、
単独での資本金は公開していません。
従業員数 : 373,000人
従設立年月 : 1990年10月1日
事業内容 : 情報処理機器の製造、販売、保守など

(*2)ライプニッツ研究センター
名 称 : Leibniz-Rechenzentrum der Bayerischen Akademie der Wissenschaften
所在地 : Barer Strasse 21, D-80333 Muenchen, Germany
顧客概要 : バイエルン州の大学・研究機関に計算サービスを提供する
バイエルン州立科学技術研究センター
使用目的 : 流体力学、化学、気象解析等、一般的な科学技術全般にわたる研究

(*3)PE
プロセッシング エレメント、Processing Element

(*4)GFLOPS
ギガフロップス、1秒間に10億回の浮動小数点演算ができる処理能力


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