[ PRESS RELEASE ] |
1997-0268 平成9年12月5日 富士通株式会社 |
12月4日 米国カリフォルニア州サンタクララ発:
日本人宇宙飛行士・土井隆雄さんが搭乗しているスペースシャトル・コロンビア号で、富士通のペンコンピュータが利用されています。
富士通の米国での関係会社 FUJITSU Personal Systems, Inc.(略称:FPSI 本社:カリフォルニア州サンタクララ 社長:Louis Panetta)が販売するペン入力パソコン「Stylistic」(スタイリスティック)が、今回のスペースシャトル飛行に使われています。
Stylisticは、小型(大きさ:約18cm×約27cm、重さ:約1.6kg)で、キーボードがなくペン入力で使うWindowsパソコンです。
NASAは、シャトルの打ち上げや大気圏への再突入時に、シャトルの飛行位置をコントロールセンターからの情報だけでなく、飛行士自らが把握するシステムの研究をしています。特に、緊急時には、コース変更などのすばやい判断が必要になり、これまでのような、膨大な紙マニュアルや地上からの指示だけでなく、飛行士自らが状況を判断できるシステムを開発中で、今回がその初飛行です。
スペースシャトルにおける利用では、打ち上げ時や大気圏再突入時の大きな加速度や振動に耐えうること、ヘルメットと手袋をした飛行士が手元で使えることなどが要求され、小型で、ペン入力ができ、パネルを開いたままでいつでも使える当社のペンコンピュータが、これら要望を満たし採用されました。
Stylisticには、ジョンソン宇宙センターで開発したシャトルの飛行位置を表示するWindowsアプリケーション「WORLDMAP」が搭載されています。「WORLDMAP」は、シャトルの位置を地球地図に照らし合わせて表示でき、変更後のコースや着地点の情報をビジュアルに飛行士に伝えます。Stylisticを操作する飛行士は、宇宙服の太股に、ベルトで固定して使用します。
スペースシャトルに採用されたStylisticと同等製品は、日本市場においても、当社から「FM PenNote」として販売しております。
以上