平成8年6月11日
富士通株式会社

イントラネットにも対応可能なビデオサーバソフトを販売開始

UNIX/パソコンサーバで大規模ビデオオンデマンドシステムを実現

当社は、UNIXならびにパソコンサーバで大規模ビデオ・オン・デマンド(VOD)システムを実現するビデオサーバソフト「StarWorks」ならびに「StarWare」の性能強化版を本日より販売開始いたします。

本製品は、従来品に比べ最大で4倍の転送能力向上を図ったもので、UNIXサーバならびにパソコンサーバ上で動作する高速のビデオサーバソフトです。また、クライアント用にはNetscape Navigatorにプラグイン(組み込み)で使用できる「StarView」を新規に提供予定です。「StarView」によりイントラネットでのビデオオンデマンドシステム構築にもご活用いただけます。

  1. StarWorks for Solaris
    ビデオ転送能力200Mbpsを保証するUNIXサーバ用大規模ビデオサーバソフト。 MPEG1*1データ(1.5Mbps時)で、最大133台のクライアント接続が可能です。
  2. StarWorks for FM-Server V3.5
    ビデオ転送能力100Mbpsを保証するパソコンサーバ最大性能のビデオサーバソフトMPEG1データ(1.5Mbps時)で、最大66台のクライアント接続が可能です。
  3. StarWare 2.0J
    最大100クライアントの同時接続が可能なNetWareサーバ用ビデオサーバソフト。

ビデオサーバは、クライアントサーバシステムにおいて、毎秒30フレームの動画再生を実現するもので、Video on Demand Systemの中核となるサーバシステムです。
当システムは、店頭で商品を紹介する営業支援ツールや、企業内ニュースの提供、操作訓練等の研修システム、さらにグループウェア連携でのビデオ情報の交換が可能で、動画の利用により説得力や理解力を大幅に向上したシステム構築が可能です。

【提供製品の価格と提供時期】

【販売目標】96年度500システム


用語説明

*1:MPEG:
動画像符号化に関する学識者の集まりである「Moving Picture coding Expert Groupe」により策定された動画像情報や音声情報のデータ圧縮符号化および画像音声データの多重化の標準方式。毎秒30フレームの動画像に対応可能。
特にデジタル蓄積メディアへの適用を目的とした標準方式を「MPEG1」と称する。
他に、通信・放送・蓄積など広範囲なアプリケーションへの適用を目的とした標準化方式として「MPEG2」などがある。

*2:MPC:
データ転送能力(Mega bps)とクライアント種別(PC client)の意味。
200MPC使用時MPEG1 1.5Mbpsのデータで最大133台のPCクライアントを接続可能

*3:MTP(Media Transport Protocol):
ビデオの一定速度再生(30フレーム/秒)を保証するために開発された通信速度制御機能を持つ専用データ転送プロトコル。

*4:StreamingRAID:
複数のクライアントからのビデオファイル読み出しに対してもビデオの一定速度再生を保証するために開発されたディスク分散データ蓄積方式。
(RAID:冗長度配列構成独立ディスクRedandancy Array Independet Disk)

*5:Indeo:
米国Microsoft 社が提唱する、動画像情報や音声情報のデータ圧縮符号化および画像音声データの多重化の方式。毎秒10〜15フレームの動画像に対応。

*6:QuickTime:
米国Apple社が提唱する、動画像情報や音声情報のデータ圧縮符号化および画像音声データの多重化の方式。毎秒10〜15フレームの動画像に対応。


-以上-

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