Fujitsu The Possibilities are Infinite

 

経営方針

1.会社経営の基本方針

ユビキタスネットワーク社会の進展とともに、ITは社会のあらゆるところに浸透し、高い利便性と大きな変化をもたらしています。ITの活用領域が拡大するなかで、経営基盤、社会基盤としてのITシステムの役割は、一層重要性を増し、企業や社会の新しいライフラインとしての役割を果たすようになりつつあります。

また、ネットワーク化の進展は、お客様のビジネスはもとより、IT産業自身のグローバル化を一層加速しております。

このような中で、富士通グループは、グローバルなビジネス展開が成長と競争力の維持・向上に不可欠な要件と捉え、今後一層積極的にグローバル化を図り、お客様のニーズに対応するグローバルに統合されたサービスやプロダクトを提供できる能力向上に努めてまいります。

そして、企業におけるITの活用領域は、マネジメントの高度化から、ビジネスの最前線へと拡がりつつあります。富士通グループは、さまざまな生活やビジネスの活動の場を、新しいITの活用領域として捉え、人を主役として、プロセスとITを継続的に改善していくフィールド・イノベーションを提案し、お客様の企業の革新を実現するための先端技術開発やサービスの拡充に努めてまいります。

加えて、システムの安定的な運用こそが、システムの価値を産み出していくという認識のもとに、システム全体の信頼性確保や、グローバルなレベルで、アウトソーシング等のシステムの運用の高度化を実現するサービスに一層注力してまいります。

富士通グループは、常に新しい価値の創造に努め、強いインフォメーションテクノロジーをベースに、お客様の求める高性能・高品質のプロダクト、サービスによるトータルソリューションを永続的に提供することにより、利益と成長を実現し、国際社会・地域社会との共存共栄を図ることを目標としております。お客様の置かれている環境、ビジネスや課題を真に理解した上で、お客様の成長と発展に寄与するIT活用を形にしてまいります。

富士通グループは、これらを通じ、グローバルな事業展開から地域に密着した事業展開にいたるまで、お客様の信頼されるパートナーとして、お客様の事業に貢献し、お客様とともに成長することを目指してまいります。

2.中長期的な経営戦略及び対処すべき課題

世界のIT投資は、世界的な経済成長に支えられ、サービス主導で堅調に増加を続けております。日本市場も、海外ほどの力強さはないものの回復基調にあります。今後、堅調な経済環境やIT投資意欲の力強さを業績に結びつけるために、さらなる事業スピードの向上とグローバル化の推進に取り組んでまいります。

一方、プロダクトビジネスについては、物量は増加するものの、サーバやネットワーク機器などの性能向上による低価格製品への需要シフトや、HDDなどのコンポーネントや電子デバイスの競争激化による低価格化が進んでおり、事業環境は厳しく推移すると見ております。

富士通グループは、このような環境において収益力の向上を図るため、事業全体での効率化をさらに進めるとともに、成長率の高いEMEA、アジア、米州市場での事業拡大や付加価値の高いサービスをさらに強化して成長力を高めてまいります。

2-1. テクノロジーソリューション

富士通グループは、高度な技術と高品質のプロダクトを基盤としてグローバルなサービスを拡大することで、一層の成長を目指してまいります。

当年度からスタートした、EMEA、米州、APAC、中国の総代表を通じて、グローバルでの最適なフォーメーション構築に注力し、日本を加えてグローバルなサービスやプロダクトの一貫した顧客サポート体制の構築を目指してまいります。

そのために、グループとしてのグローバルビジネスの能力拡大のために、当年度も、米国や欧州において企業買収を通じて製品及びサービスのラインナップを拡充するとともに、インドにグループとしてのオフショア能力拡充のための拠点をもうけました。

また、独SAP社とのグローバル・サービスパートナー契約を提携し、SAP導入に関わるソリューションをグローバルに提供してまいります。さらにSUN社との共同開発を進めてきた新しいUNIXサーバを全世界で出荷開始いたします。

サービスについては、運用を起点とするアウトソーシングサービスや、セキュリティサービスをさらに強化・拡大し、お客様のライフサイクル全体をサポートすることにより収益力を高めてまいります。ソリューション/SIビジネスでは、リスク管理能力を継続的に高めるとともに、上流工程での人材育成の強化、トヨタ生産方式の導入や、オフショア能力の拡充を図ってまいります。また、日本においては、お客様とのリレーションや課題に対する提案能力を強化するために、コンサルティング事業を富士通総研に集約し、コンサルティング能力の拡大に努めてまいります。

プロダクトビジネスでは、さらなる製造と販売の一体化に取り組むとともに、商品点数を絞り商品力の強化に努めてまいります。また、標準化、自動化などの工業化を進め、システムプロダクトのデリバリーの効率化も進めてまいります。

2-2. ユビキタスプロダクトソリューション

ユビキタスプロダクトソリューションは独立事業としてグローバルオペレーションを追求してまいります。PCビジネスについては、品質、セキュリティ、AV機能などの差異化を追求した製品を提供し利益率を向上させると共に、グローバル展開を進めてまいります。携帯電話ビジネスについては、無線技術を含め、最先端技術が集約されており、今後のユビキタス社会におけるキーデバイスと位置づけ、PCとの融合化を見据えて成長戦略を強化してまいります。HDDビジネスについては高品質ブランドを維持するとともに、垂直磁気記録等の新技術の早期投入を図り、コスト競争力を高めて収益力を強化してまいります。

2-3. デバイスソリューション

デバイスソリューションについては、先端製品と基盤製品を両輪としてバランスをとった事業拡大をするという基本方針を踏襲してまいります。事業のグローバル展開を確実にするために、アジアを中心に一層の営業力強化に取り組んでまいります。基盤製品については、前工程の能力を強化するために、スパンション・ジャパン社の国内工場を購入するとともに、後工程を担う拠点を集約して生産効率を向上させてまいります。また、先端製品については、New-IDMモデルをさらに強化するために、ソフトウェア開発力の強化に一層注力してまいります。また、チップだけではなくモジュール、ボードといったコンポーネントレベルのトータルソリューションを実現するために関係会社とのシナジーを強化してまいります。先端ロジックの製造設備への投資判断については需要の動向を見極めつつ随時見直しながら進めてまいります。

2-4. 全社的な取り組み

以上のような各ビジネスでの取り組みに加え、今後とも、グローバルなビジネス展開を加速するために企業買収等によるグループとしてのビジネス拡大や、海外からのマネジメントの登用などを進めるとともに、海外の有力なベンダとのアライアンスを一層強化してまいります。

従来より進めておりますものづくりにおける生産革新運動を引き続き推進するとともに、社内のあらゆる活動において徹底的に無駄を排除し、コストの削減とエコロジー活動を推進するための全社活動を開始いたします。

また、社内プロセスのうち富士通グループが強みを持つ部分について、社外のお客様にもサービスとして提供することで、収益化を図ります。既に、ロジックLSIのスピーディな試作や、部品や材料の信頼性評価や分析など、富士通グループの優れた技術、ノウハウを活かした新会社を設立し、お客様へのサービス提供を始めております。

環境活動については、富士通グループは、2007年度から2009年度にかけての環境活動の課題と目標として「第5期富士通グループ環境行動計画」の詳細を決定いたしました。活動内容としては、スーパーグリーン製品の拡大など、製品・サービスの環境価値向上に向けた取り組みを強化してまいります。また、地球温暖化問題を重要課題として位置づけ、これまでの工場でのインフラ面の対策のみならず、オフィスでも環境活動の評価基準を設けて活動を推進し、さらには、電力消費量を抑えた製品や環境ソリューションを開発・提供することで、お客様のCO2削減にも貢献してまいります。


以上のような課題を不断の努力を積み重ねることにより解決し、お客様に信頼されるパートナーとなり、豊かで活力のあるネットワーク社会づくりに貢献できるグローバルな企業としてお客様や社会から信頼されるよう一層の自己革新を図ってまいります。